2013年6月7日金曜日

宮室(みやむろ)の逆転層

地 層 の 逆 転

アンモナイトなどが海にいたころ、砂や土が海底に堆積して、それらが積み重なり固くなった地層なのですが・・・
どういうわけか、ここで見られる地層は、下に積もって固まった地層が上になり、上に積もって固まった地層が下になっています。
この画像は、南牧川に架かっている万年橋の上から宮室の逆転層を撮影したものです。
万年橋は、下の写真でおわかりのとおり、とてもきれいな橋です。

ここが宮室の逆転層を観察するポイントです。
上の写真では、見づらいかもしれませんが、地層が逆転したことは、きめの粗い砂の層が上になっていて、きめの細かい土の層が下になっていることからわかるのです。

簡単な実験をひとつ紹介します。
ペットボトルに土と砂を入れ、そこに水を注ぎ入れて、よく振ってみてください。
よく振ったあと、そっとペットボトルを平らな所においておきましょう。
そうすると・・・
まず、きめの粗い砂の層が下に沈んでいき、そのあとにきめの細かい土が沈んでいきます。

海底や湖底に土砂が堆積するときは、このようにして堆積していきます。
これが、級化構造といわれるものです。

     ※ 軽石の場合であれば、粒が大きくても軽いため、なかなか沈みにくいので、
      かならずしもきめが粗いからといって、先に沈んでいくとはいえませんので、
      注意が必要です。

南牧川の清流をわたって吹いてくる涼しい風を感じながら、
宮室の逆転層を観察してみませんか。
そして、どうして地層が逆転してしまったのか、
ご一緒に考えてみませんか。

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