世界遺産のことをよく知るために
先日、ある方から「世界遺産について、簡単に読める本があれば読んでみたい」とお聞きし、そのとき私が「この本は、わかりやすく書かれていますよ。お読みになってみれば?」とおすすめしたのが、つぎの2冊です。
著者の佐滝剛弘氏は、NHKに勤務されている方で、前橋放送局に赴任されていたこともあるとのことです。
前橋放送局に勤務していたとき、富岡製糸場と絹産業遺産群の世界遺産登録に向けた動きに大きな関心を持ったとのことで、富岡製糸場などに関してもフォローした記述があります。
世界遺産に登録されることによって、世界遺産に登録された地では、どのような変化があったか、をはじめ、世界遺産に登録されることに対して、それぞれの国で、どのようなことを望んでいるのかなどが詳細に紹介されています。
世界遺産の登録基準である普遍的価値に関する解釈への疑問も詳述されています。
世界遺産に登録されたことによって、世界遺産の地がどのように変化していったか、その変化がもたらした影響-プラス面もマイナス面も含めて-などを知るうえでもよい内容ではないかと思います。
私がこの本でよいと思う記述は、
「えっ!こんなのが世界遺産なの!!」
といった
「とんでもない(と、私には思える)世界遺産」
に関する部分です。
また、登録数の増大と登録されている国や地域の偏在など、世界遺産をとりまく状況に関する記述も、たいへん興味深いものがあります。
世界遺産に関して、ネットなどでの情報取集もよいと思いますが、紹介させていただいた本をご一読されますと、世界遺産のことがもっとよくわかるのではないかと思います。
どうぞ、ご一読を!!!
【参考】
世界遺産の登録数
981件(2013年現在)
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