2013年11月27日水曜日

路上観察

珍しい自動販売機

     先日、富岡市内を歩いていたとき、

          おや?これは・・・

                    というものを見つけました。
窓らしきものの下に5個のボタンがあるが、ドアノブらしきものが見当たらない・・・

 これは、ドアなのか?????
 ドアではないのか?????

激しくが点滅したため、おそるおそる近くに寄って見ると・・・
GROLY

とあって、商品の取り出し口や釣銭の出口もあり、これが自動販売機であったらしいことが判明しました。

ネットでGROLYを検索したところ、いまでも自動販売機等を製造している会社であることがわかりました。


GROLY グローリー株式会社 のHPによれば、
 
1958年にたばこ自動販売機『TH-1(国産第一号)を発売。
手動式にて5銘柄のたばこを販売。
定価155 千円。大学初任給13千円。
大阪市の百貨店に設置したところ、連日黒山の人たかりができる。

とのことでした。

富岡市内のたばこ自動販売機は、1958年ころ(そのあとであったとしても、1958年に近い年代)のものではないかと思われます。

私が若いとき、路上観察とかトマソン芸術などといったことがはやったことがありました。

路上観察では、マンホールの蓋のおもしろい図案や、商店の陳列など、なんでもおもしろいものを見つけるといったもので、そのころには専門の写真投稿雑誌も登場しました。

トマソンというのは、巨人に在籍していた投手の名前であったと記憶していますが、「むかしは役立っていたかもしれないが、いまは役立たないもの、無用なもの」といった意味(トマソンさんには、とても失礼なことであったと思いますが)で、
 出入り口がコンクリートでふさがれたが、そこまでの石段が撤去されずに残されているとか、と
いった写真も投稿雑誌に登場し、それをトマソン芸術といっていました。

こうした古い自動販売機、それも建物に組み込まれてしまっているような自動販売機に出会えるまち歩きは、とてもおもしろいものだと思います。

一生懸命におもしろいものを見つけて、写真を撮っていた若いときを思い出した富岡市内の自動販売機でした。

それにしても、
 大卒初任給   13,000円の時代
 手動式の自動(なぜ手動が自動なのか?レバーで引っ張って、たばこを買うから?)
 販 売 機  155,000円とは!!!

自動販売機は、ずいぶん高価なものだったのですね。

自動販売機に表示されているたばこの価格は、40円と読めますが、いつごろのことで銘柄がなんであったか・・・これにも興味をそそられます。

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