『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』
(加藤陽子・新潮文庫)
きょうの読売新聞は、
きょう終戦73年
との見出しに続けて、
平成最後の戦没者追悼式
とある記事をはじめ、
不戦の誓い 継ぐ
といった昭和20年8月15日に関連した記事が掲載されています。
実際に兵士として戦地に赴いた方、アメリカ軍による空襲で家を焼かれた方など、戦時中のことを記憶している方々の多くが亡くなられ、多くの日本人が戦争によって大きな被害を受けたこと、戦争というものがたいへん悲惨なものであることを語る方々が少なくなりました。
私のまわりをみても父母をはじめ、おじやおばたちも多くが亡くなり、戦時中のつらかった日々のことを聞くことはできなくなりました。
以前、
「全くヘトヘト」 「社史に見る太平洋戦争」
を紹介しましたが、なぜ日本人は戦争をしたのだろうか、という疑問に答えてくれる本を紹介(↓)します。
この本では、
第1章 日清戦争
第2章 日露戦争
第3章 第一次世界大戦
第4章 満州事変と日中戦争
第5章 太平洋戦争
の開戦に至る経緯が詳細に述べられています。
戦争をはじめるときの世の中の〝空気〟とか、戦争をしたがる〝軍部の暴走〟などが手に取るようによくわかります。
とくに膨張とか排除といった考えは、戦争への黄信号といってよいかもしれません。
これまでの居場所を追われたり、あまりにも理不尽なことをされればケンカになるのは当たり前なこと、これは個人間のつきあいでも国家間の関係でも同じことといってよいでしょう。
日本の敗戦から73年になりますが、先の戦争で多くの人々が受けた被害の大きさ、深さを思うとき、戦争はしてはいけないものの最たるものではないでしょうか。
戦争や紛争がない時代、戦争や紛争がどこにもない地球で暮らしてみたいものです。
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