2017年5月14日日曜日

キンラン・ギンラン・ササバギンラン

可憐で美しい花にうっとり・・・

きょうは、山の木や篠を刈り取ったり、案内看板をつくったりして、貴重なキンランなどを増やす活動をされている方々に案内していただいて、キンラン・ギンラン・ササバギンランをたっぷり見てきました。
キンランなどの 詳しい情報等については、ネットで検索していただくとして、これ(↑・↓)がキンランの花です。
山の所有者の承諾を得て、キンランなどを増やす活動をされている方々によりますと、ちょうどよいタイミングであったとのことで、あちこちにキンランの可憐で美しい花がいまを盛りに咲いていました。
ササバギンランの花(↑)です。

ご承知のように、ランの仲間は、山から持ち帰ったとしても簡単に栽培することができません。

キンランの人工栽培はきわめて難しいことが知られているが、その理由の一つにキンランの菌根への依存性の高さが挙げられる。
園芸植物として供させるラン科植物の、菌根菌(ラン科に限ってはラン菌という言葉も習慣的に用いられる)はいわゆるリゾクトニアと総称される、落ち葉や倒木などを栄養源にして独立生活している腐生菌である例が多い。 ところがキンランが養分を依存している菌は腐生菌ではなく、樹木の根に外菌根を形成するイボタケ科、ベニタケ科(担子菌門)などの菌種である[2] [3]。外菌根菌の多くは腐生能力を欠き、炭素源を共生相手の樹木から得、一方で樹木へは土中のミネラル等を供給し共生している。キンランはその共生系に入り込み、養分を収奪し生育している。
ラン科植物は多かれ少なかれ菌類から炭素源(糖分など)や窒素源(アミノ酸など)を含め、さまざまな栄養分を菌根菌に依存している[4]。。菌への依存度はランの種類によって異なり、成株になれば菌に頼らなくても生きていける種類(独立栄養性種=栽培できる有葉ラン)から、生涯を通じてほとんどすべての栄養分を菌に依存する種類(菌従属栄養性種=一般に‘腐生ラン’と総称される)までさまざまな段階がある。本種の菌依存度は独立栄養植物と菌従属栄養植物の中間(混合栄養性植物)で、坂本らの調査[5]によれば本種は炭素源の34~43%、窒素源の約49%を菌から供給されており、同属のギンランでは炭素源の48~59%、窒素源の90%以上と、さらに高い依存度を示している。
このような性質から、キンラン属は菌類との共生関係が乱された場合、ただちに枯死することは無いが長期的に生育することは困難になる。そのため、自生地からキンランのみを掘って移植しても5年程度で枯死してしまう。
  (ウイキペディアから引用) 
大きさの目印になるものを置いていませんので、どのぐらいの大きさかおわかりにならないと思いますが、目印にさしてある竹がなければ踏みつけてしまうかもしれないほど、ギンラン(↑)は小さくて愛らしい花です。

ウイキペディアの解説からもおわかりのとおり、キンランなどは山から持ち帰っても長生きできない植物です。

キンランなどの自生地に出向いたとき、立ち入り禁止の看板やロープなどが設置されている場所では、そのなかに入らないことはもちろんですが、そういった場所以外の道路わきなどに小さな芽が出ていることもありますので、足元にも注意して、可憐で美しい花を楽しんでください。
               (きょう案内していただいた方々からのメッセージ)

ヒメウツギの花も美しく咲いていました。

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