2013年4月2日火曜日

私の体験的〝化石探し〟講座

      第6回    化石を採取したときは・・・
 
1 クリーニング
 
家に持ち帰って、〝クリーニング〟という作業を行い、岩石(この岩石を「母岩」といいます)から化石を取り出します。
母岩から取り出す(分離)ことなく、母岩に付けたままでもOKです。
あまり大きな母岩は、小さく整形しますが、その化石の特徴部分がよく見えるのであれば、母岩に化石を付けておいたほうがよいと、私は考えています。
撮影:2012.2.25
上の写真 = 子どもが化石のクリーニングをしているところです。
 
私は、ホームセンターでコンクリートに打ち込む釘を購入し、それを使っています。
静かに、慎重に・・・といった作業であり、とても神経をつかう作業です。
 
残念ながら私は不器用であるため、この作業がとても不得意ですが、化石採取後のクリーニングは大切な作業ですので、じょうずにできるようにがんばってください。
 
2 これは、ひょっとして・・・というときは
 
採取してきた化石のなかで、『これは、ひょっとして・・・』という化石があるときは、お近くの博物館などに持参して、鑑定していただくことも必要です。
自分の判断だけで捨てたりせず、専門家に見ていただくことによって、「貴重な化石だ!」ということがあるかもしれません。
 
博物館の学芸員(自然科学系の学芸員がいる博物館がいいですね。群馬県の場合であれば、富岡市にある県立自然史博物館がいいいでしょう)の方々は、いろいろ調べてくれると思いますので、遠慮せずに化石を持ち込んで、調査を依頼してみてください。
 
3 貴重な化石を大切に
 
クリーニングをした化石は、採取した年月日、場所などを記入したカードとともに保存しておきます。
私は、化石とカードをジプロックの袋に入れ、お菓子の箱の中に入れています。
化石を入れる小箱をつくられている方がいますが、展示する場合でなければジプロックの袋に入れておくことで十分です。
 
     【化石採取時の注意】
下の写真のようなときは、採取する前に樹脂の接着剤等をつかって、化石が割れてしまわないように〝前処理〟をしておきます。
撮影:2012.3.27
下の写真は、小さな巻貝の化石ですが、たいへんもろいものでしたので、これは採取後に樹脂の接着剤で固めました。
 

 
私の場合、下仁田自然学校の先生方から化石のことなどを教えていただけるという、たいへん恵まれた環境で化石探しをしています。
 
下仁田自然学校の先生方が中心になって、「化石探検隊」という団体研究活動を始め、アンモナイトなどの化石探しも行っています。
 
下仁田自然学校の活動にご興味のある方は、
 
  〒370-2611
   群馬県甘楽郡下仁田町大字青倉158-1
   電話(0274)70-3070  FAX(0274)67-5315
     mail nenasi@juno.ocn.ne.jp
 
まで問合せてください。
 
              下仁田自然学校でご一緒に活動しませんか。
 
※ 下仁田自然学校までは遠くて・・・という方は、お近くにある博物館等が実施している野外観察教室といった事業に参加され、いろいろな情報を得るというのもよい方法ではないかと思います。
博物館主催の事業に参加されて、博物館の学芸員の方と仲よくなっておく、というのもいいことだと思います。

0 件のコメント: