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2018年1月27日土曜日

より客観的な評価へ

より公平・公正なルールを

まだなのかな?早く知りたい! 日本ジオパーク委員会の審議内容-議事録-

で、

第31回日本ジオパーク委員会議事録(案)では、再認定などの審議のほか、
 議題3 委員会構成の見直し
 議題4 自己評価表の試行について
も話し合われていて、その内容にはとても興味深いものがあります。
たとえば、議題3のところには、
 「日本が他の国と異なるのはユネスコ世界ジオパークと同じようにしているところ」
 「日本ジオパーク委員会のメンバーで、これから再認定を続けていくのは、皆さん、他に主な仕事をお持ちなので辛いと正直思う。(略)もっと時間をかけられる人が集まって別の組織で報告書を作るのがよいかと思う」
といった意見があります。
これを読みますと、日本ジオパーク委員会の運営に関する課題があることがうかがえます。
また、議題4のところには、
 「自己評価書を文章として公表する。委員会の審査結果も公表する。その両方をみてジオパークのことを一般の人が理解する。自己評価書を文章にして報告書として作成してもらうシステムを導入したらよいのではないかと提案した」
という意見があります。
これは、日本ジオパークの再認定審査について、審査基準の透明性、審査の公平性などを考えるとき、とてもよいことであると思われます。

と書きましたが、このなかの

「自己評価書を文章として公表する。委員会の審査結果も公表する。その両方をみてジオパークのことを一般の人が理解する。自己評価書を文章にして報告書として作成してもらうシステムを導入したらよいのではないかと提案した」

についてですが、これを点数で評価する方式にして、より客観的な評価方法にすれば、審査する側も審査される側も納得の結果を得ることができるのではないかと思うのですが、いかがなものでしょうか。
たとえば、第31回日本ジオパーク委員会議事録(案)には、山陰海岸の審議内容が掲載されていますが、私の理解力が乏しいからだとは思いますが、これのどこが大きな問題であり、それが条件付きになることといえるのか、どの部分がよい評価を得ているのか・・・といった全体像が見えていないように感じるのです。

山陰海岸の審議内容について、つぎに引用しました。


【山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク】

委員: 結論から言うと、前回の改善指摘事項については概ね改善が認められた。
一方、1年後に行われた世界の再審査での指摘事項についてはあまりきちんと対応されていない。ガイドについてあまりうまくいっていないことと、外国人受け入れ体制についてはほとんどすすんでいない。英会話を始めたといった程度。インフラ整備についても指摘があったが、進んでいないという状況。前回、西側の鳥取県側を拡大し、不備の指摘があったが、それについてはあらたなサイトが加わりガイドのツアーが行われるなど、特に弥生時代の遺跡が見つかったということでそれがうまく活用されるようになってきている。京丹後のほうでは、カヌーや海上タクシーを使ったツアーが整備されている。いろいろな拠点施設があるが、まだうまく機能していない印象を持った。特に情報拠点を作ると明言しているにもかかわらず完成していない。学校教育については方向性がよくわからないのだが、京丹後の峰山高校では神戸の高校生と交流しながら良い防災教育を行っている。大きな変化としては、兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科が新しく設置され、地域研究をバックアップしている。一番問題なのは管理運営体制で、3府県の33町にまたがっており、兵庫県が場所と人材を提供して事務局を構え、3市から事務局員が派遣されている。この体勢にここ10年間大きな変化がないために全体の連携を欠いている。それぞれの任期が23年で、引き継ぎがうまくされていない印象を受けた。学識専門員をこの4月から新たに1名雇用した。視察中よく耳にしたが、関係者は協議会事務局を「行政」と呼んでいることに象徴されるように、事務局は業務的なことだけこなしているという印象をうけた。結論としてはユネスコ世界ジオパークとしてはかなり問題を含むので2年間の条件付としたいというのが我々審査員の意見。持続的なツアーについては、ガイド部会が立ち上がって、いままでばらばらであったものを連携させるという取り組みがされている。国際対応についてはそれなりにこなしてきているように思う。審査の前後に寄せられた、ジオパークの学識経験者からのコメントによると、「活動がマンネリ化して停滞している。非常に良い活動もあるが取りまとめる人がいないので事務局体制を何とかしてほしい。審査委員が審査で講評したことをあまり真摯に受け止めず議論されていないのは問題。」とのこと。いろいろな要素としては積極的なものもある。一部、旅館やガイドクラブでの連携がみられるが、全体としては連携を欠いていることが大きな問題。このことは協議会の会長は十分理解している。構造的な問題であり仕方ないような言い方をされるのだが、世界ジオパークとして統一感を欠いていることは明らかなのでこの問題についてはきちんと対処すべき。地域の住民との対話もやっていただきたい。よって条件付で結論を出したい。
委員: 現地審査でも伝えてきたのだが、学識経験者からのコメントのとおり、問題点がなかなか現場に伝わっていないこともあり、確実に動くようにするためには条件付きが妥当だと考える。その他の活動に関しては、新しい活動や文化サイトの取り上げ方で他の地域のモデルケースとなりうる点もあった。
委員: 糸魚川の結論を出すときに、事務局が行政的であると報告したと思うが、その際
は、糸魚川の計画としてきちんとアクションプランを示し、やる気が見えたので再認定とした。今回は協議会長自体も問題を認識しているということだが、改善に向けての内部の動きについて、どの部分が動いていないと感じたか。
委員: 認識はしているのだが、どうしたらいいのか、という具体的な提案がない。会長は、マネージャーがいないからだと指摘している。
委員: 豊岡市は人材育成をずいぶん行っている印象が強い。その手法がジオパークのなかに入っていけば期待できると思ったのだがそうはなっていない。県が事務局を2年で交代してしまうということは変えられないのか。
委員: 事務局長は、34年勤めてもよい、とは言っているが。連携をとるために、333町が話し合うということがない。定例会はあるが、問題意識すら共有されていないのではないか。
委員長: 知事の足並みを揃えないと意味がないということを指摘したのが効きすぎたのか、行政主導が進み、人事が2年毎に代わるということが問題になったのだろう。それ以外の人達がいかに支えているのかのほうが問題かもしれない。行政以外のことで何かあるか?
委員: 山陰海岸の場合、その世界的価値という必要性がでてくる。次の世界審査の時には当然そのことが聞かれると思う。そこで誰がきちんと説明できるかが重要。大地の成り立ちのもとで自分達の生活や歴史、文化があるのだという立場に立った説明ができるような地域理解度はどうか。
委員: 優れたガイドがいておもしろく語るのだが、今、来訪者が山陰海岸のどこを見ているのか、そのサイトがどういう位置付けなのか、日本列島のなかでどのようなことがここでは分かるか、ということが語れていない。訪問者が山陰海岸を理解せずに帰ってしまう。報告書には「迷子になってしまう」、という書き方をしているが、全体を俯瞰できるガイドがまだまだ育っていないという印象を受けた。
委員長: 最初のころは私もよく関わっていた。日本海側から海岸を見るということを強調していたのだが、そのガイドもなくなってしまった。世界で一番できたての若い海が目の前にあるのだから海をアピールしないと意味がないと言ったのだが最近はあまり聞かない。また、但馬地震、丹後地震、鳥取地震の断層運動した時からの今回の活動期にかけていろいろ地震が起きたところ。
委員: 1種ガイド2種ガイドというものを作り、広域のガイドの仕組みを意識して作るなど、良い見本として見ていたのだが。2種ガイドは、日本列島、地球を語れるというのがコンセプトの一つに入っていたはずだが、実際はなぜそうなっていないのか。
委員: ガイド部会にしても立ち上がったばかり。指摘されたから1種、2種を導入した。クオリティーまでは十分チェックできなかった。いずれにしても連携の芽が出始めているということは明らかでその芽を摘まないように指導することが重要だ。
委員: まず地元のことを語れるという方が出てきたという段階。
委員長: 3府県33町の連携が行政レベルでもあまりできていないようだし、ガイドも専門家も連携がこれからなので、2年後の連携をまず見てみようということでよいか。事務局長が頻繁に変わる点も指摘しており、(長く)できる人もいるので、その点をどう変えるかを確認したいので条件付きとし、2年後にもう一度確認したいという趣旨を伝えるということでよいか。
委員: 来年UGGの再審査がある際、委員会のカバーレターをつける。その際、どう改善されたかということについて何を根拠にして書いたらよいか。
委員長: 2年後に向けてのアクションプランをすぐに出してください、ということではないか。当面の答えが必要。
委員: すべてのアクションプランでなく、どの部分についての回答があればよいのか。
委員: 山陰海岸でのアジア太平洋ジオパークネットワーク(APGN)シンポジウムに参加した外国の人たちには、このジオパークが連携していないことがよくわかってしまった。このまま審査を受けるとイエローになるのは明らか。連携がとれるように前向きにどれだけ検討しはじめているかという姿勢が見られれば少しはよいかと思う。そこがポイントだと思う。
委員長: わかりました。今の言葉をそのままコメントに引用しましょう。以上でよろしいか。
一同: 同意

こういった審議のもとにするものとして、それぞれの審査項目、配点、点数などを決めておいて、それに基づいた審査をまず行い、そのうえで特段に加味すべき要素があれば、それらを委員会で審議するとか・・・

まずは、客観的な審査基準づくり、それが公平・公正であること、それが認定の価値を高め、日本ジオパークの存在意義を高めていくことになると私は思うのです。
上の画像(↑)は、
フィギュアスケート研究所
から引用させていただいたのですが、まもなく2018平昌オリンピックが開幕します。
日本の選手の活躍に大いに期待しているところですが、オリンピックなどのスポーツにおいて、なによりも大切なことは、競技上のルールはもちろん、採点などのルールがしっかりしていることです。
いいかげんな採点であったり、特定の選手をえこひいきする採点であれば、そのスポーツの楽しさはなくなってしまいます。
それは、スポーツ以外でも同じことだと思います。
ひとつの例として、フィギュアスケート競技の採点方法を紹介しましたが、こういった採点方法なども参考にして、客観的な視点での評価を確立することが大きな信頼を築き上げるもとになることだと、そんなふうに私には思えるのですが、いかがでしょうか。

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