2013年4月10日水曜日

下仁田ジオ豆知識

下仁田構造帯について (その3)
 
下仁田構造帯のなかにある骨立山凝灰岩(こつたてやまぎょうかいがん)を紹介します。
 
骨立山(こつたてやま)は、むかしは古嶽(こたけ)と呼ばれていて、いつのころからか骨立山(こつたてやま)と呼ばれるようになったとのことです。
国道254号沿い(下仁田町馬山地内)で撮影
下仁田に東京方面から自動車で来られる方のなかには、前方に骨立山の崖(骨立山凝灰岩)が見えてきたとき、下仁田にやって来た、ということを実感するとお聞きしたことがあります。
 
この山の尾根(上の画像の左側に近い場所)からは、馬山の丘陵、河岸段丘を見渡すことができます。
   (ここからのすばらしい眺望につきましては、のちほど紹介させていただきます)
「下仁田町と周辺の地質」下仁田自然学校発行から転載
下仁田構造帯については、このブログの(その1)において、地質略図を載せておきましたが、骨立山凝灰岩の分布は、このように東西方向に細長く分布しています。
 

放射年代の測定によって、5500万年前から6000万年前ということがわかっています。


青岩公園から浅間山(せんげんやま)方向をを撮影したものです。 
画像の後方に見えている崖が骨立山凝灰岩です。

          【観察のおすすめコース】

上信電鉄の下仁田駅下車県道南蛇井下仁田線小坂坂トンネル手前を右折
山道→[骨立山凝灰岩と神農原礫岩が交互に見えてきます。また、山際稲荷神社方面から登ってくる道と交差するあたりには、〝パワーストーン〟が入手できるかもしれない場所があります]→
このまま山道を進みます→山道の行き止まりになりましたらその先の山に入り、低い尾根のほうに進みます(尾根の高いほうに行きますと、浅間山の山頂方向に行けますが、このコースは、山登りの初心者では危険ですので、くれぐれもご注意ください)→
高圧線の鉄塔がある山頂に出ます→その先を電力会社の作業道に沿って下ります(途中で右に進みますと、この頁の冒頭に紹介した尾根に出ることができます)→
赤津(あかづ)地区赤津橋(鏑川の川原の石を観察してみてください)→
道の駅しもにた(休憩・食事・おみやげ)→不通橋(橋の上から渓谷の美しさを堪能してください)→上信電鉄の千平駅

  ※ 山道は、観察コースとして整備されていません。危険な場所もあります。
    十分に注意して、自己責任で歩いてください

2 件のコメント:

掛川順子 さんのコメント...

下仁田の地形って、面白いと、青岩を初めて、
訪れた時におもいました。毎日のように
楽しんでいます。

Yuji,Honda さんのコメント...

ありがとうございます。
これからもお楽しみいただける記事を載せていきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いします。