地域おこし協力隊
先日の上毛新聞です。
この記事には、協力隊員が活動している市町村の一覧表があり、隊員数と主な活動内容が記載されています。
ここに掲載されている隊員の一部について、実際の活動の一端を見させていただきましたが、すでに将来のことを考えて取り組まれている方がいる一方で、まだ将来の方向性を決めかねている隊員がいるように感じました。
将来のこととは、隊員が任期終了後に定住するかどうか、定住する際の就業などのことですが、それを決めかねている隊員には、その土地で暮らし続けることへの不安が大きいように私は感じます。
つぎの画像は、私がある講演用につくったパワーポイントですが、いつの時代も地域づくりに際して、
ばか者
若者
よそ者
を大事にしなくては!
ということを申し上げたときの画面です。
言うまでもないことですが、大事にするということは、ちやほやするということではありません。
まだ、将来のことを決めかねている隊員にとっては、将来の方向を決断するためのきっかけが必要なのではないでしょうか。
この土地でがんばってみたいと思い、地域おこし協力隊員として、それぞれの市町村にやってきた青年に対して、
このまちは、実にいいまちだな。
住んでいる人々もすばらしい。
このまちで、任期終了後は、〇〇の仕事を始めて、暮らしていきたいものだ。
と感じさせるものがあること、それは周囲の人々の思いやりかもしれませんし、きちんとした受け入れ姿勢をだれもが有していること、といったことになるのではないでしょうか。
それには、都会に出ていく町の若者の代わりといった考えでなく、町にやってくる青年を気持ちよく迎えて、一緒に地域づくりのために活動しようという連帯感が醸成されなければ、地域おこし協力隊員としての十分な活動成果を期待することはできないのではないかと思います。
ある飲食店でのギョウザ(下仁田町・2014.3.9撮影) |
都会に出ていく町の若者の代わり、といった考えは、かつて農家の嫁不足対策として、外国人の女性を農家の嫁に迎えたことが思い出され、私はいい気持ちがしません。
もし、私が若くて、地域おこし協力隊員になりたいと思ったとして、都会に出ていく町の若者の代わりに出向いてほしいという募集であれば、私は応募したいと思わないでしょう。
都会に出ていく町の若者の代わりとか、だれかの代わりでなく、
この時代に生きる青年個々の生き方を尊重する考えを基本として、
よそから来てくれる青年-よそ者-を大事にしようという気持ちを町全体が持たなくては、
よそから青年がやってくることもないでしょうし、来たからといっても定住することなく、任期終了とともに去って行ってしまうことでしょう。
知らない人々が住む土地によそからやってくるというのは、とても勇気がいることなのです。
そして、よそからやってきた青年に『ここで住み続けたい!』と思わせるためには、人々のあたたかい思いやりと気持ちよい
welcome!
の姿勢がなくてはならないと思うのですが・・・
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