周 辺 の 調 査
【2013.11.11(月)】
調査に出発する前の記念撮影です。
この日の調査メンバーは、画像の左から、中島啓治さん、関谷友彦さん、佐藤和平さん、和田晴美さんの4名+画像のこちら側にいる私の5名です。
「調査では、どんなことをしているの?」と、よく聞かれることがあります。
まずは、現地をよく歩いて調べることから始まります。
もちろん、過去の研究成果等を事前に調べたり、どこから調査したらよいか、また、調査の主眼をどこにするか・・・といった事前の検討を経たうえで、ということになります。
調査を始めた午前は、ぽかぽかとした天候であったのですが、昼ごろに雨が降り始めて、とても寒くなってきました。
大小さまざまな石がごろごろしている斜面を足元や落石に注意しながら登って行きます。
落ち葉が積もっていたり、雨で濡れた斜面は、とても滑りやすくなっていますので、細心の注意をはらって、調査を進めていきます。
美しい紅葉をバックにした画像ですが、画像の右側は深い谷になっています。
足を滑らせれば・・・せっかく苦労して登ってきたところを一瞬にして下ってしまいますので、ここでも十分に足元に注意しながら調査が行われます。
この画像は、溶岩(lava)が凝灰角礫岩(tuff breccia)の上に乗っているものです。
何度も(?)火山が噴火して、火山灰が固まった上に溶岩が流れ、その溶岩が固まったことがわかります。
いまの状況は、その後の風化と浸食を受けたものです。
この日の調査は、山の頂上付近を歩いたり、谷を登ったり・・・
さらには、こんな場所もよじ登って、調査を続けていきます。
こうした調査は、地質の勉強になるとともに足腰の鍛錬にもなり、まさに一石二鳥といえます。
荒船風穴の上部のようすです。
調査を終えて、ほっとした気持ちで眺めた荒船風穴がある屋敷地区の夕暮れです。
夕焼けと紅葉・・・まさに秋の夕暮れ。
現地をよく歩いて調べることから始まって、サンプルの岩石を採取して、それを詳細に調べたりして、ひとつひとつパズルを解くように調べていくことになります。
たとえば、薄片にしての詳細な検討。
ルーペで見たとき似たように見える岩石が、顕微鏡で見ますと違った岩石であることがわかります。
中島啓治さんの薄片作成による画像をご覧ください。
くりっぺ-下仁田自然学校だより
くりっぺ-下仁田自然学校だより
くりっぺ-下仁田自然学校だより
とても根気がいる作業、それを積み重ねていって、いろいろなことが解き明かされていくことを知っていただければ・・・とてもうれしいと思います。
【本宿陥没研究会関連記事】
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本宿陥没研究会 馬居沢川(まいさわがわ)&秋葉山(あきやさん)を調査
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