2015年6月27日土曜日

段取り八分・仕事二分

           このごろ思うこと
  『年を取ったということなのかな・・・』

若いとき、仕事ができる上司に出会ったのですが、その上司の口ぐせが「段取り八分・仕事二分」でした。

「段取り八分・仕事二分」が口癖の上司に出会ったとき、この上司が父と同じ考えであることを知って、たいへん親近感をもったものでした。

いまの若い方々には、段取りといってもぴんとこないかもしれませんが、ある作業などのための準備、計画段階のこと、といった意味になると思っていただければよいかと思います。
 ※ 「段取り八分・仕事二分」の意味などに興味がある方は、
ネットで検索しますといろいろヒットしますので、
それらをご覧になってください。

私の父は、「仕事は段取り八分だ」といい、農作業等の計画(年間計画から月間計画、週間計画・・)を立てて、日々の農作業をこなしていました。

父の日々の行動ですが、農作業を終えて帰宅しますと、汚れた農機具類を洗ったり、傷んだところがあれば補修して、鎌などの刃物類を研いで、それらを所定の位置に収納してから、翌日の作業に必要な道具類の準備をしました。
翌日の農作業に必要な道具類を積み込んだり、エンジン付きの農機具は、それらを始動させて、異常がないかどうか、燃料は入っているかどうか・・・を確認して、これらの確認、積み込みを終えてから風呂に入って、夕食、就寝という生活をしていました。

私が子どものとき、わが家の畑の近くで耕作しているお宅では、畑に来て「エンジンがかからない」といったトラブルを時々おこしては、その日の農作業がうまくいかないといったことがあったのですが、そのとき父は、
 「〇〇ちゃんは、機械を使えば使いっぱなし。
  畑に持ってくるとき、点検もしないんだから、
   あれじゃエンジンがかかりっこないや。
     まったく段取りがわるいや、〇〇ちゃんは」
とぼそぼそ言いながら自分の工具箱を持って、〇〇ちゃん宅の機械の面倒を見に行ったものでした。

ときに、この〇〇ちゃん宅の機械が不調であったおかげで、わが家の農作業の段取りがうまくいかず、予定より遅くまで作業をすることになり、畑での作業を終えて帰宅したときは、真っ暗になっていた、ということもありました。

いま、考えてみますと、〇〇ちゃんは、ご自分がどのように思っていたかは知る由もありませんが、自分が困っていれば誰かが助けてくれるという〝甘え〟があって、家を出る前に機械類がうまく作動するかどうかの確認をしてこなかったのではないかと・・・。

さて、私が出会った上司に話しを戻します。
この上司に教えていただいたのは、会議資料をはじめ説明資料などの資料づくり、起案の作成といったもののほか、これらをいつ、どのように準備し、送付(あるいは持参)、配布、提出すればよいか、事業等を円滑に進めるためのタイミング-いわば間(ま)のとり方-をとらえることの大切さでした。

たとえば、審議会等の会議を開催するとき、審議内容に沿った資料づくりをするのですが、
 資料を当日配布用と事前配布用にするのか、 
 会議当日に配布する資料は、どれにするのか、
 会議開催前に送付(あるいは持参)して、審議会の委員に目を通しておいてもらうべきか、 
 審議の方向性について、事前に委員から意向を聴いておいたほうがよいか・・・、
など、さまざまなことを検討して、そのなかから最適と思われるものを選択し、会議を実り多いものにしていく努力をはらってきたものでした。

そして、こういった段取りがうまくできて、成果のある会議が開催できたときは、上司から
 「うまく段取りができた。円滑な会議運営ができ、いい審議をしていただけた。よくやった」
とほめていただけるのですが、議事に入ってから

 A委員: この資料を前もって送ってよこさず、それで審議しろというのは、どういう料簡だ!だめじゃないか!!
 B委員: きちんと審議してほしいというのであれば、あらかじめ部会での討議内容を細かく整理して、それを審議会を開く前によこしてくれ
   なければ、なにも話ができないじゃないか。
 C委員: 逆に言えば、B委員がおっしゃった「なにも話ができない」ではなく、なんでも議論できてしまうことになる。それでは議論が四方八
   方に広がり、収拾がつかないことになるのではないか。
 D委員: 議論の方向性をはっきりさせておく意味で、部会での討議内容をふまえたほうがよい。
ほかの委員: そうだ!そうだ!!

といったことにでもなれば、会議そのものがめちゃめちゃになりますし、
 「お前の段取りが悪いからだ!!」
と上司からきついお目玉をくらうことになります。

これまでの私の経験では、
 会議資料の準備-事前配布を含めて-
 審議の方向性-なんでも言いたいことを言うのでなく、ある一定の枠(たとえば、審議会の下部機関である部会の討議内容)に即した審議-
 審議するための場-少人数でテーマ別に審議するのか-
などについて、きちんと段取りができたときは、会議運営が円滑なものになりました。

このごろ、なにをするにも大切なことは、
  段取り八分(80%=大部分)であり、きちんと段取りをすることだ、
と改めて実感しています。

  段取り八分+仕事二分(20%=わずかな部分)=十分(100%=全体量)
 
最近、ある会議に出席させていただいて、厳しくやさしかった上司のことを思い出したり、畑で母に叱られてしょんぼりしていた父の姿を思い出し、懐かしい気分を味わうことができました。

なぜ、父が母に叱られたかといいますと、その日の農作業に必要な道具を父が忘れて、畑に持参した道具のなかに必要な道具がなかったからですが、綿密に準備していたふうにみえて、あわてんぼうでおっちょこちょいなところがあった父は、このような失敗が何度かあったように記憶しています。

私のあわてんぼうでおっちょこちょいなところは、父親譲りかもしれないと思っています。
私の場合、段取り八分が大切だと言っていながら、準備不足で失敗することが多いのは、
父親譲りかもしれないといえば、
  亡き父が「おれのせいにするなよ」と言うかもしれませんが・・・。

これからけさも仏壇に手を合わせて、父母にあいさつをするのですが、あわてんぼうでおっちょこちょいの私が、多くの皆さんのお世話になって、今日まで生きながらえてきたことを報告し、きょうも感謝の一日をスタートさせたいと思っています。

※ 写真もなく長いブログ記事になってしまいました。
お許しください。

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