「都市をたたむ」 饗庭 伸著(花伝社)
以前、この記事(↓)
地方創生とは、住民の奪い合い?共食い?
地方創生に関するモヤモヤがスッキリするかも・・・
http://geogunma.blogspot.jp/2015/12/blog-post_22.html |
で、
「地方創生の正体-なぜ地域政策は失敗するのか」
山下祐介・金井利之 ちくま新書
地方創生とかこれからの日本社会、
そのあり方について、どうあるべきなのだろうか・・・
と、モヤモヤしている方に読んでいただきたい本を紹介させていただきます。
それは、饗庭 伸著の「都市をたたむ」(花伝社)です。
この本の内容紹介については、読売新聞の書評(2016.2.14(日))を掲載させていただくことにします。
この書評にある「スポンジ化」という考えが、これからの都市づくり-まちづくり-に向けて、大きな意味を持つと著者は述べていますが、その考え方に基づく、具体的な手法などについて、それをわかりやすく本書で述べられています。
旧富岡製糸場前通り (2015.4.3(金)) |
これらの店になった建物の多くは、空き家か空き家同然になっていたものでした。
世界遺産登録後、にぎやかになった旧富岡製糸場前通りですが、私には、まちなみの形成について、地に足が着いた、どっしりした感じが伝わってきません。
旧富岡製糸場前通りの北にある通り (2015.4.3(金)) |
こういった状況にある地方の小都市は、群馬県富岡市ばかりでなく、いまや日本全国にあるといってよいでしょう。
「都市をたたむ」-饗庭 伸著(花伝社)は、地方自治体の職員はもとより、急激な人口減少に直面している市町村で暮らしている皆さん-とくに顕著な過疎の状況に陥っている町村に暮らしている皆さんや、むかしからの市街地で、急激な人口減少に直面している地域で暮らしている皆さん-に読んでいただきたい本だと私は思いました。
この本のなかには、これからの私たちの暮らしを築くうえで、とても大切なヒントがたくさんあるはずです。
ところで、本論とは無関係ないことですが・・・
いままでいろいろな本を読んできましたが、このように活字がうまく組み込まれた本があったかどうか・・・。
本書の170頁には、偶然のことなのでしょうが、行違いの同じ位置に同じ「取り組み」が3か所も並び、さらには「個別的な取り組み」が2か所も並ぶという珍しい部分もあります。
どうぞ、「都市をたたむ」を
お読みになってみてください。
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