2018年7月11日水曜日

お金を地域で循環させなくては!!

お金を地域で稼がなくては!!

昨日、フェイスブックで、

 これこれ。
 ちゃんと「稼げる」ジオツアーやイベントを考えたいです。
 ジオパークが一つの観光産業になってこそ、地域活性化に役立つんじゃないかと思います。

という投稿を目にしました。
※ FBに投稿された方の了解を得ていませんので、
このブログへの掲載に際して、
FBに投稿された方のお名前などは伏しています。
ご了承いただきますよう、よろしくお願いいたします。

私自身、ジオパークについては、さまざまな活動、イベントなどを通じて、稼げる方向に進むべきではないかと考えています(つぎのブログをご覧ください)ので、この投稿には共感するものがあります。





金を稼ぐだけが目的ではないという意見もあるでしょうし、それも一理あるかと思いますが、いつまでも行政の予算(公費)100%で運営している日本ジオパークであって、ガイド料をいただかない無償のボランティアガイドだけとか、まったくといってよいほど売れないジオ関連グッズの店だけ・・・という状態であったとすれば、活動が長続きできるはずはないと私は思います。
ガイドもしかるべきガイド料をいただき、ジオ関連グッズやジオ弁当などもよく売れて、それが地域経済を潤す-お金が地域で循環する-ことになって、はじめてジオパークの事業を続ける意味があると私は思っています。

こちら(↓)がFB投稿のもとになった高知新聞の記事(2018.7.10 08:35配信)の一部分です。

記事の全文は、こちらになります。

 高知県室戸市の室戸ジオパークを巡り、人と大地の営みを体感してもらう「ジオツーリズム」の推進を図る会合がこのほど、同市室戸岬町の世界ジオパークセンターで開かれた。市内の観光ガイドや事業者ら約20人が、新たなツアー計画や効果的なPR方法を話し合った。 

 “ジオで稼ぐ”ための基盤をつくろうと、5年前に市民有志による「ジオツーリズム推進チーム」が発足。これまでに、大地の隆起によって形成され、農業が盛んな西山台地や、隆起のたびに掘り込みを行った室津港周辺の町並みを巡るツアーを企画した。 

 5日の本年度初会合には、2030代の若手も参加。ツアーの告知については、「ジオへの関心を問わず、楽しいイベントとして周知したい」と、ホームページだけでなく、市内外の観光団体などへのPRを求める意見があった。 

 新規ツアー案は、室津港と同じく掘り込みを繰り返した津呂港周辺の散策が挙がり、近くの海の駅「とろむ」のカツオのわら焼き体験と組み合わせることなどが話し合われた。 

 室戸ジオ推進協議会の小笠原翼・国際文化専門員は「地域の歴史や文化を学ぶツアーは、外国人観光客にも勧められる。『本気で稼ぐ』を目標に取り組みを続けたい」と話した。今後、それぞれの提案の磨き上げを図る。(馬場隼)

この記事にある

 「地域の歴史や文化を学ぶツアーは、外国人観光客にも勧められる。
 『本気で稼ぐ』を目標に取り組みを続けたい」

は、とてもすばらしい考えだと思います。

ジオパークといいますと、珍しい地質などがイメージされがちですが、珍しい地質を案内するだけでは、さほど魅力あるツアーにならないでしょう。
その土地ならではの
  地域の歴史や文化を学ぶ
ツアーであったり、生き生きとがんばっている地域の人々と触れ合える、そんなツアーが求められているのではないかと思います。

つぎの取り組み
ジオガシ旅行団:伊豆半島ジオパーク
は、なかなかおもしろいものであり、地域で稼ぐ仕掛けとして、たいへんすばらしいものだと思います。

いま、ジオパークの活動に携わっている方々、ジオ関連グッズやジオ弁当などを開発、販売されている方々、そして地域の方々は、

 いったい日本ジオパークは、

  この地域になにをもたらしたのだろうか?
  これから先、どのように進めていったらよいのだろうか?
という課題に向き合っているといってよいかもしれません。

これからの数年の間において、地域づくり、地域活性化に向けて、適切な進め方を見出した地域は、しっかり生き残っていくと思いますが、これを見出すことができない地域は、日本ジオパークから自ずと退場していかざるを得ないことになるかも・・・。

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