2016年1月10日日曜日

その世界遺産 いりますか?-文藝春秋二月新春号

いま住民たちは困惑している

「いま住民たちは困惑している」は、文藝春秋に掲載されている「考えるルポ その世界遺産 いりますか?」のリード部分から引用させていただいたものです。
ルポの全文は、文藝春秋二月新春号をお買い求めいただいて、お読みいただきたいと思いますが、私にはとても共感できる部分が多く、
 そうだ!そうだ!そのとおりだ!!
と頷きながら全部を読ませていただきました。
このルポには、富岡市役所の担当職員に取材した内容も書かれています。
これ(↑)は、富岡市役所の担当職員とのやりとり、その一部を抜粋したものですが、傷んでいる建物などが多く、それを修復している状況について、
 工場の見学というより工事進捗の見学ということか。富岡製糸場は「文化財とは何か?」と考えさせられる文化財なのだろうか。
と筆者である髙橋さんは述べています。
つぎの文章は、富岡市内の商店主の言葉として、ルポで紹介されているものです。
この商店主は、旧富岡製糸場の見学者について、
 そのうち来なくなるでしょう。
 あと3年もすれば、誰も来なくなる。
と述べ、そのときは旧富岡製糸場の見学者目当てで開店した店が閉店するため、 それらの店を富岡本来の町づくりに活用できると考えていることです。
私自身、このブログ「ひとりごと」において、たびたび旧富岡製糸場のこと、世界文化遺産に関して、私の考えを述べさせていただいていますが、
 だれも来なくなった富岡において、世界文化遺産を維持管理することができるのだろうか・・・
 入場料収入すらなくなってしまうことになるのだから・・・
と、将来のことをとても心配しています。
富岡市民にとって、この世界文化遺産が大きな負の遺産として、すでに市民生活に暗い影を落としているようにも感じていますので、これから先どのようになっていくのか、たいへん不安なものがあります。

この看板を撮影していたとき、家族連れの方がそばに来られて、中学生ぐらいの女の子が
撮影:2016.1.10
一、十、百・・・万・・・
と金額を読み始めて、
 4億8千万円だ!
と大きな声をあげていました。
その娘さんにお母さんが、
 こんな大金、庶民には縁がないものだわね。
と言ったあと、
 たいへんなお金がかかるのね。
と、大きなため息をついて、社宅群のほうへ歩いて行かれました。

わたしもため息をついたり、旧富岡製糸場内を歩いて、お腹がすいたので、以前から気になっていたペルシャ料理の店に行ってみました。
以前、通りがかったとき、旧富岡製糸場前にペルシャ料理とは・・・、と不思議に思っていたのですが、店の構えといい、ペルシャ風煮込みうどんというメニューにひかれるところがあり、一度は入ってみたいと思っていました。
撮影:2016.1.10
これがペルシャ風煮込みうどん(500円+消費税)です。
大食いの私には、おやつ程度のボリュームで、ボリュームに物足りなさはありますが、和風住宅の玄関に靴をはいたままあがり、すこしペルシャ風の雰囲気がある部屋(下の画像で、右側の部屋)で食べるペルシャ風煮込みうどんは、なんともいえないムードもあってか、不思議な味がするものでした。
撮影:2016.1.10
富岡でペルシャ風煮込みうどんが食べられるとは、これもひとつの世界文化遺産登録効果(?)といえるのかもしれません。

こういった登録効果(?)とともに、この世界文化遺産を富岡市民が守るために、これから先、どのようなことになっていくのかといったことについて、きちんとした将来展望をもって、しっかりした対応策を早急につくることが必要ではないかと、そんなことを感じた文藝春秋の記事であり、本日の旧富岡製糸場の見学でした。

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