真に実効性がある総合戦略になっているのだろうか・・・
2016.1.30(土)付けの上毛新聞に、嬬恋村の総合戦略の記事が掲載されていました。
嬬恋村では、日本ジオパークの認定を目指し、ジオパークをもとにした観光資源の発掘などを行うというものです。
私は、この記事を読んで、たいへんうれしくなりました。
といいますのは、昨年の夏、浅間山ジオパーク構想推進協議会の皆さんが下仁田に来られたとき、私が案内をさせていただいたのですが、下仁田に来られた皆さんは、一生懸命にジオパーク構想を推進しようという熱意にあふれていて、とてもすばらしい方々だったからです。
浅間山ジオパーク構想推進協議会の皆さん
よ う こ そ! 日本ジオパークの町・下仁田へ (2015.8.13)
http://geogunma.blogspot.jp/2015/08/blog-post_13.html |
これまでに新聞に掲載された県内市町村の総合戦略に関する記事を読んでいて、どこの市町村も同じような内容であり、これといった特色もなければ、いまの時代状況をしっかりふまえて、これから先の時代を展望した総合戦略になっているかといえば、そんなことはないだろうな・・・と感じるものばかりだと思っています。
上毛新聞 |
2015.11.27 上毛新聞 |
2016.1.19 上毛新聞 |
上毛新聞 |
ここで紹介した自治体については、
たまたま・・・というだけで、まったく他意はありません。
私が申し上げたいことは、
それぞれの自治体の状況に応じて、もっと特色ある総合戦略があるのではないか、
地方創生、地方創生というかけ声などの前から、きちんと住民の方々と話し合ってきていたり、
いろいろなことを住民とともに行政が実践してきていれば、
もっと独自性のついよいものがつくれるのではないかということ、
そういうことなのです。
たとえば、下仁田町の場合、世界文化遺産と日本ジオパークの町として、これらを活用した総合戦略-将来のまちづくり-があってよいと思うのです。
「下仁田ブランドで農業振興」もよいと思いますが、「館林ブランドの農産物・土産品開発」といったことは、どこでもやろうとするもので、いわば〝ありきたり〟のものであり、なんら真新しさもなければ、まったくといってよいほどインパクトのある施策といえないでしょう。
館林の場合は、〝たぬきのまち〟として、「西の阿波×東の上州・館林」をアピールした観光開発をするとか、館林全体をたぬき一色にして、たぬきといえば館林といわれるようにすれば、とてもおもしろいのではないかと思います。
そうしたなかにあって、嬬恋村の総合戦略は、これからの時代に向けて、地元のお宝を活かそう、磨き上げていこうという思いが感じられて、とてもよいものではないかと思いました。
それにしても日本中で、総合戦略をつくっているのでしょうが、真に実効性がある自治体の戦略は、いったいどれだけあることだろうか・・・と、そんなことをぼんやり考えている昨今です。
地道にこつこつやってきた自治体には、明るい未来が期待できるだろうけれど・・・-地方創生
付け焼刃、一夜漬け・・・のようなことで、明るい未来がやってくるものだろうか?
http://geogunma.blogspot.jp/2015/10/blog-post_31.html |
いつの時代も大事なことは、地道にこつこつやっていること、日々の積み重ねではないかと思うのですが・・・
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