2017年6月9日金曜日

ヤマビル

生息域が拡大

きょうの上毛新聞には、群馬県が実施したヤマビルの調査結果が掲載されています。
下の画像は、2017.4.8の夕方に撮ったものですが、ある場所での野外調査を終えて帰ってきた日の宿舎の床にいたヤマビルです。
だれかの衣服などについてきたヤマビルではないかと思います。
野外調査の場所の多くは、あまり日当たりがよくなく、どちらかといえばジメジメした斜面などが多く、そういった場所がお気に入りのヤマビルに遭遇することになります。
上毛新聞には、2009年と2016年の生息分布図が掲載されています。
この図を見ますと、ヤマビルの生息域が拡大していることがよくわかります。
こちらの画像(↓)は、ニホンカモシカに遭遇したときのものです。シカやイノシシなどの野生動物が増えたこともあって、ヤマビルも増えてきたとのこと。
野外調査のときには、どうしても山のなかに入っていかなかればなりませんが、できればヤマビルに血を吸われたくないものです。
塩水が効果があるとか、ひもで足首をしばっておくとよいとかいいますが、私の経験では、ヤマビルをまったく寄せ付けないということは期待できないように思います。
もちろんなにもしないよりは、これはよい方法だと思いますが、スプレーも試してみましたが、これもいまひとつ・・・といったところであったように思います。
山に行ったときは、同行している仲間どうしが注意して、
 「背中にヤマビルがくっついているよ」
などと声をかけて、そのヤマビルを取り除いてあげるとか、お互いに気をつけあうのがいちばん有効なヤマビル対策かもしれません。
ヤマビルの場合、ぴょんと飛びついてきて、すぐに血を吸いだすわけでなく、動きそのものはゆっくりしていますので、衣服や靴、ザックにくっついたときに払い落とすことができれば、ヤマビルに血を吸われることを防止できるように思います。

野山が新緑になり、山歩きによい季節になってきました。
お互いヤマビルに気をつけて、楽しく山を歩きたいものですね。

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