群馬県立自然史博物館-企画展
2015.7.11(土)~8.31(月)
群馬県立自然史博物館の企画展が始まりました。
群馬県立自然史博物館の玄関を入りますと、迫力満点の「恐竜時代の海の支配者」が迎えてくれます。
きのうのオープニングでは、安中市内の小学生をはじめ、群馬県立自然史博物館名誉館長の長谷川善和さんらがテープカットを行いました。
企画展の会場に入りますと、フロアに大きなクビナガリュウが・・・
オープニングセレモニー後、群馬県立自然史博物館の髙枽祐司さんの解説で、貴重な展示物を見学させていただくことができました。
フタバスズキリュウの全身骨格標本です。
これも迫力満点です。
フタバスズキリュウの学名「Futabasaurus suzukii」の解説です。
ネットで調べますと、いろいろヒットするのですが、
日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
フタバサウルス ふたばさうるす futabasaur
[学]Futabasaurus
suzukii
がわかりやすいと思いましたので、これを引用させていただきます。
※ 引用にあたって、改行をさせていただきました。
福島県いわき市大久(おおひさ)町板木沢(いたきざわ)の川岸から発掘された海生爬虫(はちゅう)類で、中生代白亜紀後期、8500万年前の首長竜。
発見された地層名の双葉層群と、発見者の鈴木直(ただし)(1951― )の名をとって、長谷川善和(よしかず)(1930― )、小畠郁生(おばたいくお)(1929― )により、和名をフタバスズキリュウ(双葉鈴木竜)と命名された。
頭骨・後肢骨・椎骨(ついこつ)・肋骨(ろっこつ)・骨盤などが1968年(昭和43)から69年にかけて、背骨・前肢骨・胸骨・肋骨などが70年に発掘されて、原形がほぼ完全な形で復原された。
東京都上野の国立科学博物館といわき市石炭・化石館とに組立て骨格のレプリカ(模造品)が展示されている。骨に食い入ったサメの歯が発見され、首長竜とサメとが格闘したか、あるいは死体にサメがかみついたかの可能性も考えられる。
その後、2006年(平成18)に佐藤たまき、長谷川善和、真鍋真(まなべまこと)(1959― )がイギリス古生物学会誌に記載発表し、学名が有効となった。
主要な特徴は、
(1) 目と外鼻孔がわりと離れている、
(2) 上腕骨が大腿骨(だいたいこつ)に比しとくに長く頑丈、
(3) 鎖骨と間鎖骨の癒合体の形状が独特、
(4) 同時代のエラスモサウルス類にしては橈骨(とうこつ)・尺骨(しゃくこつ)や脛骨(けいこつ)・腓骨(ひこつ)が比較的長い、
などである。
推定全長は6~9メートル。化石として保存されていたのは骨格のうち約70%。系統進化や古生物地理の資料として重要である。[小畠郁生]
群馬県立自然史博物館
「恐竜時代の海の支配者」
お出かけください!!
群馬県立自然史博物館の常設展示では、日本ジオパーク下仁田も紹介していただいています。群馬県立自然史博物館で、「恐竜時代の海の支配者」を堪能したあと、日本ジオパーク下仁田にもお出かけいただければ幸いです。
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