2019年4月11日木曜日

世界遺産に「殺された」富岡製糸場の教訓

「世界遺産登録」などの世界のブランドに頼る前に

たいへん刺激的な内容ですが、とてもわかりやすく、納得できる

   世界遺産に「殺された」富岡製糸場の教訓
      アレックス・カー,清野 由美 2019/04/08 09:15

です。
世界遺産に登録された2014年度は、およそ1,337千人の入場者があったそうですが、昨年度の場合は 、およそ510千人と大幅に入場者が減ってきています。
 あるテレビ番組では、
  世界一つまらない世界遺産としてアピールしたらどうか
という提案が出されるなど、旧官営富岡製糸場は危機的な状況になっているといってよいでしょう。
世界遺産に「殺された」富岡製糸場の教訓
では、つぎのとおり述べられています。

人口約5万人の富岡市にとって、富岡製糸場が持つ観光的な価値は財政面でも地域維持の面でも大変に重要です。
    一方で世界遺産登録を維持するため、その修復・管理にかかる費用はこの先10年で100億円にも上るとされています。
    それなのに、その原資となる入場者数が下降線を描いていることで、目算が大きく狂い始めているのです。

こちらのブログをご覧ください。 
   世界一つまらない世界遺産 富岡製糸場を救う妙案!?

また、世界遺産に「殺された」富岡製糸場の教訓は、

日本人が大切にしてきた場所ならば、安易に「世界遺産登録」などの世界のブランドに頼る前に「日本が認めた」「地元の方々が守ってきた」といった視点を、今一度磨くべきなのではないでしょうか。

とも述べています。

まさにそのとおりだと私は思います。
片倉工業㈱富岡工場が操業を停止するとき、地元である富岡市長が閉所式に参列せず、また市議会議長や議員らも参列することなく、ひっそりと閉所式が行われたのは、いったいどういうことであったのでしょうか。

先の世界遺産に「殺された」富岡製糸場の教訓で述べられている
 「地元の方々が守ってきた」といった視点

 ひっそりと行われた閉所式
に至る経緯を考えてみるとき、ひっそりと閉所式を行わざるを得なかったことに、いまの旧官営富岡製糸場の入場者数が減少している原因のひとつ(それも大きな原因)があるのではないかと私は想像しています。
世界遺産に「殺された」富岡製糸場の教訓
は、とくにこれから世界遺産登録をめざそうとしている方々には、必読の論考であると思います。
また、すべての富岡市民が読んで、これから先どうしていくことがよいのかを考える参考にすべき論考だとも思います。

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