先日の新聞やテレビで、世界最古の鳥類の卵の化石のニュースをご覧になり、「すごいな!」と思われたのではないでしょうか。
卵殻化石:鳥類で世界最古と推定 福井県立大発表
毎日新聞 2014年03月17日 20時15分(最終更新 03月17日 20時38分)
福井県立大学恐竜学研究所(同県永平寺町)は17日、同県勝山市で発掘された化石が鳥類の卵の殻の「卵殻(らんかく)化石」で、鳥類としては世界最古の約1億2000万年前(白亜紀前期)のものと推定されると発表した。発掘された地層の年代から判定したという。研究成果は21〜23日、永平寺町などで開かれる「アジア恐竜国際シンポジウム」の初日に発表される。
化石は、1990年に勝山市の恐竜発掘現場周辺で、こぶし大の泥岩の中から発見された、長さと幅が最大約3ミリ、厚さ約0.4ミリの破片計3枚。当時は何の生物の卵か分からず、その後は県の施設に保存されていた。
これを恐竜学研究所の今井拓哉研究生(26)が電子顕微鏡などで調べると、表面が滑らかで薄く、外側が結晶の3層構造であることなど、鳥類の卵と特徴が一致したという。発掘場所に骨格の化石がないため種類は不明。放射性炭素を使った詳細な年代特定を試みたが、泥岩に年代の違う異物が含まれている可能性があり、特定できないという。
鳥類の卵殻化石は約7210万〜8360万年前(白亜紀後期カンパニア期)のものが最古とされる。勝山市の恐竜発掘現場では鳥類の足跡の化石も見つかっており、恐竜学研究所の東洋一教授は「ここに原始鳥類のコロニー(集団)があり、産卵や成長を繰り返していた可能性がある。今後骨格化石の発見も期待される」と話している。【山衛守剛】
私は、このニュースを知って、たいへん驚きました。
1990年に発見されていた化石で、当時はなにの卵かわからなかったとのこと。
その小さな化石が世界最古の鳥類の卵殻化石であった、というのですからほんとうに驚きですね。
化石が発見されて、すぐに「これは、〇〇だ」とわかる化石より、「これは、なんの化石だろう・・・」という化石のほうが、のちに〝世紀の新発見!!!〟といったことになるかもしれない、という楽しみも・・・
撮影:2011.10.23 |
以前に、このブログ「下仁田ジオパーク応援団」の
http://geogunma.blogspot.jp/2013/03/blog-post_30.html
私の体験的〝化石探し〟講座 第4回 中学生が恐竜の化石を発見!!!
で紹介しましたが、化石の発見は、だれにでも同じチャンスがあるといえるかもしれません。
撮影:2011.6.5 |
上の写真は、アンモナイトの化石が見つかった直後のようすです。
化石探検隊に参加されたお母さんとお嬢さんの母子の、お母さんが発見されたのですが、これまでに見つかっていなかった場所で、いちばん初めに見つけたわけであり、これもジオパーク下仁田にとっては、まさに〝世紀の大発見!!!〟になりました。
※ このアンモナイトの化石は、下仁田町自然史館に展示してありますので、どうぞご覧になってください。
その後、この場所を含む一帯で、アンモナイトの化石が見つかっていますが、きちんと発見した地層が確定できかたちでの発見は、このアンモナイトが第1号になりました。
撮影:2013.2.2 |
今年も化石探検隊によるアンモナイトの化石探しが行われます。
4月26日(土) 9:00~16:00
集合時刻 9:00
集合場所 下仁田町自然史館
あなたの新発見を
待っている化石があるかも・・・
春の一日、ご一緒に化石探しをしませんか。
化石探しは、初めてなんだけれど・・・という方は、
http://geogunma.blogspot.jp/2013/03/blog-post_5733.html
私の体験的〝化石探し〟講座 第3回 道具と服装
を参考にしていただければ幸いです。
化石探検隊への参加申し込み、お問い合わせ先
下仁田町自然史館
〒370-2611
群馬県甘楽郡下仁田町大字青倉158-1
電話(0274)70-3070
FAX(0274)67-5315
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