2018年11月19日月曜日

ひとが集まってくるのは

イベントがある日だけ・・・?

かぶら文化講座  下仁田町と上信電鉄
において、
  多くの方々に下仁田町に出かけていただけるために、どうしたらよいだろうか・・・
ということを紹介したところですが、多くの方々に出かけていただく、それも一年中、四季を通じて、恒常的にとなりますと、下仁田町に限らずどこでも難しいことといわざるを得ないでしょう。
つぎの画像(↓) は、2018.10.29の上毛新聞「三山春秋」です。
群馬県人のひとりとして、地元の風景、まちなみがテレビに登場したり、小説の舞台になるのは、とてもうれしいものです。
また、テレビや映画のロケ地にもなれば、多くの方々が訪れてくれることでしょうし、そういった経済波及効果への期待もあります。
簡単にひとは集まってくれない・・・、と「三山春秋」では、老神温泉観光協会会長のことばを紹介します。
「おもてなしや受け入れの姿勢が甘かった」と、老神温泉観光協会会長の反省の弁は、老神温泉に限ったことでなく、多くの自治体が直面している悩みではないかと私は思います。
イベントの日に、
 無料配布の野菜があるとか、
 かなり安く新鮮な野菜が購入できるとか、
 普段は有料であるが無料で入館できる施設があるとか・・・
というときは、多くの方々が来られ、とてもにぎやかになりますが、
 無料配布の野菜がなくなり、
 販売する野菜がなくなり、
 無料で入館できるといっても午後になりますと・・・
まるで潮が引いていくように人々はいなくなります。
そして、またさびしいまちに戻ってしまいます。
こういった状況は、あちこちでで見受けられるのではないでしょうか。
私は、このようなイベントを
  不人気店の特売日のようなイベント
といっています。
つまり、いつも買い物に行っている店ではないけれど、無料で配布したり、安く売ってくれるから、その日だけ買い物に行こうというもので、しっかり固定客をつかんでいない店と同じだという意味です。
  平素からおもてなしをよくして、
   受け入れの姿勢全体をよくしておくこと、
という基本的なスタンスが確立できなければ、商店が固定客をつかむことができないのと同じで、どんなイベントを実施しようが、その効果は限定的といいますか、まったくムダなこととはいいませんが、もったいない投資-行政が公費を投じるイベントで、実施の効果がないとすれば、公費のムダ遣い?-であるといってよいかもしれません。
いろいろな自治体で、さまざまなイベントを実施していますが、いまの状態でよいのだろうか・・・と、事業効果を見直すことも必要な時期ではないかと、そんなふうに私は感じています。

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