2019年11月3日日曜日

ごたごた続きの2020TOKYO

都民だけでなく、日本中で
オリンピック熱が冷めてしまったのでは・・・?


この期に及んで、という表現がありますが、夏に東京でオリンピックを開催することを決めたときから、東京の夏の暑さをわかっていたはずなのに、なぜいまごろになって、札幌へとIOCは決めたのでしょうか。
エンブレム、競技場建設、竹田会長・・・と、ごたごた続きの2020TOKYOは、無事に開催できるのだろうかと、ますます不安になってしまいます。
多額の経費を負担している東京都を無視したIOCの決定は、これからオリンピックを開催しようという都市には、たいへん衝撃的な〝大事件〟だと思います。
いまや、オリンピックの開催に名乗りをあげる都市は少なく、「オリンピックを開催したい」という都市があることは、IOCにとってはありがたいことだと思うのですが、この〝大事件〟によって、今後ますます開催希望の都市が減るのではないでしょうか。
放映権料などの収入を増やしたいというIOCの思惑があって、北半球では暑い夏にオリンピックを開催しなければならないわけですが、そもそも暑い夏にオリンピックを開催することじたい、たいへん問題があるといわなければならないでしょう。
ことさらにアスリートファーストと、とってつけたように選手の健康等を尊重しての措置だと、IOC側では主張しますが、そうであるなら日本で開催するのは、スポーツに最適な季節である秋にするとか、開催時期を当初からよく考えておくべきであったのではないかと思います。
オリンピックの陸上競技種目の花形競技というだけでなく、オリンピック競技全体の花形競技であるマラソンが札幌で行われることになれば、千両役者の出演がなくなった歌舞伎興行のようなもので、まったくTOKYOでのオリンピックは魅力ないものになってしまうことでしょう。
いっそのこと、東京都民の総意として、東京都は2020TOKYOの開催を返上してしまうとか、一方的なIOCに一矢報いるのもありではないかと思う気持ちがすこしあります。
これではあまりにも大人げないことであり、ここはぐっと我慢して、これまで招致活動をしてきたことでもあり、なんとか2020TOKYOをうまくやりとげようということで、東京都民の皆さんは辛抱されるかと思いますが、私にはなんとも後味のよくないIOCの対応であると思っています。
以前、つぎのブログ(↓)

お金は、いっぱいかかるものでは?
      オリンピック 2020TOKYO

で述べたことがありますが、これからの時代にあって、オリンピックをわざわざ招致してまで開催する必要があるのか、今回の〝大事件〟を教訓にして、よく考えることが必要かもしれません。
そして、これから先のことになりますが、もしIOCから
  日本で開催してもらえます?
という声がかかったときは、
  IOCだけで実施されたらいかがです?
と返事することでよいのではないかと思います。
それにしても今回の〝大事件〟に対するJOCやオリンピック招致委員会などの対応については、残念としかいいようがありません。

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