2015年7月20日月曜日

県庁所在地は、前橋か高崎か?

NHK大河ドラマ「花燃ゆ」
群馬県初代県令 楫取 素彦(かとり もとひこ)

2015.7.19(日)の上毛新聞に、たいへん興味深い投書が掲載されました。
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」は、投書された方も述べられているように、いよいよ後半になり、群馬県初代県令楫取素彦の登場が待たれるころになり、全国の大河ドラマファンはもちろんのこと、地元群馬県では、初代県令楫取素彦の登場を待ちわびている方々が多いことと思います。

上毛新聞に投書された石橋さんは、
 県令の楫取素彦が約束したのにもかかわらず、
  高崎から前橋に県庁が行ったきりになっている
   ことを述べたうえで、
 県庁問題に関しても高崎市民が納得できるように描かれているか注目したい、
   と続けています。

実は私も県庁の所在地問題については、いまもって解決していないのではないか、誠に失礼ながら楫取素彦の失政といってよいのではないかと考えています。
これ(↑)は、あちこちで配布されているパンフレットです。
このパンフレットには、 楫取素彦の年譜が掲載されています。
1876(明治9)年から1884(明治17)年までを群馬県令時代として、在任期間中のできごとが簡潔に記載されています。
これ(↑)もパンフレットに掲載されているものですが、
 「至誠」に素彦は心を動かされ、県庁移転を決意したと言われ(てい?)ます
 の表現には、私はとてもひっかかるものがあります。
高崎から前橋への県庁移転については、群馬県史通史編7に詳しく記載されていますが、その掲載内容とパンフレットの内容は、くいちがっているように感じられるからです。
これら(↑・↓)は、群馬県史通史編7からの引用です。
↑によれば、楫取素彦は、
  地租改正の事務が終了すれば、速やかに高崎に(県庁舎を)新築する、
 私の在任中は、前橋の仮庁舎を本庁舎にしない、
  といった約束をしているのです。

ところが、太政官布告によって、前橋が県庁所在地になるということになり、高崎での反対運動が展開されるのですが、県職員の〝焦点がはずれ〟た答弁もあって、なんとなく現状追認的になってしまったというのがざっとした流れといえるでしょうか。
↑の最後の行、
  その後、県庁改築や県会議事堂改築のとき、
   県庁位置を高崎へ移す動きが見られたが、
     採り上げられず現在に至っている
には、高崎市民の無念の気持ちが込められているように、私には思えてなりません。

長い間、前橋にある職場に勤務していたこともあって、前橋はとてもよいまちであると思っていますし、これまでの歴史を考えるとき、いまのまま前橋に県庁が置かれていても仕方ないことかもしれず、もはや楫取素彦の約束は、時効による消滅ではないか・・、とも考えているのですが、
 もし、明治期に県庁を置くとき、前橋でなく高崎に置いていたら・・・、
 いまの高崎は、どんなまちになっていただろうか・・・、
と想像が広がっていきます。
楫取素彦が県令であった時代の県庁の組織です。
群馬県史通史編7の付表から引用させていただきました。
上毛新聞で石橋さんの投書を読ませていただいて、久しぶりに書棚の群馬県史を手にしました。
石橋さんに心から感謝を申し上げます。

これからのNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の展開、とくに高崎から前橋への県庁移転について、どのように描かれるのか、私も石橋さん同様、とても楽しみにしています。

NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の番組情報
http://www.nhk.or.jp/hanamoyu/


2015年7月18日土曜日

群馬プレミアム宿泊券

販売方法を変えたほうがよいのでは?

2015.7.16の上毛新聞に掲載された記事です。
販売日の前日朝から並んでいた方もいたということです。
この記事では、先着の200人が各10枚を購入したいとのことで、早めに整理券を配ったりしたそうですが、9時からの販売前に〝売り切れ状態〟になってしまったとのことでした。 


以下、群馬プレミアム宿泊券について、ネットで検索した記事を引用させていただきます。

群馬プレミアム宿泊券とは、群馬県が国の政策である「地域住民生活等緊急支援のための交付金(地域活性化)」を活用した、プレミアム宿泊券(ふるさと旅行券)です。 プレミアム額面のついた宿泊券を予めコンビニ等で購入し、期間内に取扱宿泊施設で利用することで、群馬県をお得に旅することができます。2015/06/22

622日】群馬プレミアム宿泊券 第1期販売(観光物産課)
http://www.pref.gunma.jp/houdou/g3600304.html


7月10日(金)午前10時に販売開始!
★額面5,000円の宿泊券を2,500円で販売する「群馬プレミアム宿泊券」を発行
・プレミアム宿泊券の概要
 【額   面】 5,000円(販売額2,500円)
 【発行枚数】 第1期33万枚 (第2期12万枚)
 【発売期間】 7月10日(金)午前10時から販売開始 売り切れ次第終了 (第2期は9月25日(金)販売)
 【購入限度】 1人あたり10枚まで
 【利用限度】 1泊につき1人あたり5枚まで
 【利用期間】 7月17日(金)チェックイン分から 平成28年2月1日(月)チェックアウト分まで
 【利用場所】 利用可能施設として登録した群馬県内宿泊施設(ホテル・旅館・民宿等)約600施設(ホームページに順次
          掲載)
 【発売場所】 7月10日(金)午前10時から一斉販売を行う場所は次のとおり
           (1)コンビニエンスストアのチケット発券端末(9万枚)
               セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、サークルKサンクス 
               ※全国の店舗
           (2)宿泊予約サイト(6万枚)
               じゃらん、楽天トラベル、るるぶトラベル
           (3)CASA(カーサ)ぐんま(3万5千枚)
               群馬県観光物産国際協会が運営する通販サイト
           (4)ぐんまちゃん家(3万枚)
               東京・東銀座にある群馬県のアンテナショップ
           (5)群馬県旅行業協会会員旅行社(3万枚)
               県内59社で取り扱い
           (6)各種観光キャラバン(6万5千枚)
               県内外で行う観光キャラバンで出張販売
           (7)往復はがき(2万枚)
               往復はがきによる抽選販売 ※7月10日から7月17日消印有効
                (抽選申込先は受託事業者の(株)総合PR)
■詳しい情報は、県ホームページのトップ画面から専用ページにアクセス
  販売場所、買い方、利用可能宿泊施設等の情報を掲載
■群馬プレミアム宿泊券コールセンター
  番号0120-085-203(平日午前10時から午後6時まで)

この暑い時季、屋外で順番待ちさせて販売することは、適切な販売方法なのだろうか、と思いながら記事を読んでいたのですが、この記事の最後には、

 協会は今後も、キャラバン販売を行う。

と結ばれていたことに大きな疑問を感じました。

ネットで調べたところ、
 7/19 浦安市
 7/22 みどり市
 7/24 みなかみ市
 7/25  桶川市
 7/31 川場村
での販売が予定されていました。

この記事を読んで、キャラバン販売は適切でない販売方法であろうと思っていたところ、翌日(2015.7.17)の上毛新聞に、出張販売(前掲記事のキャラバン販売)を中止するとの記事が掲載されました。
この記事によれば、7/15のららん藤岡では、行列のなかに乳幼児を連れた保護者やお年寄りがいたということです。
だれもが欲しいと思うものを公の機関が販売するときは、だれもが公平に取得のチャンスを行使できる方法にすべきではないでしょうか。
この画像は、2015.7.18の朝(8:30ころ)のヤフオクに出品されている群馬プレミアム宿泊券です。

群馬プレミアム宿泊券を購入して、それを自らが利用して、群馬の旅をしてみたいと思い、行列までされている方がヤフオクへの出品をみれば、心中に穏やかでないものが生じてくるのではないでしょうか。

    【私の提案】
 ① 販売するプレミアム宿泊券すべてを往復はがきでの応募(1通/人)とすべきであったと思うが、この時点での対処として、これからの
  販売は、往復はがきでの応募だけにすること。
   ※ 当選時に住所と名前、電話番号を照合し、同一人が複数にわたる購入ができないようにする。
 ② プレミアム宿泊券には、購入者の名前を明記したうえで、購入者及び購入者の同伴者以外は利用できないものにして、ヤフオクなど
   への出品ができないようにする。
   ※ 当選者が利用者であることを原則とする。ただし、例外規定として、子が親へプレゼントするといった家族内でのやりとりは認め
    る。

前述のとおり、

 群馬プレミアム宿泊券とは、群馬県が国の政策である「地域住民生活等緊急支援のための交付金(地域活性化)」を活用した、プレミアム宿泊券(ふるさと旅行券)

であり、公費を投じる以上は、だれもが公平に取得のチャンスを得られる販売方法にすべきであり、はしっこいひとがうまくやれないうようにすることではないでしょうか。
私は、このことがいちばん大切なことではないかと思うのですが、皆さんは、どのようにお考えになりますか。

2015年7月17日金曜日

メガ恐竜展2015-幕張メッセ

2015.7.18(土)~8/30(日)

2015.7.15の上毛新聞に掲載された記事です。
私が化石に興味をもったころ、日本では恐竜の化石は見つからないといわれていたものですが、いまや全国各地で発見されるものとなりました。
化石好きの一人として、ティラノサウルス科の大型種の化石(歯)が発見されたニュースには、とても興奮してしまいます。
白亜紀に君臨した“暴君”といった紹介もされるティラノサウルスは、恐竜時代に興味をもっている者にとっては、まさに恐竜時代の大スターといったところで、その化石(歯)が国内で発見されたことは、どこかほかの場所-ひょっとして、下仁田でも・・・-で、見つかるかもしれないといった期待をいだかせてくれます。
上の画像は、下の本から引用させていただきました。
 「恐竜ビジュアル大図鑑」㈱洋泉社・925円(税別)
群馬県立自然史博物館のミュージアムショップでも販売中!

今、群馬県立自然史博物館では、
企画展「恐竜時代の海の支配者」を開催中です。

「恐竜時代の海の支配者」群馬県立自然史博物館-企画展 2015.7.11()8.31()
http://geogunma.blogspot.jp/2015/07/blog-post_12.html
上の画像は、昨年の春に私が見つけたアンモナイトの化石です。
アンモナイトの化石については、ことしも見つけたのですが、まだ恐竜の化石を見つけたことがありません。
なんとか恐竜の化石も見つけてみたいと思っているところですが・・・
これは、2011年の秋に見つけたサメの化石(歯)です。

今年の夏は、群馬県立自然史博物館の企画展「恐竜時代の海の支配者」、幕張メッセでの「メガ恐竜展2015」で、たっぷり恐竜の時代を楽しませていただきたいと思っています。

メガ恐竜展2015
http://mega2015.jp/

そして、今年の秋から来年の春にかけて、恐竜の化石探しに取り組みたいと、そのように思っているところです。

2015年7月14日火曜日

ひまわり畑-丹生(にゅう)湖畔・富岡市

ブログに異変・・・?!?!

私のブログをたくさんの方々に見ていただき、ほんとうにありがたいことと暑く御礼を申し上げます。

これまでは、更新した記事を中心にして、それらが閲覧件数の上位を占めていたのですが、一昨日あたりから昨年の夏に投稿した記事を多く閲覧していただいていることがわかりました。
これ(↑)は、本日(7/14)の14:00時点のものです。
昨日の7月13日の「コンニャク畑&上信電鉄」に次いで、昨年の7月26日の「丹生湖-ひまわり畑」、その次には、昨年7月5日の「ひまわり畑-丹生(にゅう)湖畔・富岡市 」となっています。
これ(↑)は、全期間における閲覧ベスト10ですが、「ひまわり畑-丹生(にゅう)湖畔・富岡市 」・「丹生湖-ひまわり畑」は、たくさんの方々に閲覧していただいています。

ひまわり畑-丹生(にゅう)湖畔・富岡市
   今年も丹生湖畔の丘は ひまわりがいっぱいに 
http://geogunma.blogspot.jp/2014/07/blog-post_5.html

丹生湖-ひまわり畑  まもなく花いっぱいに!!!
http://geogunma.blogspot.jp/2014/07/blog-post_26.html

私の拙いブログがたくさんの方々に閲覧していただいているということは、丹生湖畔のひまわり畑に大きな関心を持たれている方々が多いということであり、つよい人気があるということに尽きるでしょう。
今年のリーフレット
 今年のリーフレットには、カーナビの設定電話番号も掲載されています。
昨年の場合は、カーナビの設定は住所でしたが、電話番号に変えて、より正確に到着していただけるようにされたのでしょう。
いまの時代、とても親切な対応であり、これこそ〝お・も・て・な・し〟といえるのではないでしょうか。
撮影:2014.7.25
暑い日が続きます。
どうぞ、皆さま方におかれましては、暑さに負けず、お元気でお過ごしください。

2015年7月13日月曜日

コンニャク畑&上信電鉄

NHK「ニッポンぶらり鉄道旅」で放送(2014.9.4)された撮影ポイント

この春、撮り鉄の友人と話していたとき、昨年9月に放送された「ニッポンぶらり鉄道旅」のことが話題になって、
 友人: あの畑では、ことしもコンニャクを栽培しているの?
 私: ことしもコンニャクを栽培しているよ。
という経緯があって、農家の方がコンニャクイモを植え付け後、芽が出て葉が伸びてきたころ、テレビで放送された構図を真似て、動画での撮影を行ってみました。

昨年9月に放送されたNHK「ニッポンぶらり鉄道旅」については、私のブログ(↓)でも紹介させていただいています。

NHK ニッポンぶらり鉄道旅-上信電鉄 驚いたのなんのって!ほんとうに驚きました!!!
http://geogunma.blogspot.jp/2014/09/nhk.html

上の画像は、NHK「ニッポンぶらり鉄道旅」で放送された場面のひとつで、手前には、コンニャクイモの葉が大きく写っています。
この動画は、2015.5.24~2015.7.10に撮影したものですが、コンニャクイモの葉が大きく育っているようすがおわかりいただけるかと思います。

ここでの映像がNHK「ニッポンぶらり鉄道旅」で放送されたあと、上信電鉄沿線の撮影ポイントをいろいろ思い出してみたのですが、前面にコンニャクイモの葉が大きく写り、そのうしろを電車が走行する撮影ポイントは、おそらくここだけではないかと思いいたりました。
撮影:2015.7.5
上毛かるたに「ねぎとこんにゃく 下仁田名産」とよまれていますが、高崎と下仁田を結ぶ上信電鉄を撮るとき、コンニャクイモの畑を前面にいれた写真は、もっとも下仁田らしい(撮影地は、下仁田でありませんが・・・)ものではないかと思っています。
撮影:2012.12.14 馬山丘陵
上の画像は、大きく育ったコンニャクイモです。

上信電鉄の車窓風景を楽しみながら
    あなただけのナイスな撮影ポイントを探してみませんか。

2015年7月12日日曜日

「恐竜時代の海の支配者」

群馬県立自然史博物館-企画展
2015.7.11(土)~8.31(月)

群馬県立自然史博物館の企画展が始まりました。
群馬県立自然史博物館の玄関を入りますと、迫力満点の「恐竜時代の海の支配者」が迎えてくれます。
きのうのオープニングでは、安中市内の小学生をはじめ、群馬県立自然史博物館名誉館長の長谷川善和さんらがテープカットを行いました。
 企画展の会場に入りますと、フロアに大きなクビナガリュウが・・・
オープニングセレモニー後、群馬県立自然史博物館の髙枽祐司さんの解説で、貴重な展示物を見学させていただくことができました。
フタバスズキリュウの全身骨格標本です。
これも迫力満点です。
フタバスズキリュウの学名「Futabasaurus suzukii」の解説です。

ネットで調べますと、いろいろヒットするのですが、
    日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
     フタバサウルス ふたばさうるす futabasaur
         []Futabasaurus suzukii
   がわかりやすいと思いましたので、これを引用させていただきます。
     ※ 引用にあたって、改行をさせていただきました。

 福島県いわき市大久(おおひさ)町板木沢(いたきざわ)の川岸から発掘された海生爬虫(はちゅう)類で、中生代白亜紀後期、8500万年前の首長竜。
 発見された地層名の双葉層群と、発見者の鈴木直(ただし)1951― )の名をとって、長谷川善和(よしかず)1930― )、小畠郁生(おばたいくお)1929― )により、和名をフタバスズキリュウ(双葉鈴木竜)と命名された。
 頭骨・後肢骨・椎骨(ついこつ)・肋骨(ろっこつ)・骨盤などが1968年(昭和43)から69年にかけて、背骨・前肢骨・胸骨・肋骨などが70年に発掘されて、原形がほぼ完全な形で復原された。
 東京都上野の国立科学博物館といわき市石炭・化石館とに組立て骨格のレプリカ(模造品)が展示されている。骨に食い入ったサメの歯が発見され、首長竜とサメとが格闘したか、あるいは死体にサメがかみついたかの可能性も考えられる。
 その後、2006年(平成18)に佐藤たまき、長谷川善和、真鍋真(まなべまこと)1959― )がイギリス古生物学会誌に記載発表し、学名が有効となった。
 主要な特徴は、
   (1) 目と外鼻孔がわりと離れている、
   (2) 上腕骨が大腿骨(だいたいこつ)に比しとくに長く頑丈、
   (3) 鎖骨と間鎖骨の癒合体の形状が独特、
   (4) 同時代のエラスモサウルス類にしては橈骨(とうこつ)・尺骨(しゃくこつ)や脛骨(けいこつ)・腓骨(ひこつ)が比較的長い、
 などである。
 推定全長は69メートル。化石として保存されていたのは骨格のうち約70%。系統進化や古生物地理の資料として重要である。[小畠郁生]

群馬県立自然史博物館
「恐竜時代の海の支配者」
お出かけください!!
群馬県立自然史博物館の常設展示では、日本ジオパーク下仁田も紹介していただいています。

群馬県立自然史博物館で、「恐竜時代の海の支配者」を堪能したあと、日本ジオパーク下仁田にもお出かけいただければ幸いです。

2015年7月8日水曜日

応援したい!!!

浅間山ジオパーク構想

先日の上毛新聞「わが村のビジョン」に、嬬恋(つまごい)村長のコメントが掲載されました。
「上信自動車道、道の駅、浅間山のジオパーク認定を3本柱と考え・・・」のあと、つぎのようにコメントしています。
2015年3月に、浅間山ジオパーク構想推進協議会を設立し、日本ジオパークの認定に向けて、活動されているとお聞きしています。
片蓋川から見る浅間山です。
2014.4.9 撮影

下仁田に続いて、群馬県で2件目となる日本ジオパークに認定していただけるよう、
  浅間山ジオパークの日本ジオパーク認定を
           一生懸命に応援したい
                                        と思っています。

フェイスブック 浅間山ジオパーク構想
https://www.facebook.com/asamageopark


浅間山ジオパーク構想を
 みんなで応援しませんか。

2015年7月7日火曜日

丸くて白いもの・・・:2015.7.7(火)

どっきりしてしまいました

きょうの午前、水戸の天狗党の方々も歩いた古道-小坂坂峠道(おさかざかとうげみち)-を歩いてきたのですが、その出発地の近くにある神社の境内で、丸いボールが落ちているのを見つけました。
「しょうがないな。こんなところに捨てて・・・」と思い、近づいてみたところ・・・
どうも丸いボールでないことに気づきました。
メジャーで測ってみたところ、直系が約15cmといったところでした。
これは、キノコの一種で、オニフスベというものです。
オニフスベをそっと倒してみました。
  オニフスベ きのこ図鑑
  http://www.kinoco-zukan.net/onifusube.php

によれば、
   特に大きいものであれば直径50cmを超えるものも確認
されているとのことで、私が見つけたオニフスベは、大きなものでないかもしれませんが、これまでに私が見つけたオニフスベのなかでは、これが一番の大物です。

直径が約15cmでも驚いてしまったのですが、直径50cmを超えるオニフスベに出会えば、腰を抜かしてしまうかもしれません。
2013.9.10撮影:もみじ平総合運動公園
このように生えてくるキノコもあります。

これからの時季、山や公園に出かけたときは、木のまわりや地上、落ち葉のたまった場所などに注意しながら歩いてみてください。

楽しいキノコとの出会いがあるかも・・・。

2015年7月4日土曜日

浅間山情報

火山灰とお蚕

いま、箱根山や浅間山をはじめ、日本各地の火山で、火山活動が活発化しているニュースが報じられています。
撮影:2014.3.31 富岡市内・もみじ平運動総合公園から撮影
上の画像は、もみじ平運動総合公園から撮影したもので、浅間山(向かって右の雪山)と妙義山ですが、私が生まれて育った地区からの眺めと、ほぼ同じ角度です。

私が記憶しているだけでも浅間山は、何度も噴火しているのですが、お蚕が大きく成長してきて、たくさんの桑の葉が必要になったころの噴火については、ある程度まで育ったお蚕を父母が廃棄したことがあって、とてもショックを受けた噴火として、いまでも覚えています。

子どものころ、ボンという大きな音がして、建物やガラス窓がガタガタとゆれたりしますと、
  浅間山が噴火した!
ということで、近所のこどもたちと一緒になって、浅間山が見える山に駆け登っていったものでした。
撮影:2015.6.17 安中市内
ご存知のとおり、お蚕は桑の葉を食べて、大きく生長し、白い糸を吐き、きれいな繭をつくります。

浅間山の噴火による火山灰が飛来し、それが桑の葉にうっすらと白く付着したのですが、火山灰が付着した桑の葉は、火山灰に含まれるガラス質の小さな鉱物が葉に刺さってしまうため、それをお蚕に食べさせれば、お蚕が死んでしまうため、やむを得ず父母は、お蚕を廃棄することにしたのでした。

もうしばらくすれば、繭がつくれる段階でのお蚕の廃棄ですので、廃棄作業をする父母は、とてもつらかったと思います。

火山灰などを顕微鏡で観察しますと、いろいろな鉱物が入っていることがわかります。
その多くが小さく、とがっているのですが、これをお蚕が桑の葉といっしょに食べますと、それらの鉱物がお蚕の体内にささって残ることになり、お蚕が死んでしまう・・・、ということでした。
いつごろから人工飼料が使われるようになったのか知りませんが、いまでは桑の葉に代わって、固形の人工飼料が使われることも多いようです。
上の動画は、人工飼料を食べているお蚕です。

私が子どものとき、人工飼料が普及していて、それが安価なものであれば、飼育途中のお蚕を廃棄しなくてよかったと思うのですが、子ども心に自然災害のおそろしさを感じた浅間山の噴火でした。

それ以後、私も含めて近所の子どもたちは、浅間山が噴火しても浅間山が見える山に駆け登ることをしなくなりました。
掃き立てたお蚕が全滅してしまうということは、農家の収入全体にとって、大きなウェイトを占める収入を失うことであり、夢中で飛び回っていた子どもでしたが、父母の表情などを見て、誰言うとなく、ことの重大さに気づいたからであったのでしょう。

天明378日(1783.8.5)の「天明噴火」は、浅間山の周辺のみならず、広い範囲に甚大な被害をもたらしました。
「天明噴火」は、地球規模といえる気候変動の原因にもなった噴火でした。
撮影:2014.8.20 浅間山
私たちの暮らしに恩恵を与えてくれる火山は、ときに噴火をして、私たちに被害をもたらす存在でもありますが、いま、

  大きな被害のないようにお願いします

と、浅間山に心からお願いしているところです。

   【浅間山の情報
         気象協会などのHPも浅間山の情報を発信しています、
        地元自治体のうち、群馬県・長野県・軽井沢町のHPを紹介しておきます。

 群馬県庁のHP:浅間山情報
http://www.pref.gunma.jp/05/a5510015.html

 長野県庁のHP:浅間山に関する情報
http://www.pref.nagano.lg.jp/bosai/kurashi/shobo/bosai/asamayama.html

 軽井沢町のHP:浅間山噴火予報・警報対策
http://www.town.karuizawa.lg.jp/www/genre/0000000000000/1000100000062/index.html

2015年7月1日水曜日

世界遺産の経済波及効果は?

世界遺産の登録から1年・・・

2015.6.29(月)の上毛新聞に、「世界遺産の経済波及効果はあるか」といった群馬県内の首長を対象にした調査結果が掲載されました。
富岡製糸場と絹産業遺産群としての構成資産は、伊勢崎市・藤岡市・富岡市・下仁田町の4市町にありますが、
  藤岡市・富岡市・下仁田町 → 1(すでに経済波及効果が波及している)
と回答したのに対して、
  伊勢崎市 → 2(経済波及効果は、今後、波及すると思う)
と回答しています。
群馬県内の首長の3割が経済波及効果を実感しているとの調査結果ですが、この調査結果は、県内全域では、あまり経済波及効果が実感できていない、登録後の1年間、経済波及効果がないといった結果であるともいえるでしょう。
伊勢崎市にある構成資産の「田島弥平旧宅」は、伊勢崎市街地から離れた場所にあって、多くの方々は、国道17号などを利用して、埼玉県深谷市や本庄市の方面から見学に出向かれるのではないかと思います。

伊勢崎市(市町村合併後のいまの伊勢崎市ですが)といいますと、利根川の左岸側に位置していると思われる方が多いようですが、田島弥平旧宅がある島村は、利根川の右岸にあって、埼玉県と境を接している場所にあります。

有名な渋沢栄一の生家は、田島弥平旧宅のすぐ近くにある、といってもあながち誇張ではなく、ここが群馬県だと知らない方は、埼玉県だと早とちりをしてしまう場所といってよいかもしれません。
おそらく、田島弥平旧宅を見学された方々は、伊勢崎の市街地方面に出向くことなく、違う観光地方面に行ってしまうのではないかと想像しています。

田島弥平旧宅の見学者数の絶対数も少ないとのことですが、深谷市にある渋沢栄一記念館や渋沢栄一の生家〝中の家〟などは、それなりに見学者が来られているやに聞いています。
田島弥平旧宅の見学者が少ないのは、埼玉県側の渋沢栄一関連の見学に組み込まれることもないのか、といったことも考えられます。
いずれにしても、ここの見学だけでお帰りになる方々が多く、伊勢崎市街地に出向いて行かないのでしょう。
田島弥平旧宅は、現ご当主がお住まいになっているため、見学できるのは庭から外観のみとなっています。
むかしの養蚕農家の姿をとどめていて、養蚕農家に生まれて育った私としては、とても懐かしい感じがしますが、建物の内部が見えない・・・というのも見学者が少ない理由かもしれません。

上の画像は、田島弥平旧宅の井戸ですが、夏になれば、井戸にスイカをさげたり、うどんやごはんなどをさげて、冷蔵庫がわりであったころの生活を私は思い出しました。
田島弥平旧宅の猛犬です。

私が訪れたときは、お疲れモードであったのか、猛犬の感じがせず、ざぶとんの上で休息中でした。

駐車場をはじめ、道路の横断か所、田島弥平旧宅などに警備員が常駐しているのですが、私が訪れたとき、いく人かの見学者がいた程度でしたので、この状態では伊勢崎市が財政支出を続けられないのではないだろうか、と心配になったものでした。

これから先、伊勢崎市には、世界文化遺産による経済波及効果が、たくさんあってほしいものだと思っているのですが・・・。