2016年12月22日木曜日

浅間山北麓ジオパーク

キックオフフォーラム

今年は、群馬県にふたつめの日本ジオパークが誕生しました。
浅間山北麓ジオパーク(以下「浅間ジオ」といいます)の誕生は、私にとっての「今年の重大ニュース」、それもたいへんうれしいニュースでした。
きのうの上毛新聞に掲載された記事です。
こういったことを学ぶことは、これからのジオの活動において、とても役立つことではないかと思います。
今年、浅間ジオのツアーに参加して、鎌原観音堂などを案内していただきましたが、 ガイドの方々、関係者の方々はもちろんのこと、住民の方々がジオに本気で取り組んでいることを感じました。
昨年の夏、浅間ジオの皆さんが下仁田に視察に来られたことがあります。
そのときのようすは、つぎのブログ(↓)をご覧ください。

浅間山ジオパーク構想推進協議会の皆さん
よ う こ そ!日本ジオパークの町・下仁田へ (2015.8.13)
http://geogunma.blogspot.jp/2015/08/blog-post_13.html

このとき、私がご案内をさせていただいたのですが、おおむねつぎのようなこと(↓)をお話ししたと記憶しています。

日本ジオパークネットワークに加盟している地域のすべてが、活発に活動を展開しているとはいいがたく、活動が低調なジオパークもある、とお聞きしています。
私が見聞したり体験していることをもとにして、活動が低調な原因を述べますと、つぎのとおりになります。 

① 首長をはじめ、議員、自治体職員にやる気がない。
② まちづくりにジオパークを活かす、といった施策を積極的に講じていない。
③ 住民が積極的に参加していない。 

私は、これを活動が低調な原因の3要素-「3ない(みっつの〝ない〟)」と考えています。

 この「3ない」のすべてを「いる」としないかぎり、 

① 首長をはじめ、議員、自治体職員が積極的に取り組んでいる。
② まちづくりにジオパークを活かす、といった施策を積極的に講じている。
③ 住民が積極的に参加している。

     活発な活動の展開、よりよいまちづくりは、できないと考えています。 

日本ジオパークネットワークへの加盟をめざす「浅間山溶岩帯」地域の市町村の皆さんには、 
 すでに日本ジオパークネットワークに加盟したが、活動が思わしくない、 
 という地域の〝失敗〟をよく学んでいただいて、
すばらしい日本ジオパークをつくっていただきたいと思います。
がんばって、日本一のジオパークをつくってください。

実は、この文章(↑)は、2013.8.4(日)のブログ(↓)から転記したものなのです。

浅間山の溶岩帯 ジオパークに 周辺6市町村が協議会
http://geogunma.blogspot.jp/2013/08/blog-post_4.html

私が活動に参加していたジオパークは、前記の
 赤い①~③の状況であり、これでは2015年秋の再認定審査において、危ういことになるのではないか
と、そんな思いがもとになって、2013年夏の時点で、浅間ジオへの応援メッセージを送ったものです

このブログから2年後の2015年夏、浅間ジオの皆さんとお会いし、私がお話をさせていただいたということになります。

浅間ジオは、ジオサイトとしての見どころがいっぱいあるうえ、夏の涼しさ、冬のスキーなども楽しむことができます。
これから先、ジオを活かした地域づくりが行われることによって、さらに魅力いっぱいのジオパークになっていくのではないかと、とても楽しみな浅間ジオです。

浅間ジオのご発展をお祈りしています。

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