2017年10月4日水曜日

いきどまり 鉄道の旅 (北尾トロ・河出文庫)

おもしろい本です

鉄道の楽しみ方には、乗り鉄・撮り鉄・呑み鉄(これはNHKの番組で、六角精児さんが出演)など、いろいろな楽しみ方があるのですが、終着駅を旅するという方もいます。
群馬県は、
 関東いきどまり界のキング
とかで、この本には吾妻線、信越本線、上信電鉄(わたらせ渓谷鉄道は、この本の第一旅、つまりトップで紹介されています)も紹介されています。
著者によれば、千平駅から下仁田駅間の風景がよかったとのこと。
つぎの動画は、下仁田駅に向かう電車の前面展望です。
実際に乗車していただいて、ぜひ体感していただきたいものですが、まずは動画での乗車体験をお楽しみください。
動画での乗車体験は、いかがでしたか?
実際に乗車されますと、きれいな風景が窓いっぱいに広がってきて、ほんとうにすばらしいものです。
とくにおすすめなのは、白山のカーブとトンネル、そのあと駅に向かって直進するレールです。
つぎは、ちょっとレトロ感を出した画像です。
2016.10.13 下仁田駅
奥に見えるのが下仁田駅です。
そして、時季としてのおすすめは、なんといっても冬の下仁田駅です。
2015.1.15 下仁田駅・雪の日の夕方
 雪が降って寒い夜、名産の下仁田ねぎたっぷりの鍋で、ぽっかぽっかにからだを温め、ひとり静かな駅で電車の発車を待つのは、なんとも贅沢な鉄道旅ではないかと思います。
この本には、南蛇井駅も紹介されています。
南蛇井公会堂の表札までも目にとめていたとは、たいへんな観察力の持ち主だと感服してしまいます。
たしかに南蛇井駅の南蛇井は、全国有数のおもしろ駅名ですので、もっともっとPRするとかアピールすることを考えたほうがよいかもしれないと思いました。
といいますのは、いまや鉄路の存続問題は、その深刻さに差があるとはいえ、全国的な問題といってよいでしょう。
よほど住民(自治体)が本気になって、鉄路の存続をはからなければ、あっという間に廃線になっていってしまうことは明らかだと思うのです。
沿線のお宝(もちろん駅名も)を活かして、効果的な乗客の増加策を考えないと困る事態になってしまう、いまそんな思いを持っています。

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