2016年9月13日火曜日

「奇妙な菌類-ミクロ世界の生存戦略」(白水貴・NHK出版新書)

菌神社(くさびらじんじゃ):滋賀県栗東市

キノコといえば、秋の野山で目にすることが多いものですが、キノコ、菌類全体で見れば、実は秋だけということでなく、一年中あちこちで見ることができます。
2016.9.3(土) 国営武蔵丘陵公園
福島の原発事故後は、山へキノコ採りに行っていませんが、それまでは秋になれば、山へキノコ採りによく出かけていたものでした。
菌類の奇妙な生態がわかりやすく述べられていて、とてもおもしろい本です。
2016.9.9(菌) 軽井沢町
粘菌などをはじめとして、さまざまな菌類について、とてもおもしろい話題が満載の「奇妙な菌類」は、キノコに関心がある人には、必読の書といってよいかもしれません。
「奇妙な菌類」を読んで、不思議な菌類のことを考えていたところ、キノコが神様になった神社が滋賀県にあることを知って、びっくり仰天してしまいました。
それは、菌神社(くさびらじんじゃ)という神社だそうで、神社や歴史に関する話題をフェースブック(FB)に投稿されている川本学さんに教えていただいたものです。

川本さんは投稿したFBで、菌神社をつぎのように紹介しています。

  滋賀県栗東市 菌神社(くさびらじんじゃ)
菌(くさびら=草片・茸)とはキノコの事。日本唯一キノコを祀る神社です(^^)
630年頃の大飢饉の際、この辺りにキノコが大量に生えて餓死を免れた村人がくさびら神と呼んで祀ったとか、景行天皇の治世に竹田折命が田植えをしたら一夜にしてキノコが一面に生えて菌田連(クサビラタノムラジ)の姓を賜ったとか、といった由来があります。
現代ではバイオテクノロジーや漬け物など「菌」関係のお仕事に従事する方々の崇敬を集めているとか。
美味しいキノコにご縁があるように、と私もお願いしてみました(^o^)


こちらが菌神社(くさびらじんじゃ)です。
この画像は、川本学さんの了解を得て、川本さんが投稿したFBから転載させていただきました。
キノコが人々を餓死から救っていたとのことで、キノコが神様になったとか・・・キノコの力、恐るべしといったところでしょうか。
菌神社(くさびらじんじゃ)を教えていただいた川本学さんに心から感謝を申し上げます。
「奇妙な菌類」には、菌神社(くさびらじんじゃ)のことをはじめとして、こういった人間とキノコの関係についての記述はありませんが、人間とキノコの関係、その長い歴史については、とても興味深いものがあります。
こちら(↑)は、「奇妙な菌類」に載っている奇妙な菌です。
「奇妙な菌類」には、
 現存する世界最大の生物は何か
というところがあります。
この本を読めば、その答えがわかるのですが、これが意外や意外、とんでもない大きさであることを知って、たいへん驚かれるのではないかと思います。

この秋、人間とキノコ-菌類の発酵食品への利用はもちろんのこと、神々になったキノコも含めて-の関係をはじめ、おいしいキノコの味わい方など、奥が深くて不思議な菌類の世界に出かけてみませんか。
そのときの道しるべとして、「奇妙な菌類」とFBの投稿を活用すれば、さらに楽しい菌類の世界に出かけることができるかもしれません。

不思議で楽しい菌類の世界へ、
ご一緒に出かけてみましょう!!!

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