2021年2月14日日曜日

「呪われたオリンピック」

失言だったのか

予言だったのか?

昨年の3月、麻生財務相が「呪われたオリンピック」と発言しました。

この発言を人々は、麻生財務相の〝いつもの失言〟ととらえ、「麻生財務相の発言はよくない」という意見が多かったように感じます。

しかし、組織委会長の森氏が女性蔑視発言によって、辞任に追い込まれ、森氏は川渕氏を自分の後継にしようとしましたが、引責辞任する者が後継指名するのか、オープンに後継を決めるべきだ・・・という意見に押されて、川渕氏自身が辞退するという前代未聞の状態になっています。
現在の新型コロナウイルスの感染状況を考えたり、組織委の会長人事をめぐるごたごたを考えるとき、延期したオリンピック・パラリンピックが無事に開催することは難しいことかもしれません。
もし、今年に延期したオリンピック・パラリンピックが開催できないことになれば、まさに麻生財務相の「呪われたオリンピック」といったことになります。
今年に延期したオリンピック・パラリンピックが開催できないとなったとき、その責任はだれが負うのでしょうか。
日本のお家芸ともいうべき「これは想定外のこと、だれの責任でもない」と政府や都、組織委は結論し、結局は出費した公費の穴埋めを国民からの税金で、ということになるのでしょう。
それにしても、失言と考えられていたものが、その後に予言となるかもしれないとすれば、いっときの判断で失言だと決めつけ、「けしからん!!」と怒ることは愚かなことといえるかもしれません。
失言か?予言か?
麻生財務相の発言は、いろいろ考えさせてくれるものだと思います。

2021年2月10日水曜日

騒ぎになって、トーンが変化した?

 読売新聞の場合

いま、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会会長の森氏の発言に対して、新聞やテレビで多くの報道が行われていて、そのどれもが森氏の発言を問題とする内容になっています。

たとえば、読売新聞ですが、森氏の女性差別と思える発言に対して、「五輪会長として不見識すぎる」と題して、2021.2.6の社説で取り上げています。

この前日には、つぎの記事を掲載(↓)しています。
ところが、その前日の記事は、いたって簡単なもの(↓)で、森氏の発言内容をたんに述べただけの記事になっています。
著作権的には、記事の全文を掲載してはいけないかもしれませんが、森氏の発言に対する読売新聞の記事の扱い方をよく知っていただくために、記事の全文を掲載しました。
この記事の全文をあえて掲載したのは、森氏の発言に対して、それを問題だと指摘するところがまったくないことを知ってほしいと考えたからです。
森氏がスポーツ界に君臨していて、JOCの山下氏をはじめとして、多くのスポーツ関係者は森氏に対して、なにもいえないのかもしれませんが、日本のマスコミの雄ともいうべき読売新聞でさえ、外国ほかからの森氏への批判を知って、森氏の発言に対するスタンスを変えているとすれば、こういったところにも私は日本の性差別への認識が遅れていることを感じる気がします。

2021年2月8日月曜日

五輪は来るのか

 五輪は開催できる?

2021年2月7日付け読売新聞「編集手帳」は、たいへん興味深い内容でした。

お読みになっていない方は、ぜひお読みになってみてください。

このブログのタイトル「五輪は来るのか」は、この編集手帳(↑)の一節をお借りしたものです。
開催が延期されたオリンピック・パラリンピック(ここでは、これを五輪と表現させていただきます)ですが、この夏に開催できるのかどうか疑問ではないかと思うのです。
このところ東京都の感染者数は、減少している傾向にあり、きょうの2月8日の感染者数は、2か月ぶりに300人を下まわり、276人であったとのことで、このまま減少していくことを祈っていますが、世界の感染状況を見るとき、まだまだ感染が収まる状況にはないと思えます。
新型コロナウイルスの感染状況を多くの国民が不安に感じて、いったい五輪開催はどうなるのだろうか・・・と心配しているさなかに、五輪組織委の森会長の問題発言が飛び出しました。
森氏については、これまでにも失言があり、なかなか懲りない方だなと思っていましたが、今回の問題発言にはたいへんびっくりしてしまいました。
森氏の謝罪会見をテレビなどで見た国民の多くは、あまりにも傲慢な態度で、反省の色がまったく見られないことに、
  こりゃ、だめだ!!
と思ったことでしょう。
五輪については、これまでの準備段階において、エンブレム、競技場建設をはじめとして、さまざまな問題を引き起こし、いわばケチ続きともいえる状況といってよいでしょう。
IOCも日本政府も森氏を辞任させることなく、今年の五輪開催をめざす考えかもしれませんが、こんな考えをしている人物が組織委会長であってよいのかどうか、これをよく検討したほうがよいのではないかと思うのですが・・・。
皆さんは、どのようにお考えになりますか?

2021年2月7日日曜日

富岡市内出土品展

 開催中!!

富岡市立美術博物館

たいへん美しい器です。
これがどのように利用されていた器か、ここでは紹介しません。
会場でお確かめになってください。
この器を見ますと、昔の職人の技術力、美的センスのすばらしさに驚かれると思います。
つぎは、滑石製模造品です。
富岡の近くに滑石の産地があり、この産地の滑石は県内各地に運ばれていったとのことで、昔の人々のネットワークのすばらしさも感じられる展示です。
きれいな形をした土器も展示されています。
これを使って、どんな料理をつくり食べていたのか、たいへん興味のあるところです。
会場内には、穀物や木の実の跡が確認できる土器片も展示されています。
昔の人々の暮らしに思いをはせてみるのも楽しいことではないかと思います。
富岡製糸場で使用していたボイラーなどの熱源として、亜炭が使用されていたことがあったそうです。
このほか、いろいろなものがいっぱい展示されています。
2月14日(日)まで
 入場無料
どうぞ、お出かけください!

2021年2月1日月曜日

効かないのは惚れた病だけ?

 「草津の湯 コロナ不活発化」

2021.1.28(木)付け読売新聞群馬版に、たいへん興味深い記事が掲載されました。

ブログのタイトルは、読売新聞の記事からお借りしたものです。

この記事によれば、草津温泉の湯が新型コロナウイルスを不活発化させることがわかったとのことで、とてもすばらしい研究成果だと思われます。
草津の湯は、皮膚病に効能ありというほか、むかしから多くの効能が知られていましたが、その効能のなかに新型コロナウイルスを不活発化させるものが加われば、まさに日本の名湯中の名湯であると思うのです。
それにしても、むかしの人は偉かったと思うのは、草津節のなかで、いろいろな病気に効き目があるが、ということを前提にして、
  惚れた病は治りゃせね
と歌いついできたことです。
名湯中の名湯である草津の湯でも、惚れた病、恋の病だけは、治りませんよというおどけた歌詞ですが、これがほんとうのことではないかと、2021.1.28(木)付け読売新聞群馬版を読んで、そんな気持ちになりました。
草津節をお聞きになってください。
草津節は、いかがだったでしょうか。
下の画像は、草津温泉のシンボルともいうべき湯畑です。
2019.9.8
きっとむかしの人々は草津の湯に入って、
  からだの調子がよくなった
  病気が治った
といった喜んでいた光景が目に浮かびます。
2019.9.8
草津の湯のなにが効いたのか、それはわからなくても、ただ元気になったことを実感したのかもしれません。
多くの人々がそういった体験をして、ますます草津の湯を有名にしていったのでしょう。
2019.9.8
いまは、新型コロナウイルスの感染拡大によって、気軽に出歩くことができず、新型コロナウイルスを不活発化させる草津の湯にも行けませんが、新型コロナウイルスの感染が収束したあと、どこよりも安全と思われる草津の湯にお出かけになりませんか。