2019年3月22日金曜日

世界一しょぼい世界遺産??

世界一つまらない世界遺産??

たくさん世界遺産がありますが、
  世界一しょぼい
とか、
  世界一つまらない
といわれる世界遺産は、ほかにもあるものなのでしょうか・・・。
世界一つまらない世界遺産については、つぎのブログ(↓)
世界一つまらない世界遺産   富岡製糸場を救う妙案!?
で紹介しましたが、
  世界文化遺産富岡製糸場と絹産業遺産群
に関する全体的な評価は、あまりよくないといわざるを得ないのかな・・・と、たいへん残念ですが、私はそのように思っています。
以前、つぎのブログ(↓)
世界遺産の経済波及効果は?   世界遺産の登録から1年・・・
で紹介したのですが、世界文化遺産を守る立場である自治体は、多額の公費を投じて維持保全を図っていくわけで、その財源(入場料、物品売り上げなどの収入)をはじめとして、地域全体の経済波及効果もよく考えるべきであろうと思います。
先日の日曜日、田島弥平旧宅に行ってみましたが、旧官営富岡製糸場と同様、ここでも整備工事が行われていました。
そして、ご覧のとおり訪れる方は、かなり少ないようです。
請負金額が看板に書かれていませんので、この整備工事の金額はわかりませんが、きっと大金(庶民感覚として)であろうと想像してしまいます。
田島弥平旧宅は日曜日でも閑散としていて、ガイドと警備員の方々は、とても手持無沙汰といった感じでした。
考えてみれば、富岡製糸場と絹産業遺産群として、いわば“その他(メインが旧官営富岡製糸場という意味で)の世界文化遺産”に登録された田島弥平旧宅をはじめ、藤岡市の高山社跡、下仁田町の荒船風穴の場合、降ってわいたようにあれよあれよといった感じで世界文化遺産に登録されたわけで、地元の皆さんががんばった結果として、世界文化遺産に登録されたという経過でないところに、一時的に盛り上がったとはいえ、すぐに尻すぼみになった大きな原因があるように思います。
誤解のないように申し上げておきますが、私は文化財を保護することは大切なことであり、貴重な文化財を保全していくことを否定しているわけではありません。
しかしながら現在の厳しい自治体の財政状況を考えるとき、だれが貴重な文化財を維持保全していくべきなのか、小さな自治体の住民にその責任を負わせることでよいのかどうか・・・、よく考えるべきではないかということを申し上げたいのです。

その世界遺産 いりますか?
  -文藝春秋二月新春号 いま住民たちは困惑している

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