2016年9月28日水曜日

自家採種のすすめ:長かぼちゃの種

家庭菜園の楽しみ

私は、果物、野菜を食べて、
 これは、おいしい!
と思った果物などの種を取り出して、その種をプランターや鉢に蒔いています。
いま、菜園のまわりで実をつけている甘夏みかんは、ずっと前に種を蒔いたものが大きく育ったものですし、最近は実がついても虫に食べられ、なかなか私の口に入りませんが、梨の木も種から育てたもの(実生)です。
このほか、モモやプラム、ポポー、甘夏みかん以外のかんきつ類も実生で育てています。
これ(↓)は果物でなく、野菜の種です。
2016.9.16(金) 種取り
長かぼちゃの一種ですが、昨年、友人から苗をいただいたとき、その友人は、「前の年に長いかぼちゃを購入して、食べてみたところおいしかったので、その種を取っておいて、蒔いたところ芽が出てきた」とのことで、正確な品種名を承知していないようでした。
2016.9.16(金) 種取り
苗をいただいたあと、ネットで調べてみたところ、有名な長かぼちゃとしては、岐阜県の宿儺南瓜(すくなかぼちゃ) があるほか、いろいろな長かぼちゃがあることがわかりました。
2015.9.22(火)
昨年の収穫状況です。
画像の白っぽくて丸いかぼちゃは、長かぼちゃでなく別の品種ですが、そのほかは、丸いものも長いものも同じ長かぼちゃの茎に実をつけたものです。
宿儺南瓜の場合、長いかぼちゃの形質を受け継ぐほか、丸いかぼちゃもできるとのことで、「専門の機関で養成した苗から採取した種以外、農家は使用しないこと」といった決まりごとがあって、品種の維持管理に注意をはらっているとのこともネットで知り、やはり簡単に長かぼちゃを栽培することはできないのだろうな、と昨秋の段階では思っていました。
2016.9.11(日)
ところが、丸いかぼちゃができても仕方ないな、と思いながら栽培してみたところ、
 なんと!なんと!!長いかぼちゃだけ
がなったではありませんか。
昨年の秋には、丸いかぼちゃまじりであったのですが、今年の秋の場合、丸いかぼちゃは1個もなく、すべてが長いかぼちゃになっていたのです。
実をいいますと、この長いかぼちゃの種は、意識的に残したわけでなく、昨年の秋に収穫時期を失したものがあり、それが腐りだしていたのですが、それを菜園の隅のほうに置いておきました。
その上に刈り取った雑草などをかぶせ、すっかり長かぼちゃのことを忘れていました。
ところが、そこから芽が出てきて、『ここは、長かぼちゃを捨てておいたところだ・・・』と思い出し、ものは試しと、そこから大きな苗を2本だけ選び出し、菜園に植え付けてみた結果が先述したとおりになりました。
意図的に残した種ではないのですが、これは儲けものの自家採種といえるかもしれません。
2016.9.28(水)
記憶が定かではありませんが、二十世紀梨のもとは、ごみ捨て場に生えていた1本であったとか・・・
来年は、このなかの何粒かを蒔いてみようと思っています。
そして、その何粒かが発芽して、そのうちの2本(私の菜園では、面積的に2本ぐらいの栽培が限度)を植え付けてみて、長いかぼちゃだけができれば、長いかぼちゃの形質を受け継いだ種であるといってよいでしょう。
種苗店やホームセンターで種や苗木を購入して、それを蒔いたり植え付けて、きちんと育てて、収穫するのが一般的といいいますか、多くの方々がおやりになっている方法だと思いますが、ときには種を取り出してみて、それをプランターなどに蒔いてみる、そして発芽したら育ててみる、というのも家庭菜園の楽しみ方、そのひとつではないかと思います。

自家採種、その種播き、
育成を楽しんでみませんか?

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