「しくじりから見えてくるジオパークの理想像」とは・・・
日本地球惑星科学連合大会ジオパークセッションについて、三陸ジオパークのHPでは、つぎのように紹介しています。
「しくじりから見えてくるジオパークの理想像」は、たいへんおもしろいテーマ設定であると思いました。
といいますのは、いまの日本ジオパークを見るとき、玉石混交というのでしょうか、がんばっているジオパークがあれば、これはいったいどうしちゃったのだろうか・・・と心配になるほど、沈み込んでしまっているままのジオパークがあるやに感じているからです。
昨年には、こんな調査結果(↓)が公表されました。
また行ってみたいジオパークは?
また行くとしたら あなたはどこに?
http://geogunma.blogspot.jp/2016/07/blog-post_5.htmlいろいろな施策や事業、人生などにおいて、失敗をしないことはとてもよいことだと思いますが、失敗したことによって、うまく(運よく?)成功したときよりも大きなものを得ることができる、そんな〝失敗の効用〟もあるのではないでしょうか。
土佐清水と那須烏山については、現地審査が実施されないことになったとのことですが、こういったことによって、これからのジオパーク活動をどのように進めていけばよいのかを、土佐清水と那須烏山では市民全体で考えていく契機にすれば、これはこれでよいチャンスだ、ということもいえるのではないでしょうか。
イエローカードから2年後-恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク
今年の再認定審査で見事に再認定となりました!!
たいへんおめでとうございます!!!
http://geogunma.blogspot.jp/2015/12/2.html
日本初の条件付き再認定になった恐竜渓谷ふくい勝山は、イエローカードから2年後、見事に再認定になりました。
恐竜渓谷ふくい勝山は、しくじったことによって、よりよい方向に進んだジオパークのよい事例といってよいでしょう。今年の再認定審査では、2015年に条件付き再認定になった茨城県北・下仁田も審査を受けることになるのでしょう。
茨城県北・下仁田ジオパークは、どのような審査結果になるのでしょうか。
私の予測では、・・・(いまは、やめておきます)
三陸も明日は我が身との思いで、初心を忘れずに活動していこうという三陸ジオパークは、これからも大いに発展していくのではないかと思いますし、またさらに発展していって、日本のジオパーク活動全体を盛り上げていっていただきたいものだと思っています。
これからの時代のジオパークは、質的な向上を図ることができない限り、ジオパークを名乗ることが許されない。
という時代状況を住民・活動団体などにおいて、十二分に共有できているジオパークは、これからも発展していくと思いますが、条件付き再認定後に沈み込んでしまったまま浮上しない潜水艦のようになっているジオパークであったとすれば、この秋の再認定審査において、どのような審査結果が下るかは、明々白々といったところかもしれません。
失敗は成功の基といいますが、
失敗を成功の基にできたかどうか・・・
これが今年の審査で問われることになるのでしょう。
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