ジオパークを活かした地域づくり
2016.5.3(火)のブログで、
お金を地域でまわすためには?
お金を地域で稼がなくては!
をアップしたところ、フェースブックにつぎのご意見を寄せていただきました。
いまの時代、その地域(ここでいう地域とは、自治体の行政区域を想定しています)の独自の魅力として、よほどの差別化が図られない限り、多くの方々に訪れていただく観光地になることは難しいと思います。
日本全国、あるいは世界中のどこにもない魅力-その地域だけにしかない魅力-をよく磨きあげ、
多くの方々が
行ってみたい、
見てみたい、
食べてみたい
と思うものをアピールしていく、そういった努力を積み重ねて、その努力が実った先に観光客の方々が訪れてくれる土地が生まれると思うのです。
いわば、その地域における総合力で生み出されるものであり、その地域全体で取り組むことによって、実現可能となるものなのです。
そして、もっとも大切なことは、
地道にこつこつ
と、一つひとつを積み重ねていく日々の営み、それを継続する力があるかどうか、なのです。
地道にこつこつやってきた自治体には、明るい未来が期待できるだろうけれど・・・-地方創生
付け焼刃、一夜漬け・・・のようなことで、明るい未来がやってくるものだろうか?
http://geogunma.blogspot.jp/2015/10/blog-post_31.html
読売新聞群馬版の記事から-2016.4.5(火)付け 川場村&下仁田町
http://geogunma.blogspot.jp/2016/04/201645.htmlいま、がんばっている自治体は、
思い付きのようなことで、ひょいと飛びついたりせず、
将来の方向性をよく見定めて、
地道にこつこつやってきた、その努力が実を結び、
それをさらに発展させようと奮闘している自治体なのです。
成功している自治体には、多くの機関や団体などが視察に訪れるようですが、その視察に来られた方々が視察で得たことをもとにして、うまく事業をすすめたという事例は、あまりというかまったく私は聞いたことがありません。
たとえれば、子どもからおとなまで、野球をしている方はたくさんいると思うのですが、そのだれもがイチロー選手になれないのと同じことなのです。
だれもがイチロー選手になれないのは、だれも彼の持つ天賦の才を持っていないうえ、それを磨き上げる努力(の積み重ね)ができないからでしょう。
私は、ある業務を担当していたとき、各県の担当者からの視察依頼に際して、
ここの気候風土、伝統を長年守ってきて、そのうえにやっと花開いたもの。
視察に来られるのであれば、ご案内をしますけれど、あまり参考にならないと思いますよ。
と応じたこともありました。
大事なことは、よそで成功している事例をまねることではなく、自分たちの地域にあるお宝を磨き上げ、それを広くアピールすることなのです。
私がジオパークという考え方を初めて知ったのは、職場内で供覧されていた行政資料に書かれていたものを読んだときであったと記憶しています。
その後、ジオパークのことを詳しく知ろうと思い、ネットなどで情報を集めたりしたのですが、そこで感じたことは、
ジオパークは、地域づくりの玉手箱のようなもの、すばらしい!
というものでした。
ジオパークを地域づくりの柱にして、いろいろな施策を講じることによって、人口減少(過疎)対策をはじめとして、商工・農林業などの発展をめざす、といった総合的な事業展開が可能となるからです。
ジオパークを通じた地域づくりができる自治体は、いまの時代、この厳しい社会情勢下にあって、誠に幸せな機会に恵まれているといってよいでしょう。
イエローカードから2年後-恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク
今年の再認定審査で見事に再認定となりました!! たいへんおめでとうございます!!!
http://geogunma.blogspot.jp/2015/12/2.htmlジオパークを活かした地域づくりとは、
地域の魅力をよく磨きあげ、
多くの方々が
行ってみたい、
見てみたい、
食べてみたい・・・
と思うものをアピールしていく、そういった努力を積み重ねていくことだと思います。
そして、もっとも大切なことは、将来のよりよい地域の姿をめざし、
地道にこつこつ
と、一つひとつを積み重ねていくこと、それを継続する意思、意欲があるかどうか、これに尽きるのです。
たとえば、そのとき限り、その場しのぎのようなことをせず、もっともっと将来の方向性を見定めて、住民をはじめとして、一生懸命に応援してくれる方々をうまく活かす、そのための事業を展開するなど、工夫しだいによって、ジオパークはすばらしいものになるはずのものなのです。
これがガイド養成講座・・・?-ジオパーク下仁田
平成28年度ガイド養成講座開催のお知らせ
http://geogunma.blogspot.jp/2016/04/blog-post_3.htmlまずは、住民の方々が参加して、どうやってジオパークを活かした地域づくりができるか、そして地域の魅力づくりのために必要なことは、どういうものか・・・といったことについて、十分に話し合うこと、ここから地域づくりがスタートするでしょうし、その延長上に地域の将来-地域の魅力を活かした観光事業の推進・・・など-が見えてくるでしょう。
このような過程を経ることによって、フェースブックに寄せていただいたご意見への答えが出てくるように思います。
いうまでもないことですが、住民自らが話し合って、これからの地域づくりを考えること、これがいちばん肝心なことであり、これがうまく展開できたときは、よい地域が形成され、地域内での経済循環が順調に推移すると思います。
したがって、こういったことがうまくいかないときは、たいへん残念なことですが、多くの方々に訪れていただけないわけで、お土産も売れない状況のまま、ということになるのではないでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿