2015年10月24日土曜日

第三者委員会とは・・・

どういうものなのでしょうか?

先日の上毛新聞です。
この記事をはじめ、テレビのニュースなどで、
 小渕氏側が設置した第三者委員会
といったものの提言などが報じられました。
第三者、第三者委員会について、ネットで検索してみました。

 第三者 当事者以外の人。その事柄に直接関係のない者。(デジタル大辞泉)

 第三者委員会 日本大百科全書(ニッポニカ)の解説) 

直接の利害をもたない中立的な第三者によって構成される委員会。第三者機関ともいう。
官公庁、企業などで不祥事が発覚した場合に設置され、調査報告書の作成などを行う。
メンバーは、企業法務に詳しい弁護士や公認会計士などのなかから選ばれることが多い。
ただし、当該企業をおもんぱかって委員会メンバーが手心を加えることもあり、踏み込み不足の調査報告書になることが多い。
第三者委員会報告書が形骸化しかねない問題に対処するため、2010年(平成22)には日本弁護士連合会がガイドラインを定め、第三者委員会において弁護士がとるべき規範を定めている。
2011年の九州電力による原子力発電所再稼動に関する「やらせメール事件」を巡っては、第三者委員会が会社側の責任を厳しく追及したが、こうした実効性のある結論を導くケースは多くない。[編集部]
※ 本多が改行、文字の拡大等を行いました。
  
 第三者機関 (デジタル大辞泉の解説)

企業・組織などが、責任説明を果たし、透明性を確保するために設置する合議制の組織。
公正・中立な専門家によって構成され、調査・評価・提言などを行う。
犯罪・法令違反あるいは社会的非難を招くような不正行為が発生した場合などに設置される。第三者委員会。独立委員会。

[補説]上場企業が敵対的買収に備えて防衛策を導入する際、新株予約権を発行して敵対的買収者の議決権比率を下げるといった措置の実施の是非を諮るために、社外役員・外部有識者などで構成される第三者委員会を設置することが多い。
※ 本多が改行、文字の拡大等を行いました。

最近では、企業などがなんらかの事件を起こすと、すぐに〝第三者委員会〟のようなものをつくって、
   徹底的に第三者委員会で調査していただき、
    問題の経緯を明らかにしていただきたいと考えております
などという記者会見を行う企業などが多いように感じますが、
   なぜ、自らの力で、自ら問題を検証し、自ら問題点を見つけ、
    自ら必要な対策等を考えられないのだろうか
と、
  徹底的に第三者委員会で調査していただき、
    問題の経緯を明らかにしていただきたいと考えております
などという記者会見をテレビのニュースなどで見るたび、私は不思議に思っています。

もちろん多くの企業などでは、第三者委員会に任せきりにすることなく、社内調査もしっかり進め、きちんと問題点をあぶり出して、必要な対応を講じていると思うのですが、どうも第三者委員会を隠れ蓑的に考えているのかな・・・という企業などもあるように感じます。

当該企業をおもんぱかって委員会メンバーが手心を加えることもあり、踏み込み不足の調査報告書になることが多い。
第三者委員会報告書が形骸化しかねない問題に対処するため、2010年(平成22)には日本弁護士連合会がガイドラインを定め、第三者委員会において弁護士がとるべき規範を定めている。 

と、日本大百科全書(ニッポニカ)の解説(前記のとおり)にあり、第三者委員会の委員の方々にあっては、常にきちんとした対応をされていると思うのですが、
 委員は、第三者委員会を設置された企業などから報酬等をいただいていることを考えるとき、
 ほんとうに第三者として、依頼主の意向に沿わない調査をしたり、その調査結果に基づいて、厳しい提言ができるものだろうか、と私は?????に思うときがあります。
2014.12.6(土) 下仁田町において撮影
どのような問題のときであっても、自らの力で、自ら問題を検証し、自ら問題点を見つけ、自ら必要な対応策等を考えることが大切なことではないでしょうか。

昨今の
  問題が起きたら、第三者委員会をつくろう
というような動きは、一見もっともらしい動きのように見えますが、多くの人々に問題を起こした企業などの責任逃れ、隠れ蓑といったイメージを持たれるうえ、問題を起こした企業などの体質改善にも結びつかないのではないだろうか・・・と私は思っています。

皆さんは、どのようにお考えになりますか。

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