2017年11月3日金曜日

2017年度 日本ジオパーク再認定審査

佐渡、四国西予、三陸、おおいた姫島、おおいた豊後大野、
三笠、桜島・錦江湾、とかち鹿追、下仁田、茨城県北

すでに現地審査が行われたジオパークもあれば、いま現地審査中のジオパークもあったり、これから現地審査が行われる、というジオパークもあることでしょう。
2017.11.2撮影 埼玉県立自然の博物館内の展示
日本ジオパークに認定されている地域は、4年に1度の再認定審査をうけ、「再認定」とならなければ、日本ジオパークネットワークの正会員資格が取り消されることになります。

佐渡、四国西予、三陸、おおいた姫島、おおいた豊後大野、三笠、桜島・錦江湾、とかち鹿追は、2013年度に新規認定を受けたジオパークですので、2017年の再認定審査が初めての審査ということになります。

下仁田、茨城県北 は、2011年度に認定され、2015年度に再認定審査を受けたのですが、そのときの審査結果が条件付き再認定になったため、

 条件付き再認定になったジオパークにおける審査は、前回審査時に指摘された問題点の改善状況の確認に重点を置きつつ、他地域同様の方法で行う。(「2017年度日本ジオパーク再認定審査方針及び審査手順(日本ジオパーク委員会・2017.6.30)」から引用)

ということで、2017年度に審査が行われるものです。
2017.11.2撮影 埼玉県立自然の博物館内の展示(赤い矢印の先)
 条件付き再認定後に行われる審査の結果、指摘された問題の解決が図られていないと日本ジオパーク委員会が判断した場合には、当該日本ジオパークが有する日本ジオパークネットワークの正会員資格は取り消される。(「2017年度日本ジオパーク再認定審査方針及び審査手順(日本ジオパーク委員会・2017.6.30)」から引用)
となり、正会員資格を取り消されたジオパークは、日本ジオパークとして活動することができなくなります。
2017.11.2撮影 埼玉県立自然の博物館前にある「虎岩」で学ぶこともたち
日本ジオパーク委員会では、山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク、阿蘇ユネスコ世界ジオパークの再認定審査結果を発表(2017.9.27)しましたが、山陰海岸と阿蘇ともに条件付き再認定とするというものでした。
2017.10.9撮影 青岩公園(下仁田町)
日本ジオパークが誕生して以来、NHKの人気番組「ブラタモリ」の効果も大きいと思いますが、多くの方々にジオパークの存在を知っていただくようになってきたと思います。
しかしながら個々のジオパークを見るとき、管理運営体制をうまく築き上げて、すばらしい活動を展開しているところもあれば、沈滞というか停滞ムードのようなものを感じる(あくまでも私の個人的感想です)ジオパークもあるように思います。
2017.10.9撮影 青岩公園(下仁田町)
日本ジオパークとしての活動をよりよい方向に向けていくためには、がんばっているジオパークをさらに伸ばし、がんばりが足りないジオパークを支援することも大切だと思いますが、

  このジオパークは、まったくやる気がないし、
    うまく活動を展開していける能力もない

と日本ジオパーク委員会が判断したときは、「2017年度日本ジオパーク再認定審査方針及び審査手順(日本ジオパーク委員会・2017.6.30)」に書かれているとおり、日本ジオパークネットワークの正会員資格を取り消すべきではないでしょうか。

そうすることによって、

 〇 事業効果が期待できないジオパーク活動に対する当該自治体の公費支出をなくすこともできますし、
 〇 よりよいジオパークが参加するネットワークとして、日本ジオパーク全体の質的向上も図られるのではないか

と思います。

2017年度の日本ジオパークの再認定審査の結果は、2017.12.22(金)に開催される予定の日本ジオパーク委員会後に発表されます。

※ 写真は本文とは関係ありません。

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