2021年5月15日土曜日

不公平だな、狡(こす)いな・・・

 と思う方が多いのでは?

ワクチン接種の予約システムがダウンしたとか、電話がつながらずワクチン接種の予約ができないといったことが報道されているなかで、いろいろな理由があるにせよ、市町村長がちゃっかりとワクチンを接種していたとの報道には、

    多くの方々が、

     不公平だな、狡(こす)いな

と思ったのではないでしょうか。

確かに市町村長がコロナに感染して、最悪の場合、お亡くなりになるといった事態になれば、それはたいへんなことですが、ワクチン接種の予約ができない方々が多くいるという状況を考えるとき、まずは市町村内の医療従事者、高齢者をはじめ、住民を第一に考えること、これが市町村長の職務、その基本ではないでしょうか。
住民や市町村議会のほうで、
 市町村長に倒れられたら困る、先にワクチンを接種してほしい。
という声が強くあがり、それに押されるかたちで市町村長がワクチンを接種するとか、
 あらかじめ市町村長などのワクチン接種の順番を議会に諮り、よく住民に説明しておいたうえで、市町村長がワクチンを接種するのはよいと思いますが、記者会見のようすをニュースなどで見る限りでは、悪いことが見つかってしまった不良少年が、もっともらしいことを言って開き直っているような姿にしか見えません。 
先行接種をした市町村長のすべてということはないと思いますが、こういったことをする市町村長は、住民を守るために自らの一命を賭することなく、なにか危機的な状況があったとき、真っ先に逃げていくのではないかと、そんなことを想像してしまいます。
貴重なワクチンをある意味において、横取りをしたとしか思えない事例を見ると、これこそ職権乱用ということになるのではないかと、そんなふうにも思えてきます。
ワクチン接種の予約手続きに苦労している高齢者の方々には、市町村長のワクチンの先行接種に対して、不公平だな、狡(こす)いな・・・という憤りの気持ちがうずまいているのではないかと思います。
昨日は、緊急事態宣言などの対応について、国のほうでは大きな混乱があり、また自治体のワクチン接種も右往左往といいますか、うまくいっていないように感じている日本のコロナ感染対策ですが、これから先どうなっていくのか心配です。

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