2016年1月23日土曜日

どっちが正しいのでしょうか????-世界文化遺産

貸出料・・・? 見学料・・・? - 旧富岡製糸場

けさ(1月23日)の読売新聞と上毛新聞を読んで、
 これは、いったいどういうことなのだろう・・・?
と、たいへん驚いてしまいました。

といいますのは、きのうから一般公開された西繭倉庫の保存修理工事の記事で、読売・上毛の2紙ともに、
 ヘルメットの貸し出し料金
となっているのですが、私がいただいた領収書には、
 見学料
と記載されていたからです。
その発行は、
 富岡市観光おもてなし課
となっていて、見学者に渡す領収書と控えの複写になっているものでもなく、発行枚数がわかる通し番号が付されているものでもないとう、なんとも公の団体が発行する領収書らしからぬものです。
そもそも
 富岡市観光おもてなし課が旧富岡製糸場の入り口でなく、
 西繭倉庫への見学施設入り口で、
 ヘルメットの貸し出しを行い、見学料を徴収しているのだろうか・・・
と、たいへん疑問に思えました。
この看板は、旧富岡製糸場の入り口(券売所近く)にあるのですが、ここに西繭倉庫の保存修理工事の見学料を明示して、
 西繭倉庫保存修理工事の見学をするときは、通常の見学料のほか、200円が追加になります
といった案内をしておくべきではないだろうか・・・、実に不親切な対応だと思ってしまいました。
それにしても、新聞報道では、
 ヘルメットの貸出料
となっているものが、
 なぜ、見学料ということになっているのでしょうか。
新聞記事を書かれる記者の方々が間違うということは、それも読売と上毛(これ以外の新聞は、読んでいないので、どのような記事になっているのか知りません)の記者が同時に間違うということは、まったく考えられないことだと思うのです。

読売・上毛新聞の場合、きのうの一般公開初日に来られて、きょうの新聞記事になったわけでしょうし、たまたま私が見学していたとき、富岡市の担当職員が取材の応対(私が目撃した取材は、テレビ局の方々でした)をしていました。
報道に携わる皆さんは、いついかなるときでも取材時に、取材内容をよく確認するはずだと思うのです。

帰宅後、1月20日の上毛新聞記事の内容と違うことが気になったので、富岡市のHPなどで確認してみました。

富岡市のHPでは、ちゃんと見学料となっていますので、富岡市が報道機関に提供した資料に誤りがあったのかどうか・・・、富岡市が意図的に報道機関に間違った情報を提供するとは思えませんが、
 上毛新聞については、1月20日と23日の記事ともに、ヘルメットの貸出料
となっていることから推測して、富岡市側から1月20日以降、けさの記事になるまでの間に、
 1月20日の記事のとき、ヘルメットの貸出料といった情報で提供してしまったが、正しくは見学料であり、申し訳ないが以後の報道については、見学料としていただきたい
というお願いをすれば、けさの記事では貸出料とならず見学料になっている、そういうことになるのではないでしょうか。

地方自治体の場合、公の施設の使用料、入場料、見学料などを徴収する場合、それを条例で定めなければなりません。
ネットで富岡製糸場条例を検索したところ、つぎのとおり(ここには、全文でなく一部を掲載)のものがヒットしました。
ネットでヒットした条例では、見学料の表中に西繭倉庫の保存修理工事の見学料の定めを見つけることができませんでした。

この条例以外の条例が富岡市にあって、旧富岡製糸場における音声ガイド機器の貸出料をはじめ、西繭倉庫の見学料などが定めてあるのかもしれませんが、私にはとても不可解な対応に思えてならない
  貸出料・・・?
          見学料・・・?
でした。

富岡市のHPにあるとおり、貸出料でなく見学料ということであり、これが富岡市の歳入になるのであれば、券売所近くの看板も書き換えたうえで、券売所で必要な入場券を販売したほうがよいと私は思います。

それは、いまのようなやり方では、券売所で入場券を購入し、さらに西繭倉庫の修理保存工事見学でも入場券を購入ということになりますと、
 これは、どういうこと・・・?!
と多くの皆さんが驚きや不信感を持つ、そんなことになりかねないと心配しているためです。

今後は、富岡市報や市議会報などに掲載される歳入・歳出、旧富岡製糸場関係の議論などをよくチェックするといった気持ちを全市民が持たないといけないかもしれない・・・と、いまそんなふうに思っているところです。

修理保存工事を見学した感想は、
のちほど紹介させていただくことにします。

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