2014年11月12日水曜日

下仁田インターチェンジを出てみると・・・

この看板、どう思われますか?

下仁田インターチェンジを出て、国道254号との交差点に出るとき、真正面にこれらの看板を見ると思います。
ジオパークなどの活動に参加させていただいていますが、この看板での「地質の宝庫」という表現は、いかがなものなのかなと思ってしまいます。
この看板の設置(表示)目的が世界遺産に登録された荒船j風穴への案内であって、その道筋にある施設等を紹介したいというものであれば、「ようこそ 地質の宝庫 下仁田へ」と表示せず、むしろ「ねぎとこんにゃく 下仁田名産」とでも表示したほうがよかったかもしれません。

荒船風穴がジオサイトのひとつであり、この看板の下にある自然史館の案内標示と対になった表現として、「ようこそ 地質の宝庫 下仁田へ」と表示したのかもしれませんが、やはり下仁田といえば、なんといっても下仁田ねぎとこんにゃくが有名であり、その歴史的・文化的な面をアピールすることが大切ではないかと思うのです。
そのうえで、下仁田町は、ねぎとこんにゃくのほか、日本ジオパークに認定されていて、とても地質などの見所が多いまちでもあるのですよ、というアピールがよいのではないでしょうか。

荒船風穴がジオサイトのひとつであることをはじめ、下仁田町がジオパークに認定されていることを知っている方々であれば、この表示で意味が通じるかもしれませんが、やはり一般的には、下仁田といえば、下仁田ねぎとこんにゃく、をメインにした表示がよいと私は思います。

いつまでも下仁田ねぎとこんにゃくに頼っていられない、新たな名物として、地質や荒船風穴を売り出そうとして、この看板を設置したのかもしれませんが、これまでの先人のご努力、いまもがんばって下仁田ねぎとこんにゃくを栽培したり、こんにゃくなどを加工されている方々への配慮が足りないように私には感じられます。

下仁田ねぎとこんにゃくの栽培、加工は、下仁田町の文化そのものであり、下仁田町の歴史をつくってきた立役者といってよいものです。

そして、ジオの恵みとして、いまジオパークという視点で、下仁田ねぎとこんにゃくを考えていこうというときにあって、下仁田ねぎとこんにゃくが表示されていない看板を見ますと、とても残念な感じがします。

日本ジオパークの案内看板であるときは、「ようこそ 地質の宝庫 日本ジオパーク下仁田へ」と表示することでよいと思うのですが、高速道路から出て来られた方々を荒船風穴に誘導する目的の看板ですので、「ようこそ 地質の宝庫 下仁田へ」といった表示をせず、また、「ねぎとこんにゃく 下仁田名産」といった表示もせず、いっそのこと、こんな看板(↓)にしたほうがすっきりすると私は思います。

もうすこししますと、全国ねぎサミットが開催されます。
全国ねぎサミットで下仁田町に来られた方々が、下仁田インターチェンジを出て、まず目にする看板をご覧になって、
 あれ・・・?下仁田ねぎが書かれていない!!
と驚かれるのではないかと、そんなことを心配してしまいますけれど。

道の駅で休憩していただいて、また、道の駅の観光案内所に立ち寄っていただく意味で、看板に道の駅しもにたを加えるほか、有名な神津牧場の方向にあることをわかっていただくため、神津牧場を表示する程度で、いたってシンプルなものにしたほうがよいと私は思うのですが、いかがでしょうか。

また、下仁田町の一般的な観光案内看板には、「ねぎとこんにゃく 下仁田名産」といった表示をするとか、いろいろ工夫をして、適切な広報を展開していただくことを願っています。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

本多さん,ご案内ありがとうございます.本多さんのコメントにもありますが下仁田の特産物など食文化にコミットする内容>ジオパークの紹介の方が下仁田への関心・興味の自然な流れを生み出すと思います.地質イチオシ案内板は固い印象が際立ってしまいますね(^_^)

Yuji,Honda さんのコメント...

コメントありがとうございます。
「下仁田の特産物など食文化にコミットする内容」がよいとのこと、私の体験でも、よそに出かけたとき、このような内容の看板を見ますと、大いに興味をかき立てられる感じがします。
固い印象の看板では、だめかもしれませんね。