2014年2月27日木曜日

記録的な大雪

国道などの峠、たとえば国道254号の内山峠の
群馬県側・長野県側にチェーン脱着所を設置して、
チェーン規制を実施したらどうでしょうか?

降雪時に動けなくなる自動車の大多数は、スタッドレスタイヤでなくノーマルタイヤのまま、それもタイヤの溝がすり減って、つるつるになっているタイヤで走ってきたというものや、チェーンを持ち合わせていないといった〝不心得なドライバー〟が運転している自動車です。

こうしたドライバーが雪が積もる坂道を登ろうとして、登りきれずに動けなくなり、後続の自動車を巻き添えにして通行止めに・・・というのが、私が知る雪の日の内山峠でのようすです。

いったん雪の坂道で止まってしまいますと、スタッドレスタイヤやチェーンを装着していても再発進は、なかなか容易なものではありません。

雪道に慣れていないドライバーは、スリップして動けなくなったあとも、なんとか動こうとして、アクセルをふかし、さらにタイヤを空回りさせて、もっと悪い状況にしてしまうのですが、雪道の運転技術も知らず、雪の坂道を登ろうとする度胸(無鉄砲?)には、ほんとうに感心してしまいます。

以前のことになりますが、こんなドライバーがいました。

雪の坂道で動けなくなった自動車を動かすため、ドライバーのところに行ったところ、

 ドライバー(若い男性・窓ガラスを細くあけて): 動かなくなっちゃたよ。
 私たち:: チェーンをお持ちですか?
 ドライバー:  持っていないよ。
 私たち: ここであなたの車が止まってしまいますと、後続の自動車が動きませんし、除雪作業ができませんので、この先の待避所まで下がっていただきたいのですが・・・よろしいでしょうか。
 ドライバー: 下のほうに?
 私たち: とても上までは、押し上げられません。
 ドライバー: 今日中に長野に行きたいんだよ。
 私たち: この雪道をチェーンなしのノーマルタイヤで走るというのは、とても危ないと思います。
 ドライバー: 早くに雪をかいてよ。
 私たち: そのためにも、ここから動いていただきませんと・・・
 ドライバー: (しぶしぶうなづいて)わかったよ。
 
といったやりとりのあと、やっとのことで1台の車を道路わきの退避所に動かしたのですが、いったん止まってしまった後続車両を動かすことは、とてもたいへんなことであったことを記憶しています。
撮影日:2005.4.4 (除雪作業をされた建設会社からいただいた画像)
上の画像は、4月に雪が降ったときの内山峠付近のようすです。
雪が降るのは、冬の時季だけに限りません。

桜の花が咲くころであっても雪が降ることがあります。

そこで、私の提案です。
峠越えをする国道などには、それぞれの道路の適当な位置に、
 チェーン脱着所を設置して、
 そこで道路監理員や警察官がチェーンの装着状況を確認し、
 道路が通行可能な積雪状況のときは、
     きちんと装着できている車両のみの通行を認める、
 といった
    チェーン規制を実施したらどうでしょうか、
 という内容です。

この規制を道路管理者が実施できれば、あらかじめ峠の手前で、規制をかけることによって、スリップ事故等を防ぐとともに、除雪作業をしやすくする効果が期待できます。

チェーン規制を実施する際は、雨量による通行規制と同様に、それぞれの路線によって、積雪量による規制基準を定め、それをドライバーによく周知しておくことが必要であることは、いまさらいうまでもありません。

道路の設備として、チェーン脱着所を設置してもよいが、そこがゴミ捨て場のようになってしまうのが困る、というのが道路管理者の悩みであろうと思います。

下の画像は、国道254号の内山峠にある休憩所ですが、心ないドライバーによるゴミ捨てが増えて、休憩所や待避所を道路管理者がやむを得ず閉鎖するといった事態になりました。
撮影:2006.10.25
こういった状態にしないための方策として、
チェーン脱着所でコンビニに営業していただいたらどうでしょうか、
 というのが、この提案に付随してのもうひとつの提案です。
撮影:2016.10.25
コンビニが開店していて、監視カメラ等で駐車場(降雪時のチェーン規制時には、チェーン脱着所になります)を監視していれば、ゴミ捨てなどが行われず、きれいな状態を維持することも可能(となることを願っていますが)ではないでしょうか。
撮影:2016.10.25
コンビニが立地してくれるだろうか・・・という心配があるかもしれませんが、入札方式によって、年間の賃料をコンビニ側で決めていただくとか、なんらかのメリットをコンビニ側に提供すれば、それなりの応札があるのではないかと思います。

チェーン脱着所にコンビニがあれば、ドライバーは温かいコーヒーも飲めますし、トイレをお借りすることもできます。
それに、警察官がいてくれますので、とても安心できる場所になると思います。

また、ここに自動車修理工場の方々が来られて、「チェーン装着します」「チェーンはずします」といった有償のサービスを提供すれば、これも大いに喜ばれるのではないかと思います。

先述した若い男性のようなドライバー(今後もこのようなドライバーは、増えこそすれ減らないと思います)については、

 ここから引き返していただくとか、
 どうしても群馬県側から長野県側に行きたいのであれば
  ここでタイヤとチェーンを購入していただいて、それを装着して登るとか・・・
 この出費が、いやというのであれば、
  コンビニのお弁当を購入していただいて、それを食べながら除雪作業が済むのを待っていただくとか・・・

といった選択ができることになります。

なによりも交通事故を未然に防ぐ効果があること、これがチェーン規制の大きな効果といえるでしょう。

くどいようですが、
  雪道での交通事故防止を図るとともに、
  建設会社による除雪作業の安全確保・早期の作業終了のために、
   ぜひともチェーン規制を実施していただきたいものです。

2014年2月26日水曜日

記録的な大雪

なぜ除雪作業が遅れるのか?
その原因を考えてみました

この大雪での除雪作業について、新聞やテレビで検証されたり、国会でも議論が行われましたが、山間地の道路を例にして、なぜ除雪作業が遅れるのか?その原因を私なりに考えてみました。

ここでの山間地の道路とは、国道などの峠越えをする道路という幹線道路でなく、山間部にある県道や市町村道で、これが不通になれば、どこにも行けない、だれも来られない、といった住民の生活に欠くことができない道路といった意味で使用しています。

山間地の道路でも雪の坂道が登れず、立ち往生した自動車が除雪作業の障害になることがありますが、県道や市町村道の場合の大きな除雪上の障害物は、道路わきの斜面などの竹木類であろろうと思われます。

山間地の道路の場合、道路わきの竹木類が雪の重みで、道路側に倒れ込んできて、道路をふさいだり、道路と平行して設置してある電線、電話線を切断したり、電柱を押し倒したり・・・といったことが発生し、これが除雪作業を遅れさせる大きな原因の一つであると、私は考えています。

下の写真は、それほどの降雨量でなかったはずなのですが、道路わきの斜面から立ち枯れの木が県道に落ちてきたときのようすです。
撮影:2003.10.9
たまたま通行している人や車がなかったため、大きな災害になることはありませんでしたが、もし・・・この枯れ木が落ちてきたとき、私が通っていたら・・・と思いますと、たいへんこわいことだと思うのです。

いま、私が住む地域全体で、山林が荒廃してしまい、あちこちで倒木の被害も出ていると聞いています。
そのもとを考えれば、山の木を管理しても儲からないといったことになると思うのですが、山林の荒廃によって、野生動物の被害が増えたり、大きくなった道路わきの木によって、道路が日陰になって、いったん雪が降ると、なかなか溶けない、といった事態も増えつつあります。

山間地の道路の場合、片側が山で、もう片側は川といった地形のなかを縫うようにして、道路が開削され、その道路に沿うようにして、電気や電話などが敷設されています。
撮影:2014.2.25
上の写真は、下仁田町内の県道ですが、向かって左側の斜面の竹が電話線などに引っかかっていることがおわかりになると思います。
この斜面側に電柱を立てなくてもよいのに、と思われるかもしれませんが、向かって右際は、川になっていて、県道の歩道部分も場所によっては、川側にはみ出している状況であり、とても電柱を立てらる状況ではないのです。

山間地の道路の多くは、このような地形の制約をはじめ、日当たりのよくない場所に道路がつくられてきた、といった経緯もあります。
日当たりがよく平坦な土地は、ことのほか山間地では貴重であり、こういった土地を道路用地にすることは、まったく論外であったからでしょう。

ましてや、今回のような大雪になるといったことは、だれにも想像できないことでしたので、雪が降ったあと、いく日か路面凍結に注意すれば・・・といったことで、今日に至ってきたのですが、いまから道路を日当たりによいほうにつくりかえることは実現困難ですが、せめて道路のわきの竹木類を所有者が適正に管理し、道路の除雪作業時はもちろんのこと、いつでも道路の通行に支障がないようにしていただけないものか、と私は思うのです。
撮影:2013.11.19
上の写真は、国道254号(馬山バイパス)と馬山のあじさい園の斜面をセブンイレブンから撮影したものですが、この斜面には、もともとは大きな杉が植えられていました。

高速道路の下仁田インターを下りて、下仁田から長野県に向かうとき、ここを通るのですが、昼なお暗き・・・といった道路で、冬季に雪が降りますと、杉木立が日照を阻害するため、いく日も雪が残るといった状況でした。

こうした状況を見かねてだと思うのですが、地元の方々の「馬山を考える会」の皆さんをはじめ、下仁田町の行政が一体になって、杉林の所有者の方と交渉され、杉を伐採して、そのあとにあじさいを植えて、あじさい園をつくられました。

いまでは、道路を通る人々や車も安全ですし、あじさいの花が咲くころは、多くの方々が訪れる〝花の名所〟にもなりました。

山間地の道路を守るうえで、馬山の取り組みは、一つのすばらしい見本といってよいと、私は思っています。

今回の大雪を経験して、自分の家のまわりをはじめ、道路わきにある竹木類など、除雪の障害になったものを平素から除去しておく、といった姿勢を地域全体で保持することが大切なことではないかと、私は思っています。

こうした対応がなされれば、除雪作業がよりスムースに進み、早期に除雪作業が完了するでしょうし、冬季の積雪に限らず、台風や大雨のときなどの倒木や落石事故を未然に防ぐ効果も期待できるのではないでしょうか。

これから先、山間地の道路では、道路に面した空き家の管理が行き届かず、倒れそうであるとか瓦が落ちそうだ、というケースもますます増えてくることでしょう。

山間地に住む人々の現状-高齢化・過疎化の急速な進展-をふまえ、
 道路法を所管する国や自治体の道路行政、
 道交法を所管する警察行政、 
 住民の暮らしをまもる市町村行政、
 地元の住民
の4者が一体となって、
 これからの安全な暮らしをどうつくるのかを、
   いま真剣に考えることが求められている、
     とも私は思います。

2014年2月22日土曜日

諏訪神社の姫(ひめ)ちゃん

「猫 の 日」

きょう2月22日は、「猫の日」です。
きょうは「猫の日」ということですので、下仁田町の珍しい猫-諏訪神社の姫ちゃん-を紹介させていただきます。

ウィキペディアによれば、
 日本における猫の日は、愛猫家の学者・文化人が構成する猫の日実行委員会が一般社団法人ペットフード協会と協力して、「猫と一緒に暮らせる幸せに感謝し、猫とともにこの喜びをかみしめる記念日を」[4]という趣旨で1987年に制定した[5][6]
 2月22日を“猫の日”として、に関する各種のイベントやキャンペーンが行われるほか、猫に関する啓発活動も行われる。
 2月22日が選ばれた理由は、猫の泣き声の「にゃん」「にゃん」「にゃん」と日本語の「2」「2」「2」の語呂合わせにちなんだもので、全国の愛猫家からの公募によって決定した[7]
 となっています。
撮影:2014.2.21
この姫ちゃんのどこが珍しいかといいますと、姫ちゃん宅の前(書店)を数人の方が歩かれて通られますと、外に出て行って、その方々を諏訪神社へご案内するのです。
撮影:2014.2.21
いまは、大雪のため、参道が雪にうずもれていますが、諏訪神社の姫ちゃんは、この参道を通って、社殿までご案内して、参拝がすむまで待っていて、つぎにこの境内の蒟蒻大黒天に御案内し、画面の向かって右側の石段から下りてくる・・・といったコースをご案内するのです。
撮影:2014.2.21
諏訪神社の姫ちゃんは、雪が屋根から落ちる音が嫌いということで、いまは家の中で静かにしているとのことですが、春になって暖かくなってくれば、諏訪神社へのお参りの案内をしてくれると思います。

諏訪神社へのお参りの節は、姫ちゃんに案内してもらえれば、ご利益がさらに大きくなる・・・といったことが期待できるかもしれません。

下仁田ジオパークの見どころのひとつ、川井の大断層は諏訪神社の近くにありますし、レトロな下仁田のまちなか散策のとき、姫ちゃんに案内していただいて、諏訪神社にお参りができるといいですね。

そして、下仁田のまちなか散策のとき、新彦商店の空(くう)ちゃんにもお会いになってください。
撮影:2013.5.11
ウィキペディアによれば、
 犬の日(いぬのひ)とは、社団法人ペットフード協会により1987年昭和62年)に制定された日本の記念日である。
 犬の鳴き声である「ワン (1) ワン (1) ワン (1) 」にちなみ11月1日と決められた。
 とのことです。


かわいい姫ちゃん、空ちゃんもいる下仁田ジオパークにお出かけください。

2014年2月21日金曜日

記録的な大雪

2014.2.21(金) 下仁田町の状況

先週の大雪から一週間がたちましたが、きょう(2014.2.21)の段階でも、たくさんの雪が残っています。
下仁田町自然史館の出入り口(→)付近の状況です。
この近くにお住いの方にお聞きしたところ、83cmも雪が積もったとのことで、きょうも自宅前の雪かきをされていました。
下仁田町自然史館の庭に残っている雪のようすです。

下仁田でも多くの建物などに被害が出たとのことですが、下仁田駅前のレンガ倉庫の隣りの建物も雪の重みで倒壊してしまいました。
孤立集落が発生したり、そこでの停電、断水も起きましたが、その集落の方々が力を合わせて、全員が無事であったことが、なによりなことであったと思います。

きょうも町の中で、
国道254号(馬山バイパス)などの道路で、
除雪作業が実施されていました。

たまたま除雪作業をされている建設会社の社長さんにお会いし、「従業員が休みなし、といった状態で・・・休ませてあげたいのだけれど・・・」と、不眠不休といった状況で除雪作業にあたっていることをお聞きしました。
上信電鉄の下仁田駅でも除雪が行われていました。

7000形の車両は、下仁田駅で大雪に遭遇してしまったのか、屋根に雪を乗せて、待避線に停車していました。

なにか、ここに停車している車両が、すこしさびしそうに見えるのは、私の気のせい・・かもしれませんが、一日も早く下仁田駅までの運行が再開され、
7000形をはじめ下仁田ジオパークのラッピング電車などが走る日が来ることを願っているところです。

それにしても、当地にとっては、まさに豪雪、といった大雪が降ったわけですが、道路や鉄道などの機能が一日も早く回復して、住民の皆様方がもとの暮らしに戻れる日が来ることを心から祈っております。

2014年2月19日水曜日

記録的な大雪

写真で見る記録的な大雪

2014.2.15(土)

気象情報では「30~40センチほどの積雪」とのことでしたが、朝起きて玄関を開けて、ビックリ仰天!!!
わが家の前の道路で、雪が盛り上がるように積もっているではありませんか。

これは一大事!と、朝食をとらずに雪かきを開始したのですが、雪の量の多いこと、多いこと・・・
任意の3か所で積雪を測ってみたところ、およそ63cmもありました。

110年余の観測記録にない大雪ということですので、いまの日本(ちょっと大げさでしたね。群馬県南部としておきます)にいる大方の人々は、初めて体験した大雪といってよい積雪になっていました。
2014.2.15 朝 除雪作業開始前の状況
自宅前の道路の雪かきは、地域の一員としての役割分担と思っておりますので、雪かきを始めてみたのですが、雪の重いこと、重いこと・・・
先週の降雪時より、ずっしり重い感じがしましたし、雪の量が多いこともあって、なかなか作業が捗りません。

それでも腰を伸ばしながら、なんとか車が通れる幅の除雪を終わりにすることができました。
2014.2.15 除雪作業、とりあえず一段落

2014.2.16(日)

この日は、朝から晴れて、風がなかったので、比較的暖かい感じになりました。
2014.2.16 朝 2階からの眺め(後方の山は、稲含山です)
これほどの〝白銀の世界〟は、冬に東北や北海道に行ったり、スキーに行ったときに目にしているだけで、まさか自宅の2階からこのような風景が眺められるとは!!!まさに驚き、でした。
2014.2.16 農業用施設への被害
私の地区内では、農家の農業用施設をはじめ、カーポートなどが被害を受けました。

もともと雪が少ない地域で、雪への対策が施されていないため、大きな被害になったものと思われますし、気象情報で正確な積雪量が知らされていれば、あらかじめ補強(潰れないように柱を立てるとか・・・)できれば、被害を少なくすることができたかもしれないと思います。

除雪作業の遅れなど、国や自治体の対応の遅れをごまかすために、官房長官が「放置車両があって、除雪作業が遅れた」と述べていますが、今回の記録的な大雪は、気象情報の精度アップをはじめ、国や自治体の迅速な対応について、大きな課題を突き付けたともいえるでしょう。
2014.2.16 子どもも一緒に地域総出での雪かき
自分たちの暮らしは自分たちの力で守る、といった気持ちで、みんなで協力しての雪かき作業が行われました。

幸いなことに、私が住む地区のリーダー(区長・組長)は、統率力、判断力が優れているうえ、地域住民全体が助け合う気持ちがつよいため、こうした作業への取り組みについての動きは、とてもすばらしいものがあります。
2014.2.16 トラクターが大活躍
こうした助け合いによって、私たちの暮らしが成り立っていることを実感しました。
2014.2.16 除雪作業完了(自宅前から東方向を撮影。後方の山は、神成山です)
私が住む地区では、それぞれの地域住民が持てる機材、能力をフルに発揮しての雪かき作業によって、どこの地区よりも早くに除雪が終わったのではないかと思います。
2014.2.16 富岡市立吉田小学校校庭前の県道
ショベルローダーで除雪作業を実施している方は、まったくのボランティアです。
県道での除雪作業が始まらないことから、自分の地域(私が住む地区ですが)内の市道の除雪を終わりにした後、こうして県道で除雪作業をされたというわけです。

ご高齢であったり、ご病気である方にとっては、雪かきをしたくてもできないというのが当たり前ですし、市役所や土木事務所(群馬県では、県管理の国道・県道などを管理している群馬県庁の地域機関を土木事務所といいます)に「早く除雪作業をしてくれ」と電話をしたところで、対応できる状況でなかったと思うのです。
そういった状況を察知して、自ら考えて、動く人は、ほんとうにすばらしいことだと思います。
2014.2.16 南蛇井駅近くで動けなくなった電車の〝救出作業〟
農業用施設をはじめ、いろいろなところで大きな被害をもたらした大雪になったわけですが、今回の大雪は、こういったときに地域全体で力を合わせて、みんなでがんばろう、といった気持ちを持つ大切さが再確認できた、そんなできごとであったという思いもあります。

しかしながら、国や自治体の対応については、大きな問題があったと思っていますので、これらについての検証は、これから十分に行っていただきたいと考えています。

2014.2.17(月)

国道254号(富岡バイパス)のようすです。
2014.2.17 富岡市給食センター近くで撮影
片側2車線の道路ですが、1車線分しか車が通れません。
2014.2.17 ろうきん富岡店前で撮影

2014.2.18(火)

前日には、高崎駅~富岡駅までの運行が再開されましたが、この日には、高崎駅~南蛇井駅までの運行が再開されました。
2014.2.18 南蛇井駅での折り返し運転
下仁田駅までの運行再開は、まだ、ということで、南蛇井駅と下仁田駅の間は、バスによる輸送が行われています。
2014.2.18 南蛇井駅に向かうバス
下仁田町、南牧村をはじめ、各地に孤立集落があり、いまでも幹線道路にたくさんの雪がありますが、一刻も早く孤立集落への道路が開通するとともに、幹線道路、鉄道の機能が回復し、早めに元の暮らしに戻れることを願っています。

2014年2月18日火曜日

上信電鉄

本日、南蛇井駅まで運行を再開!!!

記録的な大雪で、不通になっていた上信電鉄は、昨日は富岡駅まで運行を再開し、本日は南蛇井駅までの運行が再開されました。

南蛇井駅でも駅員の方々が雪かきを続けていますが、本日の午前の段階でもご覧のとおり、たくさん雪が残っています。
撮影:2014.2.18 午前
大雪になった翌朝の土曜日から不通であった電車が動き、警笛の音が鳴り響きますと、地域に元気を与えるというのか、たいへん頼もしさを感じます。
撮影:2014.2.18 午前
高崎駅と南蛇井駅との往復になりますので、南蛇井駅と下仁田駅間は、バスによる輸送が行われています。
撮影:2014.2.18 午前
一日でも早く下仁田まで運行が再開され、もとのとおりに戻ることを願っています。
撮影:2014.2.18 午前
神成山をバックに撮影しました。

やはり、この地に住む私たちにとって、上信電鉄は〝私たちの足〟だということを痛感しています。

※ 運行時刻については、列車の時刻表どおりに運行するとのことですが、遅れが出ることがあるかもしれないとのことです。
 どうぞ、時間に余裕をもって、上信電鉄をご利用ください。

2014年2月17日月曜日

記録的な大雪

この大雪で感じたこと、考えたこと

 ① 地域のつながり

私が住む地区では、それぞれ自宅前の道路をはじめ、自分の家のカーポートなどの屋根の雪下ろしを2/15に終了させ、「あすの朝、月曜日の登校に間に合うよう、こどもたちが歩ける幅ぐらいは除雪しよう」と相談して、その作業にとりかかったのが下の写真です。
撮影:2014.2.16 午前
作業開始後、「どうせなら車が通れる幅ぐらいまで除雪しよう」ということになり、皆で力を合わせて、よいしょ、よいしょと雪かきを始めたところ、区長(当地では、隣組の長を組長といい、その隣組を数組合わせた単位を区といい、その長を区長といいいます)さんが采配をふって、農家の方はトラクターで、
撮影:2014.2.16 午前
花卉栽培をされている方は、小型のショベルローダーで、地域内の道路(市道)の除雪作業が行われました。
トラクターなどを操作する手際よさ、区長さんの適切な采配によって、あっという間に車が通れる幅の除雪が完了しました。
撮影:2014.2.16 午前
「こんなにたくさん降れば、市役所が建設会社に頼んだとしても、すぐに除雪作業にきてくれないよね」と言いながら雪かきをしていた地区の皆さんにとって、トラクターなどを操作し一生懸命に除雪していただいた方々は、まさに救いの神といえる存在。

地区のなかで、リーダーが適切な指導力を発揮し、地域住民自らの力によって、早期に除雪を完了させ、生活道路の機能を回復させ、安心して暮らせるように対応する、ということは、とても大事なことではないかと思うのです。

おそらく、富岡市役所には、「早く除雪してほしい」といった要望の電話が殺到したことでしょう。
しかし、市役所の限られた予算、また、除雪作業を実施する建設会社のスタッフ数、機材等の確保状況を考えるとき、早期に市内全域で除雪作業が実施されることはありえないのではないかと思います。

やはり、地域での自助努力によって、急場をしのぎ、それでも対応できない場合は、行政の支援を要請するというのがよいのではないかと感じました。

私が住む地区の取り組みは、とてもすばらしいものであったと思います。

私が住む地区の除雪は、お蔭さまで午前中に終了したので、月曜日の午後に出かける予定もあるため、その下見を兼ねて、ほかの地区の状況を午後に見てきたところ、まだまだ除雪の真っ最中といったところでした。
撮影:2014.2.16 午後
私たちの地区で大活躍してくれた花卉栽培をされている方がショベルローダーを動かし、富岡市立吉田小学校前の県道でも自主的(ボランティアとして)に除雪作業を実施していました。

この近くに住む方によれば、「今朝、救急車が来たのだけれど、県道に雪が積もっていて、救急車が入れないということで、山の遭難で使うそりを使って、急病人を運んだそうだ。救急隊員は、梅沢地区まで歩いて行って、そこから急病人をそりで搬送してきたというのだから・・・急病人が無事であればよいが」とのことでした。
撮影:2014.2.16 午前
救急車が立ち往生した県道-南蛇井下仁田線-のようすです。
この積雪では、救急車が進めなかったことは、無理のないところであったと思います。

当地の場合、雪が降っても数センチ積もる程度といったことが多いため、個人の家にも道路管理者にも、これほどの積雪に対する備えはないといってよいでしょう。
撮影:2014.2.16 午後
高速道路と交差する道路での状況です。
午後になっても動けず、片側通行になっていて、地元の方がボランティアで交通整理を行っていました。

 ② 除雪作業の担い手

建設機材を保有し、これらの機材を活用するノウハウを持った建設会社に道路管理者が委託して、除雪作業を実施していただくというのが一般的なかたちです。
建設会社にとっては、建設工事に使用している機材を使うことであり、それらの操作はお手の物であり、ダンプカー等の機材もあり、たいへん機動力がありますので、除雪作業は儲け度外視の地域貢献的な仕事という要素もあって、いまでも除雪作業が実施されているといった経緯があります。

いまは、どのような除雪作業の委託契約内容になっているか知りませんが、私が知っているところでは、道路管理者から建設会社に対して、除雪に要した実費+諸経費分を支払う、といった内容であったと記憶しています。

つまり、雪が降って、除雪作業が行われれば、道路管理者が除雪費用を建設会社に支払うのですが、冬期間に1回も除雪作業が実施されないときは、建設会社に1円も支払われないということになります。

『仕事をしないのだから、支払われないのは当然だ』と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、実は除雪のための機材の確保がままならない状況になっている建設会社が多いのです。

たとえば、グレーダーという機材ですが、これは道路工事や造成工事などの際、でこぼこを平らにならすときに使うために多くの建設会社が保有してきました。
撮影:2014.2.16 午後
たまたま、きのうの午後、通りかかった食品会社の工場内で、除雪作業中のグレーダーを見ましたので、それを撮影させていただいたものですが、ある程度の年齢の方々は、『砂利道のでこぼこをならすため、がりがりと路面を削っていった機械か』と思い出された方もおられると思います。

このグレーダーですが、いまではこの機械が活躍する工事現場がなくなり、数年前から除雪のためだけに保有しているという建設会社もありました。

その建設会社の方から「車検費用、チェーンの購入代など、かかる費用は、ばかにならないんだ」とお聞きしたことがあります。

つまり、こうした維持費用を建設会社が負担していても、雪が降らず除雪作業がなければ、維持費用は建設会社のまったくの持ち出しになってしまうのです。

数年前、新聞に掲載されましたが、「いまの委託契約内容では、建設会社が除雪作業の体制を維持するのは難しい」とする群馬県建設業協会の発表もありました。

私たちが暮らしていくうえで、こうした大雪の際の除雪作業、夏の大雨などによる災害の復旧工事などについては、建設会社の方々の力がなければどうすることもできません。

これまでの公共事業費に関する議論に加えて、
 地方における建設会社の役割、
 私たちが安心して暮らせるためのコスト負担、
 目先だけの工事費でなく、トータルなコストとしての適正な算出基準、
 総合的な視点に立った地域づくり、インフラの整備と維持・保全
といったものを根本的に考え直すことが必要ではないか、
    とそんなことをつよく思いました。

もうひとつ、無理をして走ってきて、とうとう動けない・・・といって、車を置き去りにする方がいますが、除雪作業はもちろんのこと、緊急車両が通れないといったことになります、
撮影:2014.2.16 午前
車の置き去りは、やめてほしいものですね。

最後に、富岡市の防災無線放送をお聞きください。
私は、いまの建設会社の状況と地方財政の状況を考えるとき、この状況が今後も続くとすれば、このような内容の放送が一般化し、さらには「雪かきは、地域の皆さんでお願いします」といった内容になるのではないか、とそんなふうに思っています。

2014年2月13日木曜日

地図

三 角 点 ・ 水 準 点

私が若いころは、道路地図はもちろんのこと、山歩きなどで地形図を読み解く技術、知識は、必要不可欠なものでした。

いまは、カーナビが普及して、道路地図を確認しながらドライブをする、といったことは少なくなってきていますし、小さくて高性能なGPS機器も普及し、山登りや地質調査の際にも、こうした機器を利用することが多くなってきました。

しかし、明治期以降に先人が営々と築いてきた測量成果なくして、こうした機器もデータを得ることができません。

カーナビも携帯できるGPS機器も、日本国内の場合は、国土地理院による測量成果-地形図及びそのデータ-がおおもとになっています。

上の写真は、下仁田町の白髪岩(しらがいわ)の山頂にある「原三角測点」です。
日本国内に現存する三角点では、最古のほうに属するとか・・・
 ※ 詳しい情報は、ネットで見ることができます。

私は、山に登って、こうした三角点を見ますと、正確な地図をつくろうとして、一生懸命に歩いて、測量した先人-江戸時代であれば、伊能忠敬もいますし、明治期であれば、新田次郎の小説「剱岳 点の記」のモデルにもなった柴崎芳太郎ら-のことを思い起こします。

いま、私たちは正確な地図があることが当たり前であり、近くの書店などで、1/25,000の地形図を簡単に購入することもできますし、もちろんネットで購入できる時代になりました。

もっといえば、グーグルの地図を活用したり、電子国土のデータも活用できる時代になり、とてもありがたい時代になったと思います。

しかしながら、こうした時代になって、航空測量が一般的になった時代ですが、やはり基本は、それぞれの山頂などに設置されている三角点のデータということになります。

下の写真は、神成山山頂の三角点です。
三角点のほか、水準点というものもあります。
安中市松井田町にある水準点です。

山に登られるとき、あらかじめ地形図で、三角点が設置されているかを確認して、その場所の「点の記」を国土地理院のHPで閲覧サービスを利用され、三角点が設置された時期などを調べる、というのも楽しいことではないかと思います。

かつて、重い測量機材、三角点標を担いで山に登り、測量のためのやぐらを組んで、山々の山頂を三角形で結び、ひとつひとつ測っていった先人の思いがこもった三角点であり、水準点ですので、これからも大切に守っていきたいものですね。

2014年2月10日月曜日

上信電鉄

白銀の世界を走る!!!

2014.2.9(日)は、よく晴れた一日になりました。
雪かきで、からだのあちこちが痛くなった・・・という方も多いかと思います。

雪のなかを走る電車は、雪かきをしながら撮影したものです。
自宅の前で撮影したものもあれば、ちょっと離れた場所で撮影した映像もあります。

まさに白銀の世界!!

白銀の世界を走る電車を動画にまとめてみました。

これからも上信電鉄が地域住民の足となって、また観光面などで大きく活躍していただきたいと思っています。

2014.2.8(土)の大雪のなか、一生懸命に走る電車です。
雪が降るなかを走る電車を動画にまとめました。
こちらもご覧いただければ幸いです。