2020年7月9日木曜日

吉永小百合:「草を刈る娘(1961)」

一等賞 日立電気ポンプ

日立鉱山に関する資料を読んでいて、日立製作所を立ち上げた小平浪平のがんばり、その識見のすばらしさに感銘しました。
以前、井上真治さんからいただいた「日立鉱山の絵葉書」は、日立鉱山の状況がよくわかり、たいへんありがたい本です。
「日立鉱山の絵葉書(14頁)」に掲載されている配電所です。
この配電所は、小平浪平が設計したものだそうです。
小平浪平による日立製作所で注目されるのは、
  「国産・自主技術開発へのこだわり」
 「『スピンオフ』の経営学-成長のための処方箋(15) CSRの原点たる世界一の『大煙突』-日立製作所・小平浪平(1) 吉村典久(大阪市立大学大学院経営学研究科教授)・ミネルヴァ通信「究」2019.9 №102」
です。
日立製作所の創立や小平浪平のことについては、ネットでいろいろ紹介されていますので、これはそちらでご覧いただくとして、
  日立・・・といえば、吉永小百合が出演した映画で見たような・・・
と、思い出したことを紹介させていただきます。
これからご紹介する画像のうち、映画に基づく画像は、YouTubeで公開されている動画(↓)から引用させていただきました。
この場面(↑)に
   (電)気ポンプ
とあるのがおわかりになりますか。
この場面は、映画のなかののど自慢大会で、吉永小百合が演じるモヨ子が歌う場面です。
この映画の公開は1961(昭和36)年ですが、この時代の農村部では、まだまだ井戸から〝がっちゃんポンプ〟で水をくみ上げていたものでした。
台所で蛇口をひねれば水が出るという生活は、この当時の農村部の主婦たちのあこがれともいうべきもので、洗濯機と電気ポンプ、テレビは手に入れたいものの代表的な電気製品でした。
のど自慢大会の一等賞が
 日立電気ポンプ
という場面に、この時代の状況がよくあらわれていると私は思います。
浜田光男が演じる時造が、吉永小百合が演じるモヨ子が歌うところを見ている場面ですが、その会場の壁面に
 日立電気ポンプ
のポスターが貼ってあります。
映画制作会社側が日立製作所側にスポンサーになってくれるように頼んだのか、日立製作所側が吉永小百合と浜田光男が出演する農村を舞台にした映画で、日立電気ポンプの宣伝をしたいということで、映画製作会社に申し入れて、この場面がつくられたのかはわかりませんが、いずれにしても株式会社日立製作所の製品が、日活青春映画に登場しています。

ちょうどこのころ(昭和30年代)であったと思いますが、私の生家では、電気ポンプを購入して、これで井戸から水をくみ上げ、台所、風呂、洗濯機などで、蛇口をひねれば水が出る生活に転換しました。
そのときの電気ポンプが、日立製であったと記憶しています。
ポンプを据えつけたり配管工事をする業者の方が父母に、
 なんといってもポンプは、日立製に限る。
 日立製であれば間違いない。
と話していたことも思い出します。

この工事後、井戸から水をくむ私の仕事がなくなり、たいへん楽になったこと、そのときのうれしさも思い出します。

日立鉱山→日立製作所→電気ポンプ→吉永小百合の「草を刈る娘」→私の思い出
につながったという、たいへんまとまりのないことを申し述べました。

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