2014年4月27日日曜日

化石探検隊

アンモナイトの化石、見つけたよ!!!

2014.4.26(土)、下仁田を主なフィールドにして活動している化石探検隊によって、アンモナイトの化石探しが行われました。
画像は、最年少の隊員が化石を探しているところです。
こちらは、お父さんと息子さん(ご兄弟)で参加され、化石を探しているようすです。
こちらのお父さんと息子さんは、私のブログの

私の体験的〝化石探し〟講座 第3回 道具と服装

で紹介していますが、ヘルメット、手袋のほか、ゴーグルもつけて、安全に気をつけられていました。

この日の化石探しでは、アンモナイトのほか2枚貝、植物、生痕化石が見つかりました。
アンモナイトの化石を見つけた隊員です。
Nさん親子は、Kくんの1個を含めて、この日の最多記録となる3個の化石を発見!!!

Iさん親子は、初めてのアンモナイト化石発見!!!
大喜びのIさんとTくん、Mちゃん。
こちらも大喜びのSさんとKくん。

この日の発見第1号は、下仁田自然学校運営委員の和田晴美さんでした。
そして、不肖本多も1個のアンモナイトの化石を発見しました。
異常巻のアンモナイトの化石です。
これらの化石は、今後、研究資料にさせていただき、その後、下仁田町自然史館に展示させていただく予定です。
午前中から午後にかけての化石探しを終えたあと、記念写真を撮影しました。

今回の化石探しで、残念ながら化石を見つけられなかった隊員には、次回での発見を心からご祈念申し上げます。

こちらの記事をご参考までに。

私の体験的〝化石探し〟講座 第7回 化石探しは、根気と運???

今回の化石探しで、化石を見つけることができた隊員には、次回も発見されることを心からご祈念申し上げます。

次回も隊員の皆さんに、お会いできることを心から楽しみにしております。
また、お会いしましょう。
どうぞ、お元気でお過ごしください。

2014年4月25日金曜日

荒船山

吉 野 枝 垂 れ

桜前線が北上し、あちこちの桜の名所で、ことしも美しい桜の花が咲き始めた、というニュースを見聞きしますが、下仁田町でも標高が高い場所で、桜が咲き始めました。
ジオパーク下仁田のジオサイトのひとつ、荒船山は冬から春に衣替えしているところです。
国道254号のポケットパークの一角に、桜が植えられています。
この桜は、㈱白樺堂の小林康二さんが下仁田町に寄贈され、この地に植えられたものです。
ことしの2月の大雪の被害を受けることなく、元気に花を咲かせ、遠景の荒船山(艫岩)に文字どおり、花を添えていました。

これからも春になりますと、この桜の花が、荒船山(艫岩)を美しく見せてくれることでしょう。

㈱白樺堂の小林康二さんは、

 私の祖父は、学校などに桜の苗木を贈り、それが大きく育ち、その花を見て、多くの皆さんが楽しんでくれることを喜びとしていました。
 これからも祖父の思いを引き継ぎ、桜の苗木を贈り続けようと思っていますが、母の出身地である下仁田にも桜の苗木を贈りたい。

  とのことで、国道254号と中小坂鉄山の入口に桜の苗木を植えていただいたと、下仁田町役場の方からお聞きしています。

ことしの2月の大雪に耐えて、きれいな花を咲かせている桜を見ていて、たいへんありがたい贈り物を下仁田町にしていただいたと、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。

㈱白樺堂は、軽井沢駅の駅前にあります。
㈱白樺堂では、タルトをはじめ、さまざまなお菓子をつくっていて、軽井沢のアウトレットなどで販売しています。

ことしの連休をはじめ、夏に軽井沢へお出かけの節は、おいしい㈱白樺堂のお菓子をおもとめください。

下仁田町は、軽井沢町の隣り町です。
ジオパークの町・下仁田にもお立ち寄りください。

2014年4月21日月曜日

うれしいできごと

いま、こどもと化石探しをしている

きのうの午後、下仁田公民館主管の体験教室(チャレンジキッズ)に参加しているJ君のお父さんから私の携帯に電話がありました。

J君のお父さんは、下仁田の建設会社に勤務されていて、以前からお世話になっている方です。
日曜日にどのようなことなのかな・・・と思いながら電話に出たところ、「いま、こどもと化石探しをしている」という、たいへんうれしい電話でした。

J君のお父さん: 化石探しの行事に参加の申し込みをして、化石探しに参加させてもらう予定でいるのだが、きょうはこどもと化石探しをして
  いる。いまいる場所は、化石が見つからないのだが、ほかにいい場所があったら教えてほしいのだけれど。
わたし: (おっ、そういうことか!!と、とてもうれしくなり)〇〇橋の下流の左岸側であれば、貝の化石が見つかる。そこに行ってみたらどう
  か。

なぜ、たいへんうれしいかといいますと、下仁田自然学校、ジオパーク推進室、公民館、小中学校などで実施してきた行事以外の日に、親子で化石探しをされるということをお聞きしたからです。
撮影:2011.6.5
J君のお宅で、どのようなことが話されていたかは知りませんが、おそらくJ君(兄と弟のおふたり)が「お父さん、日曜日にハンマーを持って、化石探しに行こうよ」と言い、親子での化石探しになったのではないかと、私は推測しています。
撮影:2012.1.21
いろいろな行事に参加していただいたあと、こどもさんがお父さんやお母さんを誘って、自分の興味があることをさらに深めてみたいと思われることが、たいへんすばらしいことであり、とてもうれしいことだと、私は思うのです。
撮影:2013.2.2
私がいまでも化石探しをしているのは、小学生のときに化石を見つけたときの感動が忘れられず、その思いをずっと持ち続けているからだと思っています。

http://geogunma.blogspot.jp/2013/03/blog-post_5733.html
私の体験的〝化石探し〟講座
    第3回  道具と服装

いま、J君のご兄弟のように、下仁田のこどもたちがご家族の方々とともに、下仁田の山や川に出かけて、化石を探したり、地質や植物、昆虫などの観察をしていることでしょう。

きのうの日曜日、J君が化石探しを親子でしたことも、下仁田自然学校、ジオパーク推進室、公民館、小中学校などが取り組んできた活動の成果といえるかもしれません。

これからも下仁田のこどもたちが、
 「あしたは、お弁当を持って、山歩きをしたり、化石探しをしようよ」と、
  お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんを誘って、
家族全体で下仁田の地質や植物などが話題になるような、そんな雰囲気がこれからますます下仁田町で高まっていくことを心から望んでいます。

    アンモナイト探検隊
     2014.4.26(土) 9:00~16:30  
        集合:下仁田町自然史館

     アンモナイト探検隊への参加申し込み・問い合わせ先

     下仁田町自然史館 
      〒370-2611  下仁田町大字青倉158-1

    電話(0274)70-3070  FAX(0274)67-5315

  ※ 事前の参加申し込みが必要です。

 J君はじめ参加される皆さんへ
    けがをしないように気をつけて、大きなアンモナイトの化石を見つけましょう!!!

2014年4月19日土曜日

妙義山

さ く ら の 里

妙義山は、いまが桜の見ごろです。
ここは、中之岳神社前の駐車場です。

土日には、さくらの里の駐車場が混みあいます。
下仁田側からこの駐車場に向かいますと、さくらの里に入る車で渋滞している部分をさけることができて、とても便利です。

ここに駐車して、さくらの里のほうに向かうコースには、桜はもちろんのこと、ツツジやヤマブキ、スミレなど、春の野山、里に咲く花がおてんこ盛りで、とてもよいコースになっています。
中之岳神社前の駐車場から撮影したものです。
さくらの里の園内から妙義山、青空をバックに撮影したものです。
ごつごつした岩肌と桜の花・・・
毎年この時期になりますと、妙義山と桜のベストショットを、ということで、たくさんのカメラマンも来られます。

 さくらの里の開花情報につきましては、
   下仁田町のHP 

http://www.town.shimonita.lg.jp/shoko-kanko/m03/m02/m01/02.html

     をご覧ください。

                       妙義山の地質等につきましては、
                           下仁田町のジオパークオフィシャルサイト

            http://www.town.shimonita.lg.jp/m04/m09/index.html

                                  下仁田町自然史館の展示と同館のブログ
                                       をご覧ください。

ジオパークの町・下仁田に
お出かけください。

2014年4月7日月曜日

春のよそおい

ミツバツツジが満開

いま、下仁田の山々は、ピンクの花に彩られ、春のよそおいになっています。
撮影:2014.4.6
上の写真は、下仁田町自然史館の裏庭から眺めた大崩山(おおぐいやま)です。
撮影:2014.4.5
大崩山(おおぐいやま)は、根なし山(クリッペ)のひとつで、その下部では、すべり面を観察することができます。

いま、大崩山をはじめ下仁田のあちこちで、ミツバツツジが咲いています。

このミツバツツジは、下仁田町風口地区のお宅に咲いているものです。
撮影:2014.4.6
あまりにも見事に咲いていましたので、ご主人のご了解を得て、写真を撮らせていただきました。
撮影:2014.4.6

一本も枝が折れていませんでしたので、
 「2月に降った大雪のときは?」
                     とお聞きしたところ、
 「枝についた雪をはらって、枝が折れないようにしていました」
                                      とのことでした。
撮影:2014.4.6
こうしたやさしい気持ちにこたえて、このミツバツツジはきれいに咲いているのだな、ということをつよく思いました。
撮影:2014.4.6
これは、南牧村の道の駅オアシスなんもくで咲き始めたミツバツツジです。
撮影:2014.4.6
いまは、カタクリの花が咲いていますし、もうすこししますとアカヤシオ(ひとつばな)も咲いてきます。

ジオパークの町・下仁田、南牧村で、
春のよそおいの野山を散策してみませんか。

2014年4月5日土曜日

春の青岩公園

案内看板が変わりました

案内看板が新合之瀬(しんあいのせ)橋のたもとに設置されました。
この看板は、遠くからよく見えるように設置されています。

青岩公園には、きれいなトイレができましたので、安心してゆっくり見学していただけるようになりました。
青岩公園を見学する際は、まず、この案内看板をご覧いただいてから、青岩公園に向かっていただくほうがよいと思います。

青岩公園の青岩のことを、より詳しく知りたい、というときは・・・

 ① ジオツアーを申し込んでみる(※)
    下仁田町自然史館 
    〒370-2611
    群馬県甘楽郡下仁田町大字青倉158-1
    電話(0274)70-3070  
          FAX(0274)67-5315
  (※)5名以上で、10日前までにお申し込みください。
 
 ② 本を読んでみる
下仁田自然学校ほか(※)で販売中
  (※) 道の駅しもにた、With富岡書店、セブンイレブン等で販売しています。

   をおすすめいたします。

この看板は、新合之瀬橋と牧口橋の間に設置されています。
青岩公園での青岩の見学を終えたあと、根なし山を眺めてみませんか。
手前が青岩公園で、後方に見えるのが根なし山のひとつ、御岳(576m)です。
橋の上から青岩公園と御岳などの山々を眺めたあと、青岩公園の対岸の河原におりてみましょう。
川を流れる水で削られた荒々しい姿の青岩を見ることができます。
いまは河原で、こんなかわいいツクシを見ることもできます。

ジオパークの町・下仁田に
お出かけください。

2014年4月4日金曜日

ねぎとこんにゃく下仁田名産

          下仁田ねぎ
ねぎ坊主が大きくなってきました

下仁田ねぎの種です。
撮影:2014.4.3
あと2か月もしますと、黒い種ができてきます。
撮影:2013.6.10
この種を取って、よく乾かして保存しておき、秋の彼岸過ぎに種を蒔きます。

いま、今年の冬に収穫する下仁田ねぎは、下の写真のとおり、ねぎ苗という段階です。
撮影:2014.3.25
この苗を畑に植え付けて、真夏に植え替えます。
肥料を施したり・・・草取りをしたり・・・いろいろ手をかけて、おいしい下仁田ねぎになります。
撮影:2013.12.9
春になって、桜が咲き始めているとき、寒い冬のことを述べることは、場違いであることを百も承知のうえで、申し上げるのですが、下仁田ねぎの栽培期間の長さを知っていただいて、おいしい鍋料理を食べていただきたい、との一心からのこと、どうぞお許しを・・・
といった前置きをさせていただきましたが、

 下仁田ねぎは、播種から収穫までが15か月もかかります。
 採種から収穫までということになりますと、
  その期間は18か月にもなる作物なのです。   

もうすこししますと、下仁田ねぎの植え付けが始まります。
撮影:2012.5.8
ねぎとこんにゃく下仁田名産は、上毛かるたのひとつ、ねの読み札ですが、この取り札の図柄をめぐって、いろいろなことが言われていますが、私が調べたところでは、
  想像で下仁田ねぎを描いたという〝衝撃的な事実〟
がわかりました。

以下の文章は、くりっぺ(下仁田自然学校だより)第67号に掲載していただいたものです。

下仁田ねぎといえば、太くて短いかたちが特徴ですが、上毛かるたの絵では、長ねぎのようなかたちをしています。
 わたしは、『こういうかたちの下仁田ねぎもあったのかな・・』という疑問を以前から感じていたのですが、「上毛かるたのこころ 浦野匡彦の半生(西片恭子著・中央公論事業出版)」を読ませていただき、『そういうことだったのか!』と疑問が解けました。
西片さんの著書に、「初版の絵は、当時の情況では、各地を訪ね歩くも儘ならず写真などに頼った所もあり(86)」「例えば下仁田葱などは庶民は見ることも口にすることもない〝殿様ねぎ〟といわれて高級料亭にのみ行く品であっただけに、昭和43年描き直された現在の絵も同じく深谷ねぎの形といわれるが、これは当時の庶民生活を語る良い例になったといえる。私も下仁田葱をこの目と口で確かめたのは昭和50年代に入ってからと記憶し、日本に飽食の時代が到来した頃であったと思う(87)と書いてあったのです。
なんと上毛かるたがつくられた昭和22(1947)年ころ、下仁田ねぎは、庶民が見ることも口にすることもできない〝殿様ねぎ〟であり、高級料亭に行くだけであったのです。下仁田ねぎは、昔から有名でしたが、庶民にとっては、まさに高嶺の花といったところで、食べることはもちろん、八百屋の店先で見かけることもない〝まぼろしの下仁田ねぎ〟でした。上毛かるたがつくられた当時、多くの人々が下仁田ねぎの姿かたちを知っていれば、この絵を見て「間違っていますよ」という指摘が寄せられ、すぐに正しい姿かたちの絵に変更されたことでしょう。
わたしは上毛かるたの下仁田ねぎの絵が、想像で描かれ、下仁田ねぎの姿かたちが知られていなかったことを物語る貴重な資料であったということを知り、下仁田ねぎのすばらしさを再認識したのですが、皆さんはどのように感じられたでしょうか。
かつては、高級なものであり、見ることも食べることもできない時代があったということ、そして、上毛かるたに描かれた絵の〝秘話〟を紹介させていただきました。
もうすこしすれば、下仁田ねぎがおいしい冬になります。この冬も、暖かい鍋料理などで、おいしい下仁田ねぎをたくさん召し上がってください。
もちろん、おいしい下仁田こんにゃくも御一緒にどうぞ。    

今年の冬もおいしい下仁田ねぎができることでしょう。
すこし早い(どころか、とても早い?)かもしれませんが、おいしい下仁田ねぎを今年も楽しみにお待ちください。

       おいしい下仁田ねぎができるまで、
  長い時間がかかるということを知っていただきたくて、
    今の時期の
  ねぎ坊主を紹介させていただいたものです。