2018年2月21日水曜日

これって、実際は条件付き再認定では・・・?

というのが、私の感想です

2018.2.5付の日本ジオパーク委員会委員長からジオパーク下仁田協議会長あての
 第32回日本ジオパーク委員会審査結果報告書
のなかの
 【今後の課題、改善すべき点】
を読んで、
 再認定になったといっているけれど、実質的には条件付き、それもたくさんの条件付き、厳しい条件付きでの再認定ではないだろうか
と私は感じました。

先日、開催された再認定審査結果報告会に参加された方で、再認定審査結果と報告会に関する感想を、フェイスブックでつぎのように述べている方がいます。

 〇 それなりの宿題の数。
 〇 結果が出てから2か月近く経った今、慰労より動き出そうよ!という気分。
 〇 報告会に一般町民がほとんどいなかったのはとても残念。
 私の理解力が足りないからだと思うのですが、総評での
 ただし、ジオパークを運営する~急務である。
に続けて、
 以上のことから~再認定する。
とつながっていく文章の流れが、どうにも私には理解できません。
といいますのは、
 ただし、ジオパークを運営する~急務である。
のあと、
 ジオパークに認定されてからの年月を考えるとき、いまだに活動の根幹が定まっていないということになり、これは大きな問題である。
とすれば、
 以上のことから~???。
と導き出される結論が違ってくるかもしれないからです。
アクションプランの件については、2017.11.15の審査において、審査員からつぎのような発言がありました。

審査員 : アクションプランに具体的な目標数値を入れ、
     それを12/22(委員会の審査会開催日)前までに提出を。
      いまのアクションプランでは、目標と実績が評価できない。

そして、審査結果通知では、つぎのように結ばれています。
これらをもとに考えてみるとき、昨年の12/22までにアクションプランを提出 していなかったことになり、すくなくても審査結果通知が発出された2018.2.5時点では、日本ジオパーク委員会にアクションプランが提出されていなかった、ということになります。
一般的に考えてみたとき、ささやかな私の経験から考えてみるとき、審査に必要な提出書類であるアクションプランの内容が不十分で、
 目標と実績が評価できない
としながらも審査を行い、再認定という判断を下したうえで、さらには
 今年度中に報告を
というのは、ずいぶんやさしい対応だなと私は感じます。
このブログのはじめのところで、厳しい条件付きと述べましたが、
 今年度中(2018年3月いっぱい)に報告
する
 アクションプランの進捗を4年後の再認定審査の審査対象にする
という部分では、ずいぶんやさしい対応だなと思う半面、厳しいな・・・とも感じました。
もともとアクションプランなるものは、つくっていなければならないものであり、すでに協議会で十分に議論を重ねて作成済みかもしれませんが、すくなくても今後4年間における活動内容等について、これを4年後の再認定審査の際の合否判定のもとにするということであり、報告期限までの残り僅かな時間で、これをつくることは、たいへん厳しい条件(つくっているべきものと考えれば、まったく厳しいものではないということができます)ではないだろうか・・・と感じています。
先ほど、一般的に考えてみたとき、ささやかな私の経験から考えてみるとき、と述べましたが、審査に関する提出書類に不足がないこと、その記載や添付資料に遺漏などがないこと、さらには提出期限を過ぎていないことは、審査を受けるうえで最低限守るべきことだといえるからです。
それと、ジオの日を条例で制定しているのでしょうか。
「2017年 町政要覧」(つぎのURLで、全体を見ることができます)によれば、
http://www.town.shimonita.lg.jp/shoko-kanko/H28_tyouseiyourann_main.pdf
その20頁に、
 平成27年7月13日に
 毎月20日を下仁田ジオパークの日(ジオの日)に指定
と記載してありますが、ジオの日の条例を制定したとはなっていません。

ジオの日については、つぎのとおりとするのが正しいといえるのではないでしょうか。
 ①告示日  平成27年7月13日(広報8月号では7月14日となっている。)
 ②告示番号 下仁田町告示第115号
 ③施行日  平成27年8月20日

ご承知のように、条例は自治体が制定する〝法律〟というべき意味のもので、たいへん重みがあるもの、それが条例です。
審査結果通知は、公文書として保存されるものであり、事実関係を明確にしておいたほうがよいのではないだろうか・・・とそんなふうに思いました。

下仁田町自然史館日記「ジオパーク審査結果を受けて」で、昨年の再認定審査で下仁田に来られた渡辺真人氏の発言が紹介されています。
昨年の再認定審査において、ほかのジオパークもジオパーク下仁田と同様に、「それなりの宿題」を日本ジオパーク委員会から与えられているのかもしれませんが、「それなりの宿題」の内容等を考えるとき、率直に申し上げて、いまだに日本ジオパークの活動、その方向性などがはっきりしていないのかな・・・と、そんなふうに感じるのです。
日本ジオパークが誕生してから今日に至るまでの年月を考えるとき、いまだにこんな状況でよいのだろうか・・・と、そんなことも感じます。

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