やさしい気配り、思いやり
私は、かつて産業廃棄物処理対策、不法投棄対策などの業務を担当したことがあり、そのとき廃棄物の処理から見た日本、日本人の意識を研究しようと、仲間を募って自主研究グループをつくり、「廃棄物の文化史」といった論文を書きました。
廃棄物をどのように処理するのかは、昔から大きな問題であり、古くは「古事記」にはじまり、いろいろな文献に廃棄物処理に関することが登場します。
私たちは、日々の生活や事業活動によって、多くの廃棄物を発生させています。
私は、「廃棄物の文化史」を書くにあたって、県内各地のゴミステーション(廃棄物の集積場所)を見たのですが、ここがきちんとしている市町村、地域は、その市町村や地域全体がきちんとしていることに気づきました。
道路に面した生垣は、きちんと刈り込まれ、歩道と宅地の境などに雑草が伸びていたりせず、とても歩きやすい空間、心地よい空間の歩道になっているのです。
通学する子どもたちの元気な明るい声の「おはようございます!」も聞こえ、お年寄りが手を振って子どもたちを見送っている朝の風景は、とてもすがすがしい気分になります。
このことを〝発見〟した私は、
ゴミステーションは地域の意識-やさしい気配り、思いやり-を現している、
と考えるようになりました。
【私のチェックポイント】
① 道路(歩道や車道)にゴミ袋がはみ出していないか。
② ゴミ袋からこぼれ出ていないか。
③ 収集品目以外のものが持ち込まれていないか。きちんと分別されているか。
④ カラスなどへの対策(ネットがけ)をしているか。
⑤ 収集車が収集していったあと、地区の方々が周囲を含めて清掃しているか。
この5項目がクリアできている地区は、前記のとおり、地区全体に温かみがあって、とてもすばらしい雰囲気になっていますが、
道路にゴミ袋がはみ出していたり、
カラスがつついたのか、ゴミが袋から出て、異臭もしたり・・・
収集品目以外の物が持ち込まれたのか、ゴミステーションのわきにゴミが無造作に置かれていたり、
といったゴミステーションの地区は、その地区全体に温かみが感じられず、また、この地区に住む人々の連帯感も希薄なのではないか、と私は感じてしまいます。
上州七日市駅からの道と国道254号が交差した位置です。
↓ の位置にゴミが置かれています。
高校の石垣と車道にはさまれた歩道は、それほど広いものではありません。
この写真は、きのうの朝のようすですが、ゴミが多量のときは、歩道をふさぐほどになり、通学する高校生がゴミをよけて、車道を歩く姿も見受けられます。
私は、こうしたゴミステーションを見るとき、
この地区では、ここしか設置する場所がないのだろうか・・・
通学する高校生や歩行者全体のことを考えるとき、ここ以外の場所に移せないものなのだろうか・・・
と考えてしまうのです。
これだけ交通量も多く、高校の正門近くということで、富岡市の廃棄物処理担当課では、地区の方々をはじめ富岡高校とも十分に協議をしたうえで、
〇 道路交通法に基づく手続き→富岡警察署
〇 道路法に基づく手続き→富岡土木事務所
を適正に了して、ここにゴミステーションを設置されたものと思いますが、
高校生や歩行者へのやさしい気配り、思いやりの気持ち
があれば、別の場所にゴミステーションを設置したのではないかな・・・と、私は思うのです。
いま、富岡市では、富岡製糸場が世界遺産になるかもしれないという期待のなかで、〝まちづくりが模索〟されていますが、まずは、
地域の意識-やさしい気配り、思いやり-を現しているゴミステーション
の姿をしっかり把握することから始めることもよいのではないでしょうか。
私は、以前にこのブログで、「まちを花いっぱいにしませんか」
富岡製糸場を見学される方は、富岡製糸場だけを見ているわけではありません。
バスや自家用車の車窓から街並みや歩いている人々など、富岡にあるもののすべてを見ているのです。
私が初めて富岡に来て、富岡高校前のゴミステーションを見たとすれば、やさしい気配り、思いやりがないところだな、と思うことでしょう。
また、富岡市は、歩道をゴミステーションにしているのか、とあきれてしまうかもしれません。
これまでに投稿したブログです。
世界遺産登録は、地域を活性化させるか
とても気になっていること
絹産業遺産群とは・・・
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