群馬最大の広瀬・朝倉古墳群
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中二子古墳【前橋市・大室公園】の埴輪 |
前橋八幡山古墳は、広瀬・朝倉古墳群のなかで、たったひとつの前方後方墳です。
墳丘長が130mもあって、全国的にみても大きい前方後方墳とか。
前方後方墳については、東日本に多いとのことです。
群馬県内には、高崎の元島名将軍塚古墳など、いくつかの前方後方墳が見つかっています。
前橋八幡山古墳が築造されたのは、4世紀初頭といわれています。
「群馬の古墳を歩く(みやま文庫)」によれば、前方後方墳は邪馬台国論争に関わるものでもあるとのこと、古代のロマンを感じさせてくれる前橋八幡山古墳ではないでしょうか。
話題は変わりますが、けさ(2017.5.18)のNHKニュースで、博物館取材チームの取材として、博物館の現状や課題などを紹介していました。
国立博物館の事例として、展示と収蔵品の管理、修復などの問題をはじめとして、収蔵庫が不足し、廃校になった校舎(教室)に保管している地方の博物館をもとに、いまの博物館をとりまく現状を細かく紹介したニュースを視聴していて、
いま、こういう状況に博物館がなっているのは、
博物館の機能を十分に発揮させようと設置主体が考えていないからなのだろうな、
たいへん残念なことだな、
と思いました。
博物館で働いている学芸員をはじめとする職員は、人手不足と限られた予算のなかで、いろいろ工夫-まさに四苦八苦状態-して、なんとか博物館としての体裁を守ろうと必死にがんばっているのではないかと思うのです。
地方自治体が設置した博物館の場合、設置主体である地方自治体が博物館運営について、きちんとした覚悟をもったうえで、議会などでも十分に議論し、さらに住民によく必要な説明をし、そのうえで博物館をつくってきたかといえば、そのようなことがなかったとまでは言いませんが、かなり希薄な意識で博物館設置を進めてきたのではないのかな・・と、思うときがあります。
数年前、群馬県立歴史博物館で水漏れ事故があり、展示してあったものに染み(しみ)ができてしまったということで、大きなニュースになったことがありました。
いまは、改修工事を済ませ、展示内容も一新して、新しい歴史博物館として生まれ変わりましたが、こういった〝事件〟の背景には、きちんとしたメンテナンス予算を毎年度に計上してこなかったことがあるのではないでしょうか。
地方自治体で博物館を設置した以上は、きちんとした収蔵品の管理体制-職員の確保をはじめ、収蔵庫などの設備の拡充ほか-をつくり、建物や展示室などのメンテナンスを確実に行って、すばらしい博物館を築いていってほしいものだと思っています。
けさのNHKニュースで文化財の修復担当課長が、
(人手や予算がなく)修復作業が進まない。
修復作業がうまく進まず、貴重な文化財を後世に伝えることができないということになれば、
博物館人として、(国民への)背信行為だ。
と話されたこと(録画していませんでしたので、細かな部分は間違っているかもしれませんが、大意としては間違っていないと思っています。←間違っていたときは、教えてください)がつよく印象に残っています。
前橋八幡山古墳を紹介するつもりでしたが、違った方向に行ってしまいました。
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