2020年1月6日月曜日

なぜ、入場者が減っているのか?

世界文化遺産・旧官営冨岡製糸場

 なぜ、旧官営冨岡製糸場の入場者が減っているのか?
    
 それは、世界遺産登録から時間がたって、もうあきられてしまったことに加えて、旧官営富岡製糸場には見るべきものがなく、とてもつまらないからであり、何度も訪れてくれるリピーターがいないからではないだろうか
と、私は考えています。
以前、
  世界一つまらない世界遺産   富岡製糸場を救う妙案!?
で述べたことがありますが、いまや入場者数と入場料収入の減少は、世界文化遺産を維持保全していけるのかどうか、その瀬戸際にきているといってよいかもしれません。
2019.12.18付の上毛新聞記事(↑)を読み、旧官営富岡製糸場の維持保全に要する予算確保は、これから先ますます困難になっていくのではないか、困ったものだな・・・と思いました。
なぜかといえば、旧官営富岡製糸場の入場者数が増加に転じ、入場料収入が増収に転じる見込みは薄いといいますか、ほぼ絶望的な状態であろうと私は想像しているからです。
富岡市においては、いまは旧官営富岡製糸場の入場者数と入場料収入を公表していませんが、まずは入場者数と入場料収入を公表して、世界文化遺産である旧官営富岡製糸場を維持保全していくうえで、たいへん困難な状況に直面していることを、富岡市長が市民にしっかり説明したうえで、市民に協力を求める以外に方法はないと私は思うのです。
市民に対して、入場者数と入場料収入を公表せずに、市民に協力を求めても市民の協力を得ることは難しいといわざるを得ないでしょう。
そして、市民に入場者数と入場料収入アップの方策を提案していただき、実効性ある優れた提案に対しては、それなりの謝礼をするなど、市民全体が関心を寄せて、 
市民のだれもが、
 これではいけない!! 
 なんとかしなくては!!
という危機感をもって、世界文化遺産を守ろうとする気持ちを持たなければ、遅かれ早かれ世界文化遺産・旧官営富岡製糸場は消えていってしまうことになるかもしれません。
 
【私の入場者数・入場料収入アップ方策】

 富岡市民といっしょに入場する富岡市民以外の入場料は半額にします。

 たとえば、年末年始で帰省した子どもの家族(4名)が、富岡市で暮らす父母と旧官営富岡製糸場見学をした場合、現行では、
 父母     2名(富岡市民であるために無料)
 子ども夫婦  2名(おとな料金で、1,000円×2=2,000円)
 孫      2名(高校・大学生料金で、250円×2=500円)
となりますが、私の提案では、
 父母     2名(富岡市民であるために無料)←変わらず
 子ども夫婦  2名(おとな料金で、1,000円×2=2,000円÷0.5=1,000円)
 孫      2名(高校・大学生料金で、250円×2=500円÷0.5=250円) 
となり、お得感を感じてもらえるのではないかと思います。
 家族だけでなく、富岡市内の小中、高校の卒業生が富岡市内で同窓会を開催する際、幹事役のひとりが富岡市民であれば、富岡市民以外の同窓会出席者が半額で入場できることになり、同窓会のパーティー前に旧官営富岡製糸場を見学しよう、というプランも生まれるのではないでしょうか。
 まずは入場者がいなければ入場料収入が得られないわけで、これから先も維持保全に要する予算確保に見合う入場料収入を得るためには、多くの人々が訪れる工夫を富岡市民に考えてもらうこと、これが富岡市民の当事者意識の醸成にもなると私は思います。

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