2018年5月23日水曜日

足尾銅山 発掘鉱石(関連資料)展

敬西寺<きょうさいじ>
高崎市江木町

先日、このブログ(↓)

「古寺再生 ヨガ教室に」  2018.5.19読売新聞「群馬版」から

をフェイスブックで紹介したところ、FB仲間でもある長井真さんから
 開かれたお寺さんを目指す活動のひとつとして、足尾銅山の鉱物などを展示している寺があります
と高崎市の敬西寺を教えていただいたので、早速、足尾銅山の鉱物などの展示を見に行ってきました。
足尾銅山産の銅鉱石です。
横間歩4号𨫤 下13番坑から掘り出されたものだそうです。
スケールを置くのを忘れてしまいましたので、大きさがおわかりにならないかと思いますが、鉱石じたいの大きさ(高さ)は、ほぼ30センチほどです。
この石の重さは、なんとおよそ20キロで、だいたい40%の銅が含まれている(であったと思います。間違えていたらごめんなさい)と、日隈證さんに教えていただきました。
残念ながら日隈さんの講演を聴くことができなかったのですが、日隈さんには会場で懇切にいろいろ教えていただきました。
この写真の右に立っているのが若いときの日隈さんです。
大学で鉱山学を学んだ日隈さんは、九州の炭鉱をはじめとして、足尾銅山などに勤務されたとのことで、とても鉱山のこと、鉱物のことにお詳しい方でした。
日隈さんが大学生のときに書いた岩石の顕微鏡写真のスケッチです。
いまなら画像撮影ということになりますが、自分の目で細かく観察し、それをしっかりスケッチするという、私などには気が遠くなるような、そんなお話もお聞きすることができました。
なんといっても展示のなかで、いちばんの圧巻であった展示は、和紙に手書きで、しかもきれいに彩色された計画図などの図面でした。
平面図、横断図など、どの図面も線の太さが一定で、しかもにじみや訂正した痕跡も見当たらず、たいへんきれいな仕上がりになっていて、こんなにすばらしい図面は、なかなか見られるものではないと思いました。
余分ごとですが、私が若いとき、図面(展示されていたようなものでなく、もっと小さく簡単なものでした)を書かされたのですが、
  やっと書き終わる
と、ほっとした瞬間、烏口の先からインクが紙の上にぽっとんと・・・
結局は、最初から書き直しということになり、あまりにもせつなくて泣けてきたものでした。
そんなことも思い出した敬西寺での足尾銅山 発掘鉱石(関連資料)展でした。
生意気なようで恐縮ですが、敬西寺の取り組みは、いまの時代において、檀家さん以外の方も足を運び、敬西寺を知るという効果もあるでしょうし、イメージアップになるのではないかと思います。
また、こうしたイベントが行われれば、出向かせていただきたいと考えています。
日隈證さん、敬西寺の御住職さん、たいへんありがとうございました。

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