榛名山麓の截石切組積石室
ご存知の方が多いと思いますが、横穴式石室のうち、四角く加工した石材(截石(きりいし))で構築されたものを截石切組積(きりいしきりくみづみ)石室-「群馬の古墳を歩く(みやま文庫・176頁)-といっています。
以下、「群馬の古墳を歩く」をもとに申し上げますと、截石切組積石室の古墳は、群馬県内に30~40基が確認されているそうです。
南下古墳群には、A号からE号までの古墳があります。
そのうちA号とE号が 截石切組積石室の古墳です。
いつ行ったのか覚えていないほど前のことであったのですが、久しぶりに行ってみて、
キケン
の表示と立ち入り禁止柵があることにびっくり。
見学者がなかにはいっていて、もしものことがあったら・・・と考えれば、これはやむを得ないことだと思うのですが、ちょっぴり残念でした。
とても詳しく書かれている説明看板もあって、たいへんわかりやすい古墳群になっていると思います。
A号古墳の玄室には、加工のときに引かれた細くて赤い線が見られます。
なかに入ることができませんでしたので、朱線の画像はありません。
上の画像は、手持ちのカメラで立ち入り禁止柵の前から撮影したものです。
朱線の痕跡が見られる古墳は、群馬県内では南下古墳群のA号とE号、それに上庄司原4号古墳(前橋市富士見町)の3基のみ-「群馬の古墳を歩く(みやま文庫・181頁)-とのことで、たいへん珍しいものといえます。
高度な石の加工技術を持っていた人々がいたことがよくわかる貴重な古墳が見られる南下古墳群には、駐車場も整備(いまは舗装なおし中)されていますので、安心して古墳めぐりができます。
南下古墳群の位置等については、吉岡町のHPを参考にしてください。
http://www.town.yoshioka.gunma.jp/kankou/culture/001439.html
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