2013年7月2日火曜日

応援団

「一期一会のおもてなし」

昨夜、富岡市内において、〝おもてなし№1〟の旅館として有名な加賀屋の取締役副社長 小田 與之彦(おだ よしひこ)さんの講演がありました。

和倉温泉の加賀屋といえば、業界紙主催の旅行社等へのアンケート調査で、
  33年連続おもてなし日本一になっている旅館です。

昨夜の講演で、小田さんは、

  このアンケート調査は、おもてなし・料理・施設・企画の4部門があります。
  加賀屋は、おもてなしが1位、料理・施設・企画が2位で、総合1位という栄誉をいただきました。

と述べられました。

ずっと前、「加賀屋-台湾に出店」といったテレビ番組を視聴したことがあります。
そのとき、接客に対する徹底した従業員教育等が紹介され、それ以来、私はなんとすばらしい旅館なのだろうと興味を持っていました。

主催された榎本義法(えのもと よしのり)さんからは、

 富岡に何度もお出かけいただくためには、富岡製糸場があるだけでなく、市民の一人ひとりが〝おもてなしの心〟で、富岡市に来られた方々に接する、これがとても大事なことだと考え、

 日本一のおもてなしの宿・加賀屋の〝おもてなしの神髄〟を知っていただきたい

との思いで、この講演会を企画しましたとのごあいさつがありました。

私は、榎本さんのお考えに同感で、以前にこのブログで、

  富岡製糸場の場合、煉瓦の倉庫だけを何度も見たいと思うでしょうか。
  荒船風穴の場合、冷風が吹き出ているだけの石垣を何度も見たいと思うでしょうか。
  一度見れば、十分ではないでしょうか。

といったことを書きましたが、

  その土地ならではの魅力+おもてなしの心があってこそ、
  リピーターが増える

と私は考えています。

私は、ジオパーク下仁田のガイドをさせていただいているのですが、この講演会のことをお聞きして、ガイドをする際に役立てられれば・・・との思いで、すぐに参加申し込みをさせていただきました。

小田さんの講演は、全国に数多ある旅館のなかで、〝おもてなし№1〟の宿として、その栄誉を守り続け、サービスのあり方を日々模索し、進化を続ける加賀屋の接客、その真髄をお話しいただきました。
とてもすばらしいお話しでした。

昨夜の講演をお聴きして、これからジオサイトのガイドを行う際、私が参考にさせていただきたいと思ったこと、そのいくつかをご紹介いたします。

① お客様の事前情報をしっかり把握しておくこと
 →年齢構成や男女の人数をはじめ、どこから来られる方々か、といったことを事前に把握しておけば、ご案内するときの準備をきちんとすることができる、そのためにはジオツアー受け入れ時の対応、ガイドへの緊密な連絡が重要なことであると、と私は思いました。

② つねに感謝の気持ちを持ち続けること。
 →わざわざ遠い下仁田町までお出かけいただいたうえ、ジオサイトの見学をはじめとして、お昼には町内の食堂に寄っていただいたり、ジオ関連商品などをおみやげにお買い求めいただくわけで、ほんとうにありがたいことだと思わなくてはいけない、と私は思いました。

③ 「ありません」「できません」といったことを即答しないこと。
 →先日、ある講演会後の質疑応答のなかで、町職員の方が、ある行動への努力を検討するとも言わず、言下に「行けません」と答えましたが、どのような場面でもこのような言い方をしますと、私のこれまでの経験では、これを言われた側は「あっ、この人は、やる気がない人だな」と思い、とても印象が悪くなります。
ジオツアーに来られた方々のご要望に対して、すぐに「できない」と答えるのではなく、「どうしたらできるか」をつねに考えて、必要な対応を図るべきである、と私は思いました。

私の今後のガイド活動を展開するうえで、このほかにもたくさんすばらしいお話しがあるのですが、それは講演をお聴きした私だけのものにしておきたいと思っています。

あしからず。

おもてなしの心、おもてなしの神髄については、

     笑顔で気働き

をモットーに〝おもてなし日本一の宿〟の連続記録を更新中の加賀屋にご宿泊いただだいて、直に「なるほど!」と感じていただければ幸いです。

      加賀屋のホームページ →   http://www.kagaya.co.jp/

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