歴史と自然を楽しむ旅
昨日(2014.7.9)の上毛新聞に掲載された記事です。
富岡市長と横須賀市長が会談した折、富岡市長が
遺産群の周遊に加え、群馬サファリパークや県立自然史博物館、
下仁田ジオパークといった歴史と自然をテーマとした教育旅行を提案
したと報じられました。
先日、あるテレビ番組を視聴していたところ、旧富岡製糸場に来られた方へのインタビューが放送されたのですが、
アナウンサー : 世界遺産を見学されて、いかがでしたか?
女性の方 : ・・・・・(考え込む感じで)
アナウンサー : どうでしたか?
女性の方 : 軽井沢に出かけるついでに、どんなものなのかな・・と思って、ちょっと立ち寄っただけなので。
とのことでした。
いまは、このテレビ番組に出られた方のように、私が知る限りでは、旧富岡製糸場をさっと見て、さっと帰ってしまう方が多いようです。
おそらくいまの多くの来訪者、その大部分は、こうした方々であるといえるでしょう。
富岡市内には、とてもすばらしい群馬県立自然史博物館もありますし、
下仁田では、ジオパークの見どころであるジオサイト見学をはじめ、学術的に貴重な地質構造などを学ぶこともできます。
もともと世界遺産登録へ、といった運動が始まったときは、旧富岡製糸場のみであったわけですが、旧富岡製糸場だけでのソロデビューが難しいとなって、他の構成資産とのストーリーをつくり、それによって登録が可能になったといえるでしょう。
これら構成資産の周遊もさることながら、
旧富岡製糸場がある富岡市を含めたこの地域全体で、
どのようなストーリーをつくって、
多くの方々に来ていただいて、長い時間滞留していただけるか、
それも一過性のものでなく、将来にわたって持続できるか・・・
が、これからの発展に向けて、大きなカギとなるのではないかと思います。
いずれにしましても、富岡市長の提案趣旨-
富岡市だけでなく、周囲の自治体をはじめ関係自治体と協調して、
この地域全体の総合力で、魅力ある旅をつくっていきたい
-は、とてもよいことであると、私は考えました。
富岡市長と横須賀市長の対談については、本日付けの上毛新聞の特集に掲載されています。
どうぞ、上毛新聞をお読みください。
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