シーボルト・あじさい・てらよみ
稲部市五郎種昌(いなべいちごろうたねまさ)は、江戸時代の一大事件である“シーボルト事件”の関係者で、七日市藩預け-永牢-の処分を受け、七日市で亡くなった方です。
稲部市五郎が亡くなったあと、七日市藩主によって、金剛院の墓地に手厚く葬られました。
シーボルト事件については、
多くの方々がご存知だと思いますし、
ネットで調べることもできますので、
ここでは省略させていただきます。
金剛院の山門です。山門前には、「稲部先生ノ墓」と刻まれた石碑(赤い→の先)が立てられています。
金剛院にある稲部市五郎の墓です。
稲部市五郎は、いわば犯罪者ということになるわけですが、死去後も手厚く遇されていることがよくわかります。
そして、シーボルトといえば、アジサイとの関係でも有名です。
シーボルトとアジサイの関係についても、ネットで検索しますと、たくさんヒットしますので、それらをご覧いただくとして、
アジサイの花が咲くころになりますと、
シーボルトがヨーロッパに持ち帰ったアジサイのことや、
どのような気持ちで、シーボルトは日本を去ったのだろうか
と、ふと思うときがあります。
けさは、金剛院で行われた〝てらよみ〟の第3回に参加させていただくため、朝早くに金剛院に出向いたところ、稲部市五郎のことやシーボルトとアジサイの関係などを考えていたせいか、昨夕の夕立に濡れたアジサイの花がひときわ美しく感じられました。
けさの〝てらよみ〟に参加された方々が持ち寄った本です。
私は、第2回の〝てらよみ〟から参加させていただいたのですが、早朝のひととき、金剛院の一室で静かに本を読み、参加された方々の発表を聞かせていただくのは、とても刺激的であり、たいへん楽しいものです。
シーボルト事件の関係者である稲部市五郎が眠る金剛院には、たくさんの種類のアジサイが植えられています。
私には、シーボルト・アジサイ・シーボルト事件・稲部市五郎・金剛院のアジサイ・・・、といった関係が連想され、とても興味深いものがあります。
いま、金剛院では、アジサイの花が美しく咲いています。
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