2017年8月10日木曜日

ヤマビル防除講習会

受講してきました!

ここ最近、群馬県内ではヤマビルの生息域が拡大しているとのことで、その防除対策などに関する講習会が開かれ、それを受講してきました。
化石探しをはじめ、いろいろな調査のために、山や川に出かけることがありますが、ここ最近はヤマビルを見かけたり、実際に血を吸われたということが多くなったことを実感しています。
イノシシやシカなどの野生動物にくっついて動き、ヤマビルは生息域を拡大しているといわれています。
しかし、講師によれば、新宿駅でヤマビルが見つかったことがあったとのことで、人間にくっついて動き、生息域をひろげていることも考えられるとのことでした。
新宿駅でヤマビルが見つかった事例の場合、登山やハイキングに出かけて帰ってきたとき、ヤマビルが服についているのに気づいて、それを払い落としたためではないかということで、野生動物だけでなく人間もヤマビルの生息域拡大に一役買っているのでは・・・と、講師の方が話されていました。
山や川に出かけるときは、個人でできる対策を講じて、同行者がいるときは、お互いの服やリュックにヤマビルがついていないかどうかをこまめにチェックして、血を吸われることのないようにするとともに、ヤマビルを連れてこないようにしたいものだと改めて思いました。
講師による対策などの説明後、ヤマビルがいる土地での防除-薬剤の散布-方法を学びました。
講習会に参加された方々には、地元の農家の皆さんをはじめ、森林組合、建設会社などで働く方々が多く、日ごろヤマビルがいる場所での作業もしている方々が多く、それぞれに対策を講じているとのことでした。
講習会で出会った方のなかには、古くなったスパッツを利用し、それに塩を入れて、長靴に巻いておくという方法をとっていました。
向かって左の長靴に巻き付けてあるのが塩入りのスパッツで、向かって右のように使用したあと、傷んでしまったものを利用されているとかで、塩がしみ込んでいることによって、長靴の下からヤマビルはのぼってこないそうです。
もう一人の方は、山に出かける前に服やからだに虫よけスプレーを吹き付けたり、袖口などをしっかりとめるなどの対策を講じたうえで、虫よけスプレーを持参して、ヤマビルを見つけたときは、虫よけスプレーでシュッと一吹き、吹き付けるのだそうです。
この方によれば、服などにヤマビルがついたときも虫よけスプレーを使えば、 手で払い落とすよりよいのではないかとのことでした。
このほか、塩水を入れたスプレー式の容器を持参して、山に行くという方も多かったのですが、これから山や川に出かけるときは、十分に気をつけたいものだと思いました。
また、家のまわりなどで湿気があるような場所をなくして、ヤマビルが生息できない環境にしておくことも大切なことだなということも感じました。

ヤマビルだけでなくマダニやハチ、ツツガムシなどをはじめとして、ヤマカガシなどのヘビによる被害を受けないようにしたいものだと思いました。

山や川に出かけることが多い私には、たいへん役に立った講習会でした。

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