2016年5月21日土曜日

天明3年浅間焼け

鎌原観音堂・嬬恋郷土資料館  2016.5.20(金)

嬬恋村の鎌原(かんばら)観音堂・嬬恋郷土資料館に行ってきました。
天明3年(1783)の浅間山大噴火のとき、土石流れで大きな被害を受けた鎌原村(当時)にあって、この観音堂に逃げることができた人々は助かり、逃げ遅れた多くの村人が犠牲になりました。
この大きな被害のあと、鎌原村は生き残った村人によって、奇跡ともいえる復興をなしとげました。
いまでも地元の方々によって、亡くなったご先祖様の慰霊が行われるとともに、大きな被害があった「天明3年浅間焼け」を語り継いでいます。
鎌原観音堂の近くにある嬬恋郷土資料館です。
この資料館には、土石なだれで埋没した住宅などから見つかった陶磁器などの生活用品のほか、いろいろな古文書類も展示されています。
資料館内は、撮影禁止になっていますので、資料館のようすをパンフレットから引用させていただきました。
資料館から延命寺跡に向かう途中で見た鎌原地区です。
天明3年(1783)の浅間山大噴火のあと、農地の開墾をはじめ、家を建てて、一から生活をやりなおした先人のご苦労は、いかばかりのものであったかと、胸にこみあげてくる光景です。
資料館から延命寺跡に向かう途中に咲いていたアヤメです。

多くの火山がある日本で暮らす私たちにとって、天明3年の浅間山大噴火は、防災対策、復興対策などについて、さまざまなことを私たちに伝えているといえるかもしれません。

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