2017年10月2日月曜日

「片目鰻」

曽木神社 (群馬県富岡市)

曽木神社の池には、片目鰻がいるという伝説(ということは、いたという過去形?)があります。
小さな池ですが、とても神秘的な感じがします。
この池の鰻は、片目なのだそうですが、この池の鰻をほかに移しますと、両目になるとか・・・
曽木神社は、長雨とか干ばつなどのとき、お願いをすると霊験あらたかといわれていますが、眼病をなおすお願いにも効果があるとのことで、そのお願い(お礼?)のとき、鰻を池に放したともいわれています。
「富岡甘楽平成神社明細誌」の17頁に曽木神社が掲載されています。
それによりますと、創建年代は不詳とのことですが、
 上野国神名帳甘楽郡三十二社中の従一位宗伎明神
が曽木神社とのことで、たいへん古く歴史ある神社といえるでしょう。
きれいな湧き水の池には、大きな鯉がたくさん泳いでいます。
曽木神社と池については、つぎの
  日本すきま漫遊記
 曽木神社 
  境内に大きな湧水池がある。

    (群馬県富岡市曽木)
http://www.sukima.com/32_tomioka08/121sogijinja.html
を参照してください。
身近なところにすばらしい神社があり、むかしから人々が大切にしてきた湧水池があるということは、ほんとうにすてきなことだと思います。
おそらく「片目鰻」の伝説は、神聖な場所であることをアピールし、子どもたちをはじめ、むらの人々が池の水を汚さないようにするために、だれか知恵者が考えついたものかもしれません。
これも先人が自分たちの暮らしの場、その環境を守るための知恵ということなのかなと思います。

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